2017年3月10日に『キングコング:髑髏島の巨神』が全米で公開されました。
来たる3月25日には日本でいよいよ公開される事になった。
2005年に『ロード・オブ・ザ・リング』三部作で知られるピーター・ジャクソン監督により実写映画化されました。
それ以来、12年ぶりの復活となりました。
しかし、その背景には“キングコング”だけじゃない重厚な世界観が待っている。
モンスターバースとは?
『マーベル・シネマティック・ユニバース』をご存じだろうか?
マーベル・スタジオズとディズニーが共同で展開するマーベル・コミックのスーパーヒーローたちが共有した世界を描くシリーズ。
DCコミックスも対抗して『DCエクステンディッド・ユニバース』を展開し、今後も次々と関連作が公開されていきます。
そこに名乗り挙げたのは、アメリカを代表する怪獣“キングコング”と、2014年に公開されたリブート版『GODZILLA/ゴジラ』に登場した“ゴジラ”が同一の世界に存在する“モンスターバース”が製作会社であるレジェンダリー・ピクチャーズから発表されました。
つまり、日米を代表する怪獣が将来激突するというのです。
実は東宝が創立30周年を記念して、キングコングの映画製作の権利を得て、1962年に『キングコング対ゴジラ』を実現させています。
キングコングとは?
最初に製作されたのは1933年で、当時はターザン映画がヒットしており、ジャングルを舞台にしたアドベンチャー映画が多く製作されていました。
更に当時のアメリカは世界大恐慌の真っ只中で、キングコングは社会的な映し鏡として人々に色濃いメッセージを送っていました。
つまり、日本人にとってゴジラが国民的な怪獣に対して、キングコングこそアメリカ人にとって国民的な怪獣うとなります。
その時代の社会情勢を反映した“キングコング”の暴れ回る姿はアメリカ人の訴えたい事を形にした重要なキャラクターだと言えます。
キングコングの実写映画年表
ハリウッド版キングコング | ||
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公開年 | タイトル (邦題) | タイトル(原題) |
1933 | キングコング | King Kong |
1933 | コングの復讐 | Son of Kong |
1976 | キングコング | King Kong |
1986 | キングコング2 | King Kong Lives |
2005 | キング・コング | King Kong |
東宝版キングコング | ||
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1962 | キングコング対ゴジラ | King Kong vs. Godzilla |
出生地 | キングコングの逆襲 | King Kong Escapes |
まとめ
ハリウッドでは怪獣映画が盛り返しています。
ローランド・エメリッヒ監督の作った『GODZILLA』の見事な大失態によって怪獣映画がしばらく封印されたハリウッド。
その影響も日本にも飛び火し、2004年に公開されたミレニアムシリーズの最後となった『ゴジラ/FINAL WARS』でしばらく休止を余儀なくされてしまう。
しかし、日本の熱烈な親日家にしてオタクのギレルモ・デル・トロ監督の製作した『パシフィック・リム』によって怪獣映画が復活を果たします。
2014年にハリウッド版『GODZILLA/ゴジラ』が公開されると、これを受けて、ついに日本でも怪獣王が『シン・ゴジラ』として復活しました。
早くもモンスターバースの三作目である『Godzilla:King of Monsters』が2019年3月22日、四作目である『Godzilla vs. Kong』が2020年3月29日と全米公開が予定されています。
今後はハリウッドで展開される怪獣映画の集結を描く“モンスターバース”から目が離せません。