作品紹介
公開年月 | 2013/06/07 |
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ジャンル | ホラー/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ジェームズ・デモナコ |
脚本 | ジェームズ・デモナコ |
製作 | ジェイソン・ブラム、マイケル・ベイ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
一年の一晩だけ犯罪を合法とするパージ法により、犯罪率も失業率も劇的に改善され、アメリカはかつてない平和な時代を迎えていた。
セキュリティ・システムを販売する会社のセールスマン、ジェームズ・サンディンは、売り上げも好調で妻メアリーと二人の子供と幸せな日々を送っていた。
パージが施行される日、息子のチャーリーが家の前で助けを求める見知らぬ男を助けてしまった事でサンディン一家は狙われるのだった。
登場人物&出演者
・ジェームズ・サンディン(演:イーサン・ホーク)
主人公。セキュリティ・システムのセールスマン。自分が住む地域の家に売りつけている。
イーサン・ホークは近年の出演作に『マグニフィセント・セブン』、『ブルーに生まれついて』などがあります。
会社ではトップの成績を取り、夕食時での各自報告を絶対に欠かさずにやっている。
パージが施行されている間、完璧なロックダウンによって襲われる心配がまったくない。
バカ息子の勝手な行動で無事に過ごすはずだったパージで家族を守ろうとする。
元凶のバカ息子、サイコ彼氏の娘、役に立たない妻、そんな中で一人だけ奮闘する。
そして、犠牲になってしまうという完全に報われない残念な大黒柱でした。
・メアリー・サンディン(演:レナ・ヘディ)
ヒロイン。専業主婦。何かと神経質で心配性。息子チャーリーのイタズラに困っている。
レナ・ヘディは近年の出演作に『300<スリーハンドレッド>/帝国の逆襲』、『シャドウハンター』などがあります。
パージが施行されている間、落ち着かない様子で別の事をして気を紛らわせている。
バカ息子の勝手な行動により、平穏がぶち壊されるが、男を差し出す事を拒否してしまう。
さっきまで人を傷つける事に躊躇いを持っていたクセに戦おうとして逆に襲われる。
近所の人たちに狙われ、ホームレスに助けてもらい感謝するが、明らかにおかしいです。
そのホームレスのせいで夫を失っているので、感謝の言葉は違和感ありまくりでした。
・ゾーイ・サンディン(演:アデレイド・ケイン)
サンディン家の長女。ピアノの発表会で受賞する実力を持つ。夕食での各自報告に辟易する。
アデレイド・ケインは代表作に『悪魔が棲む家666』などがあります。
パージが施行されている間、年上の恋人ヘンリーとイチャイチャするも彼が凶行に出る。
ヘンリーが死んだ事でパニック状態になり、得体の知らない男を入れた家でウロウロする。
途中で気絶するが、もう物語の本筋から脱落しているせいで存在が空気になる。
しかし、存在が空気になった事を利用して、パージャー1をパージします。
・チャーリー・サンディン(演:マックス・バークホルダー)
サンディン家の長男。工作する器用さを持つ。毎回バイタル測定をする母親譲りの神経質。
マックス・バークホルダーは代表作に『チャーリーと14人のキッズ』、『セックス・アンド・マネー』などがあります。
パージが施行されている間、なぜか外で助けを求めた男を家に匿うという暴挙に出る。
明らかに状況を悪化させた張本人なのに、両親からお咎めなしなのはおかしい。
パージャーたちが侵入して後は足手まといになって状況をまるで理解しないバカ。
男を助けた理由もハッキリせず、平穏をぶち壊した責任も感じないバカの極みでした。
・パージャー1(演:リース・ウェイクフィールド)
サンディン家と同じように高い水準の暮らしをする“持てる者”として狩る側の人間。
リース・ウェイクフィールドは代表作に『サンクタム』、『エンドレス・ラブ/17歳の止められない純愛』などがあります。
チャーリーが匿ったホームレスを狩るが、仲間の一人が殺られた事で追いかける。
パージを心の底から肯定し、正装をして心の底から殺しを楽しんでいるイカれた人間。
・サンディン家に匿われる男(演:エドウィン・ホッジ)
パージが施行され、狩られる側になるが反撃をして狩る側を一人殺して逃亡する。
エドウィン・ホッジは代表作に『ダイ・ハード3』、『ロング・キス・グッドナイト』などがあります。
頭の悪いチャーリーのおかげで助かるも、そのせいでサンディン家の平穏を壊す原因に。
最後はメアリーたちを助けるが、感謝の言葉をもらうけど明らかにおかしいです。
感想
個人的な評価
先に『パージなナイト/ブラックさん家の史上最悪12時間』を鑑賞しています。
こちらはパロディ映画であって、本作が元ネタとなっているが、実は未鑑賞でした。
なので、元ネタは観ておかないといけないと思い今回の鑑賞に至った。
結論として、本作はずっとイライラが止まらないほど登場人物たちの行動がクソでした。
まず、サンディン家の平穏をぶち壊す暴挙に出たチャーリーというバカの存在。
チャーリーの行動には一切の説明がなく、軽く臭わせる程度にしているだけ。
それでは、サンディン家に起きた悲劇を納得させるだけの材料がないです。
結局はチャーリーの身勝手な行動で最悪の結末を迎えるが、彼には一切のお咎めはない。
しかも、状況をまるで理解していないので、もしかすると精神病じゃないかと疑うレベル。
次に父親へちょっとした反抗期を見せるバカ娘だが、彼氏が凶行に出ようとする。
パージの日に限って“話し合い”などあるはずもないのは誰でも明白だろう。
何よりパージは今回が初めてじゃなく、何年もやっているのだから、相当のバカじゃない限り分かるだろう。
それなのにバカ娘は本当に話し合いだと思って見守るが、案の定、彼氏は父親をパージしようとして返り討ちに遭うという。
息子と娘の二大バカは死んでも当然としか思えないほど頭が悪すぎました。
母親はパージについて微妙な考えだが、それをハッキリとさせない中途半端な立場。
そのせいで行動も今一つ説得力に欠けているが、それ以上に家族の平穏をぶち壊した部外者に感謝の言葉を述べたのは衝撃でした。
そして、最後に父親だけはマトモだったが、ホームレスを引き渡さない考えに変わった意味がまったく分かりません。
そもそも伏線がまったくないので、家族を守ろうとする行動は納得できても、ホームレスを引き渡さない理由が理解できない。
本作についてだが、アイデアとして悪くないけど、それを語る主人公側はバカばかり。
だが、これこそ監督の意図している事ならば、素晴らしい演出だと思います。
ワザと観ている側をイライラさせる映画を作ったのならば、大成功と言ってもいいだろう。
だけど、その意図がないとしたら、監督も主人公と同じバカとしか思えないです。
最後に思ったのは、まだパロディ映画の方が面白かったというオチです。
映画はクソでしたが、メアリー役のレナ・ヘディは本作でもとっても美人な女優さんでした。