エイリアン:ダーク・プロジェクト RE-3149

作品紹介

公開年月  2019/06/07
ジャンル  SF
原作  なし
監督  ニコラス・ハンフリーズ
脚本  アンソニー・アルティベッロ、ケヴィン・C・ビャークネス
製作  ジェームズ・ミリガン、ジェイソン・ロス・ジャレ、ほか
製作国  カナダ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

1947年7月、ニューメキシコ州ロズウェル付近で墜落したエイリアンとUFOが米軍によって回収され、同じ頃に一人の女性が女の子を産んでいた。
そこから役100年の時を経て、ついにエイリアンたちの侵略が始まると、エイリアンが誘拐した人間たちが宇宙空間のマザーシップ内で目を覚ます。
一方で米軍が回収した宇宙船の操縦輸送メカニズムを解明していく中、同じ頃に生まれた女の子こそ人間とエイリアンのハイブリッドで人類の生き残りのカギを握るのだった。

登場人物&出演者

サラ(演:デラ・キャンベル)
人間とエイリアンのハイブリッド。12歳の時から地球外生物を調査する特別捜査官となる。
デラ・キャンベルは代表作に『エディット・ピアフ/愛の賛歌』、『The Blonde with Bare Breasts』などがあります。
ロズウェル事件からエイリアンの装置を回収し、ハイブリッドとして唯一交信ができた。
エイリアンに転送されてバイオメカノイドとして組み込まれ、地球侵略のキーパーソンに。
ジョンが必ず守るという言葉を聞いてエイリアンたちに対抗し、彼らを助ける決断をする。
最後は時間を巻き戻して初期の捕まった状態にして、自己犠牲でジョンたちを助け出した。

ジョン(演:ジェームズ・ガランダーズ)
国防総省の職員。陸軍省に属していた捜査官。無謀な運転で娘が大ケガして亡くしている。
ジェームズ・ガランダーズは代表作に『チャイルド・プレイ4/チャッキーの嫁』、『ソウ2』などがあります。
サラの出生の秘密を知っていて、亡くした娘と重ねて接したせいで将軍から異動させられる。
なんとかサラを助け出そうと遠隔で転送されると、状況を理解しようと会話の中心に立つ。
エイリアンから特別な存在だと認められるが、サラに侵略を阻止させるべく叱咤激励をした。
最後はサラの自己犠牲で宇宙船を脱出して、他の拉致された人たちと地球へ転送された。

ザック(演:アレックス・ウッズ)
有名なロックバンドの男性ボーカル。白人。2001年から拉致されている。映画例え好き。
アレックス・ウッズは代表作に『The Last Casino』、『SKIN』などがあります。
婚約者に殺されて死体を遺棄されたと世間的に知られるが、実際は拉致されていたと判明。
三番目に目を覚ますとパニックになるも強引に落ち着かせるが、状況を理解できずにいた。
ジョンやペリーの言葉でエイリアンに拉致されたと知り、冗談交じりな皮肉を口にしていた。
最後はサラの自己犠牲で宇宙船を脱出して、他の拉致された人たちと地球へ転送された。

ロンダ(演:コニマ・パーキンソン=ジョーンズ)
高校の女性教師。黒人。1977年から拉致されている。極度の閉所恐怖症。一人娘がいる。
コニマ・パーキンソン=ジョーンズは代表作に『A Necessary Death』、『The Silence』などがあります。
拉致されて四番目に目を覚ますが、閉所だと分かった途端にパニック状態となってしまう。
締め付けている触手のせいで気絶するが、再び目覚めるとペリーの言葉で落ち着いた。
ペリーの言葉で安心できる隠れ家を作り出し、暴れるアレックスにスペイン語で話しかけた。
最後は一度死んでしまうが、サラの自己犠牲で時間が巻き戻されて地球へ転送させられた。

ペリー(演:ダニエル・ファザーズ)
服役囚。白人の男性。2050年に拉致されている。機械関係に詳しく過去に政府の仕事をした。
ダニエル・ファザーズは代表作に『ON AIRオンエア/脳・内・感・染』、『ザ・ヴォイド/変異世界』などがあります。
四番目に目を覚ますと、触手を解けようと暴れるが、ジョンの警告を聞いて大人しくなる。
パニック状態だったロンダに落ち着いた言葉で語りかけ、彼女に隠れ家を作り出させた。
冷静に状況を見極めるが触手に首を切り落とされ、エイリアンたちの会話道具に使われた。
最後はサラの自己犠牲で宇宙船を脱出して、他の拉致された人たちと地球へ転送された。

アレックス(演:キャロライン・レイノー)
ドラッグの中毒者で娼婦。ラテン系。2018年に拉致されている。スペイン語と英語の話者。
キャロライン・レイノーは代表作に『I Used to Be Darker』、『Stinking Heaven』などがあります。
最後に目を覚ますと、状況が理解できずにスペイン語で叫びながら抜け出そうと暴れていた。
11歳の時に義父にレイプされた以降、おかしくなってドラッグ中毒者となってしまう。
姉がザックのファンで彼が死んでいた事を語り、捕まった人たちは年代が違うと判明する。
最後はサラの自己犠牲で宇宙船を脱出して、他の拉致された人たちと地球へ転送された。

感想

個人的な評価

本作は『リース/奪われた王国』で知られるニコラス・ハンフリーズの最新作となります。
この作品は舞台のほとんどを同じ場所にしたワンシチュエーションスリラーとなっています。
カナダ産のエイリアンの侵略を扱ったSF映画となるが、残念ながら肝心のエイリアンはまったく出てきません。
低予算で製作されているので仕方ないかもしれないけど、本作の大半は拉致された人間たちによる会話劇となっています。
多分、本作を作った人たちはSFマニアで劇中にはやたらと専門用語が普通に飛び交い、一見しただけじゃ難解すぎてワケが分かりません。
しかも、時間軸を妙にズラしていて、そこに拉致された人物たちの幻覚や回想も織り込んでいるせいで更にワケが分かりません。
本作は製作側の自己満足が非常に高く、逆に観ている側には優しくない構成となっている。
何より期待させられるエイリアンの描写がまったくないし、出てくるのはバイオメカノイドを使った触手みたいなモノだけ。
ハッキリ言って、本作を一見しただけで理解できるのは難しく、二度三度鑑賞したらようやく分かるような感じなると思います。
ただ、本作を二度以上鑑賞するほどの面白さはなく、登場人物たちの会話劇も説明ばっかりですぐに退屈してしまう。
しかも、登場人物たちが拉致された場所は薄暗くて何が起きているのはハッキリ分からず、低予算の舞台をごまかす為だと思いますが、退屈さを増しているだけ。
セリフだけで物事を小難しく説明しているけど、どうでも良くて、結局はエイリアンとのハイブリッドであるサラが自己犠牲で他の人たちを助けるオチになる。
もちろん、それだけじゃ終わるはずもなく、結局サラは拉致された人たちを助けてもエイリアンの侵略を阻止できないという。
本作は期待する単純なエイリアンが地球を侵略するワケじゃなく、単純な事をワザと小難しくしただけで中身はほとんどないような感じでした。