オーバーロードZ RE-3014

作品紹介

公開年月  2018/11/13
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  ロブ・パラティーナ
脚本  スコッティ・ミューレン
製作  デヴィッド・マイケル・ラット
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ノルマンディー上陸策戦後、米軍のロジャース大尉はナチスに拉致された女性科学者のエリスを救出する危険な作戦を命じられた。
特命部隊はルーマニアに飛び、ナチス研究施設の古城に潜入するが、エリス博士はナチに寝返って禁断の研究を完成させようとしていた。
それは病原体を仕込んだ虫の大群を世界にバラ撒き、人類を死滅させるウイルスで蘇った“死者の軍団”の力で支配しようとする計画だった。

登場人物&出演者

ロジャース大尉(演:アンドリュー・リバティ)
主人公。ノルマンディー上陸作戦の生き残り。素手でナチス兵士を殺害するも頭に残る。
アンドリュー・リバティは代表作に『Sex Tax: Based on a True Story』、『Adults 』などがあります。
フォレスター大佐からエリス博士の救出作戦を任命され、拒否するも適任だと言われていた。
ずっと部下たちが脱走兵のセント・ジョンたちを弄っていたが、軽く注意する程度に留まる。
古城に行く直前に蛇に噛まれてしまい、合流したエリス博士に謎の注射をされて気絶した。
最後はセント・ジョンと大量の蚊を処分して帰国するが、体内から大量の蚊を吐いて死んだ。

ハース中尉(演:グレッグ・ファーマン)
ノルマンディー上陸作戦の生き残り。ロジャース大尉が最も信頼している部下の一人である。
グレッグ・ファーマンは代表作に『エアポート2018』、『ジュラシック・ユニバース/ダーク・キングダム』などがあります。
ノルマンディー上陸作戦の時に脱走した二人に罵声を浴びせ、ロジャース大尉に止められた。
博士の救出作戦が始まるとセント・ジョンたちよりも、任務を優先させて真面目にやる。
地元民を保護して通訳しながら実験体を発見し、博士がいる古城へ行くも捕まってしまう。
最後はエリス博士により感染した大量の蚊に噛まれ、最終的に彼女のキスで爆発四散した。

グレイ(演:ダミアン・ジョセフ・クイン)
ノルマンディー上陸作戦の生き残り。ロジャース大尉の部隊としてエリス博士の救出をする。
ダミアン・ジョセフ・クインは本作が長編映画デビュー作となります。
身内に映画関係者がいて、戦争で戦った自伝映画を作る事が約束されていて自慢していた。
博士の救出作戦にトンプソンと周囲を警戒し、罠だと気付いて応戦してなんとか切り抜ける。
ナチス兵を追って洞窟に閉じ込められ、そこで閉所恐怖症としてパニック状態になった。
最後は繋がったコリンズを引き剥がすが、キレたエリス博士によって呆気なく射殺された。

ブリスコー(演:マシュー・アマーマン)
ノルマンディー上陸作戦の生き残り。ロジャース大尉の部隊としてエリス博士の救出をする。
マシュー・アマーマンは代表作に『Face 2 Face』、『Elsewhere』などがあります。
準備していたテントの中で脱走しようとしたセント・ジョンたちをずっと弄っていた。
博士の救出作戦に同行していたセント・ジョンたちに何度も罵声を浴びせてケンカ寸前に。
地元民の案内で実験体を発見するが、ナチス兵の襲撃で応戦するもあっさりと捕まった。
最後はエリス博士の発言から実験体の一つにされていたが、特に登場せずに終わる。

トンプソン(演:アスガー・フォルマン)
ノルマンディー上陸作戦の生き残り。ロジャース大尉の部隊としてエリス博士の救出をする。
アスガー・フォルマンは代表作に『The Spookies』、『The Thinning: New World Order』などがあります。
自伝映画を作るグレイの話しを聞いていたが、のんきな事を言っていた彼に呆れていた。
最後は博士の救出作戦で周囲の様子を警戒するが、罠だと気付いて応戦するも射殺された。

コリンズ(演:トレント・ミルズ)
ノルマンディー上陸作戦の時に脱走していた。エリス博士の救出作戦に加わる事になる。
トレント・ミルズは代表作に『J-Wat Presents: My Arm’s Gone!』、『J-Wat Presents: Tickle Fight!』などがあります。
準備するテントでブリスコーを中心に弄られ、ブチ切れるセント・ジョンと睨みを利かせる。
博士の救出作戦に同行していくが、何度も弄られる事で他のメンバーに嫌悪感を持っていた。
地元民の案内で実験体を見つけるが、ナチス兵の襲撃でケガを負って捕まってしまう。
最後は実験で他の人間と結合させられるが、セント・ジョンが引き剥がしてトドメを刺した。

セント・ジョン(演:マイケル・クラマン)
ノルマンディー上陸作戦の時に脱走していた。エリス博士の救出作戦に加わる事になる。
マイケル・クラマンは本作が長編映画デビュー作となります。
ロジャース大尉の部隊と合流するが、死んだ仲間の皮肉を浴びせられて逆ギレしていた。
救出部隊の一人として同行するが、ずっとブリスコーに脱走した事を弄られてケンカする。
博士がいる古城へたどり着くも彼女の裏切りで捕まるが、なんとか抜け出していった。
最後は蚊を積む飛行機をロジャース大尉と襲撃するも、蚊に噛まれて一緒に燃やされた。

フォレスター大佐(演:トム・サイズモア)
ロジャース大尉の上官。連合国軍にとって最重要なエリス博士の救出作戦を展開していく。
トム・サイズモアは近年の出演作に『リベンジ・ショット/最後の賭け』、『フランキー/不完全な男』などがあります。
多くの兵士は言う事を聞かない中、信頼できるロジャース大尉とその部隊に救出を命令する。
最後は博士を食い止めたロジャース大尉を褒めるが、大量の蚊が出てくると襲われてしまう。

エリス博士(演:ドミニク・スウェイン)
ナチス・ドイツに捕まってしまい、そのまま寝返って危険な生物兵器の研究をしていた。
ドミニク・スウェインは代表作に『フェイス/オフ』、『エクスペンダブルズ・ミッション』などがあります。
古城へやって来たロジャース大尉たちと合流し、ナチスに協力するフリをしていたという。
蛇に噛まれたロジャース大尉に謎の注射を打つと、目覚めた彼に自分の研究を自慢していた。
ウイルスへの免疫を見せつけるべく、感染して爆発四散したハースの血を全裸で浴びた。
最後は反撃したロジャース大尉たちに反抗するも、控えていたゾンビに肩を食われて死亡。

感想

個人的な評価

本作はみんなが大好きアルバトロスとアサイラムが組んだ作品となります。
世界的に悪役として何度も使い古されているナチスがゾンビを作るという内容です。
いつもなら最初からゾンビが登場しますが、本作はなんとほとんど戦争映画という状態です。
冒頭からノルマンディー上陸作戦を展開しているが、スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』とは比べ物にならないほどショボイ。
とても大規模な作戦とは思えないような人数で、超大作との違いを実感させてくれます。
物語の本筋はナチスに寝返ったとされる博士を連れ帰るという作戦で、ノルマンディー上陸作戦の生き残りと脱走兵から成る救出部隊。
ここら辺に何か意味があると思ったら、単純に尺稼ぎとして脱走兵を入れているだけでした。
相変わらずのアサイラムのクォリティーでダラダラと展開していき、ようやく博士を見つけてもテンポが悪いまま続いていきます。
博士は助けに来た主人公たちを騙し、自分の研究を見せつけて自慢するクライマックスのテンポの悪さはアサイラムらしいと言えます。
それまで色気がなかったので、博士がなぜか全裸になって免疫が付いたと証明するが、そもそもオバサンが脱いでもサービスシーンにはなりません。
裏切り者は当然のように自分の実験によって絶命し、都合良く主人公が生き残って帰国する。
そこで大統領から直々に感謝されるが、博士は保険として彼の体に蚊を繁殖させ、アメリカ本国にゾンビウイルスを蔓延させる結末になります。
体内で大量の蚊が繁殖しているなら、その前から異変に気付くだろうし、マトモに歩けるような状態じゃないはずです。
それなのに主人公は蚊が体外に出てくるまで普通にしていて、急に様子が変わって体が爆発四散するシーンはギャグかと思いました。
本作はゾンビ映画のジャンルとなっているが、ほとんど一瞬に近いレベルでしか出ず、カニバリズムは博士の肩と腕を食らう程度でほぼ出てきません。
トム・サイズモアも出ているが、冒頭と終盤にしか出ておらず、年を取ったと感じさせるような印象でなんだか残念な気持ちになりました。