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デス・フロア RE-2865

デス・フロア RE-2865

作品紹介

公開年月  2017/08/14
ジャンル  ホラー/サスペンス
原作  なし
監督  ダニエーレ・ミシスチャ
脚本  クリスティアーノ・チコッティ、ダニエーレ・ミシスチャ
製作  ダニエーレ・ミシスチャ、アントニオ・マネッティ、ほか
製作国  イタリア
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

クラウディオはクライアントとの重要なミーティングの直前、オフィスのエレベーターに閉じ込められてしまう。
閉所恐怖症のクラウディオは一刻も早く脱出をしようと試みるが、わずかに開いたドアから外の様子を窺うと女の悲鳴が聞こえてくる。
クラウディオはそこで見たのは伝染性の高い謎の致死ウイルスが蔓延し、人々を凶暴なゾンビへと変える光景だった。

登場人物&出演者

クラウディオ・ヴェローナ(演:アレッサンドロ・ロヤ)
主人公。 有名な経営者。クライアントの会社を買収しようとミーティングに急いでいた。
アレッサンドロ・ロヤは代表作に『異人たちの棲む館』、『僕のナポリタン』があります。
会社に到着してエレベーターに乗ると、昔の不倫相手マルタと二人っきりになって誘う。
エレベーターに閉じ込められるとブチ切れて担当者に文句を言って、ずっと取り乱していた。
マルチェッロと合流して安心するが、結局彼も噛まれていてゾンビになった彼を殺した。
最後はロレーナが生きていると知りエレベーターから脱出し、会社を出て軍に助け出される。

マルチェッロ(演:クラウディオ・カミッリ)
武装した警察官。エレベーターに閉じ込められたクラウディオを見つけて助けようとする。
クラウディオ・カミッリは代表作に『デッド・ウォーカー』、『Adrenaline』があります。
取り乱していたクラウディオを落ち着かせ、エレベーターの発電機を動かそうと屋上へ行く。
クラウディオの誘導で屋上にたどり着いて発電機を動かすが、ゾンビたちの襲撃に遭う。
なんとかエレベーターのシャフトに逃げ込み、クラウディオと合流するが噛まれていた。
最後はクラウディオとバカ話をして、眠るとゾンビになって彼によってトドメを刺された。

ロレーナ(演:カロリーナ・クレシェンティーニ)
クラウディオの妻。5年前に結婚しているが、クラウディオの浮気には気付いていない。
カロリーナ・クレシェンティーニは代表作に『イラクの煙』、『カプチーノはお熱いうちに』などがあります。
襲撃事件についてクラウディオに電話して、帰りに牛乳を買ってくるように頼んでいた。
凶暴なゾンビとなった人間たちの襲撃が始まり、クラウディオに従って部屋に避難をした。
クラウディオに電話をしている最中にゾンビたちが家を襲撃して、連絡が途絶えてしまう。
最後はなんとか逃げ出して軍に助け出され、諦めていたクラウディオに生きる希望を与えた。

マルタ(演:ユーリディセ・アクネ)
クラウディオの元愛人。同じエレベーターに居合わせて結婚する事を伝えていた。
ユーリディセ・アクネは代表作に『Crushed Lives – Sex Or Kids?』、『Loro』シリーズなどがあります。
それでもクラウディオを気にせず誘惑すると、逆上して彼の股間を掴んでブチ切れていた。
エレベーターの隙間からクラウディオが助けを求めるが、何かに追われて捕まってしまう。
最後はクラウディオが電話している時、ゾンビになって襲うが彼に殺される事になる。

シルヴィア(演:ベネデッタ・シマッティ)
会社に到着したクラウディオをすぐに出迎え、コーヒーを差し入れた新任の受付係。
ベネデッタ・シマッティは代表作に『Vorrei averti qui』、『Un boss in salotto』がある。
女好きのクラウディオに容姿の良さを買われて、チームに勧誘されて喜んでいた。
最後はエレベーターから助けを求めるクラウディオを助けようとするが結局襲われて死亡。

サラ(演:ビアンカ・フリセッリ)
クラウディオの秘書。取引を持ちかけるクライアントを接待してクラウディオを待っていた。
ビアンカ・フリセッリは本作が長編映画デビュー作となります。
到着が遅れていたクラウディオの為にクライアントを止めていたが、結局は止められず。
最後は異変の起きた会社で逃げ回り、クラウディオの前に来たが囲まれて襲われて死亡した。

感想

個人的な評価

ゾンビ映画は様々なジャンルとの親和性が高く、違和感なく融合する事ができます。
無限の可能性をずっと訴えていますが、本作ではワンシチュエーション・スリラーという形で物語が展開します。
つまり、ほぼ同じような場所で物語のほとんどが展開され、その中で主人公はどのように解決していくか魅せていく構成となっています。
本来のゾンビ映画では生き残る為のサバイバルは必須ですが、本作では敢えてエレベーター内に主人公を閉じ込めて状況を限定させる。
ゾンビ映画を見慣れている人ならば、外の状況を推測できるので、主人公は安全地帯だと気付く人が多いだろう。
しかし、本作の主人公であるクラウディオはすぐに取り乱す短気な人間で、それを見てイライラする可能性もあります。
本来の設定は有能な経営者という事で本当なら冷静に対処できるはずなので、取り乱している姿は無能な人間にしか見えなかった。
いくら非常事態と言っても、もっと冷静な対応ができるはずだし、あのような言動は出ないと思います。
その点では本作は主人公の行動についてはあまり賛同できず、結果的に運良く生き残っただけで共感はできなかった。
逆に見ず知らずの警察官であるマルチェッロの人の良さが目立ってしまい、主人公が生き残るのはちょっと違うような気がしてしまう。
あとは主人公の妻はどう考えても絶体絶命の状況だったのに、襲われずに助けるのも強引すぎたと思います。
主人公に希望を与えるにしても、部屋に追い詰められてからゾンビに襲われず脱出するにはかなりのムリがあったと思う。
ここら辺も主人公補正の影響があったので、ご都合主義が目立ってしまったと思います。
それでも、違った視点で魅せたゾンビ映画としてそこまで悪くない作品でした。

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