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レディ・プレイヤー1 RE-2866

レディ・プレイヤー1 RE-2866

作品紹介

公開年月  2018/03/29
ジャンル  SF/アドベンチャー/アクション
原作  アーネスト・クライン 『ゲームウォーズ』
監督  スティーヴン・スピルバーグ
脚本  アーネスト・クライン、ザック・ペン
製作  スティーヴン・スピルバーグ、ドナルド・デ・ライン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

西暦2045年、カオスと荒廃に沈む世界で人々は、天才ジェームズ・ハリデーが創造した“オアシス”に救いを求めた。
それはバーチャル・リアリティの世界で、彼の死後、その中にあるイースター・エッグを最初に見つけた者へ与える事になった。
若者ウェイド・ワッツはヒーローとほど遠い存在だったが、オアシスの世界でイースター・エッグを巡る冒険に身を投じるのだった。

登場人物&出演者

ウェイド・ワッツ/パーシヴァル(演:タイ・シェリダン)
主人公。幼くして両親を亡くし、現在は叔母の家に住む。ヒモ男に暴力を振るわれる日々。
タイ・シェリダンは代表作に『ダーク・プレイス』、『X-MEN:アポカリプス』があります。
現実世界では貧乏な生活から抜け出させず、叔母との仲もあまり良くない劣悪な環境にいる。
オアシスで第一のカギを手にして、英雄的な扱いとなり、アルテミスと組むようになる。
仲間とともにハリデーの謎を解いていき、オアシスを破壊しようとするソレントと対決する。
最後はオアシスの住人たちとソレントの軍団と戦い、見事に勝ち取って仲間と経営する事に。

・サマンサ・イヴリン・クック/アルテミス(演:オリヴィア・クック)
ヒロイン。ウェイドよりも有名なプレイヤー。誰とも組まずガンターとして活躍している。
オリヴィア・クックは代表作に『呪い襲い殺す』、『ぼくとアールと彼女のさよなら』などがあります。
ウェイドの逆走を見て第一のカギを二番目に入手し、英雄となった彼に近づいていく。
過去に父親がIOI社の徴収センターに収容され、病気になってそのまま亡くなっている。
IOI社を倒す為にウェイドたちと組み、彼こそがオアシスを受け継ぐべき人間だと悟った。
最後は助けられる為にアバターを削除され、ウェイドが勝利して経営と恋人になった。

ヘレン・ハリス/エイチ(演:リナ・ウェイス)
オアシスでウェイドの親友。オアシスでは改造のプロで、プレイヤーから依頼されている。
リナ・ウェイスは代表作に『ディア・ホワイト・ピープル』、『ステップ・シスターズ』などがあります。
ウェイドとは良き友人として信頼関係を築くが、誰とも組まない彼をサポートしている。
アルテミスがウェイドを利用している可能性があると警告し、現実世界との違いを口にした。
現実世界では古い郵便配達車に乗り、IOI社に追われるウェイドや仲間を乗せて逃亡した。
最後はソレントの悪事を録画して彼を逮捕させ、ウェイドの計らいで経営者の一人となった。

トシロウ/ダイトウ(演:森崎ウィン)
日本人のガンターでアバターは鎧侍。エイチと仲が良い。普段はショウと行動を共にする。
森崎ウィンは代表作に『ごくせん/THE MOVIE』、『シェリー』などがあります。
第一のカギをめぐるレースではエイチから話しを聞いて、四番目に入手する事ができた。
現実世界では礼儀正しく、オアシスを破壊しようとするIOI社に反対してアルテミスに協力。
第三のカギをめぐる戦いで2分間だけガンダムになって、ソレントのメカゴジラを止めた。
最後は現実世界で殺そうとしたフナーレを止め、ウェイドの計らいで経営者の一人となった。

ゾウ/ショウ(演:フィリップ・チャオ)
中国人のガンター。ダイトウとは親友。常にダイトウと行動を共にしている。
フィリップ・チャオは本作が長編映画デビュー作となります。
第一のカギをめぐるレースではダイトウから話しを聞き、五番目に入手する事ができた。
現実世界では11歳の少年でありながら、それを見たウェイドにその才能を褒められた。
第三のカギをめぐる戦いでウェイドと最後まで戦い、見事にカギを手にする事ができた。
最後は追ってきたフナーレを車から突き飛ばし、ウェイドの計らいで経営者となった。

アイロック(演:T・J・ミラー)
オアシスではガンター専門の殺し屋。他にアイテムの調達や情報収集なども行っている。
T・J・ミラーは近年の出演作に『デッドプール2』、『クレイジー・パーティー』がある。
ソレントの依頼でウェイドのアバターを抹殺するべく3倍の報酬で引き受ける事になる。
ウェイドとアルテミスのデートを盗聴し、そこで聞いた本名から素性を探り当てた。
オアシスでは10年に渡ってアバターを充実させ、ソレントのリセット爆弾から逃げた。
最後はソレントが爆弾を作動させ、もう少しのところで爆風に巻き込まれてすべてを失った。

フナーレ・ザンドー(演:ハナ・ジョン=カーメン)
IOI社の徴収センターで幹部をしている。ソレントの汚い仕事を受けて出世した野心の女性。
ハナ・ジョン=カーメンは代表作に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『トゥームレイダー/ファースト・ミッション』などがあります。
会社の株が下がると、その埋め合わせとして徴収センターから多くの金を巻き上げている。
出世したい一心でソレントから言い渡された現実世界でのウェイドの抹殺を引き受けた。
現実世界のアルテミスやエイチに邪魔され、ソレントを苛つかせるもウェイドを追い詰める。
最後は車に乗り込むがダイトウやショウの反撃で車外に出され、警察によって逮捕された。

ノーラン・ソレント(演:ベン・メンデルソーン)
IOI社の社長。オアシスでハリデーが残した“イースターエッグ”を手にしようとしている。
ベン・メンデルソーンは代表作に『ダークナイト/ライジング』、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などがあります。
会社の職員を使ってガンターとして軍隊のように送り込み、総力を上げて分析をしている。
過去にハリデーの元でインターンとして働いていたが、まったく相手にされていなかった。
現実世界でもウェイドを殺そうとフナーレを繰り出すが、結局は彼の仲間に邪魔された。
最後はウェイドを殺そうと自ら銃を手に取るが、エッグに見とれ、警察に逮捕された。

オグデン・モロー/案内人(演:サイモン・ペグ)
ハリデーの親友。ビジネスパートナーとしてオアシスを巨大なビジネス産業にしている。
サイモン・ペグは近年の出演作に『クローバーフィールド・パラドックス』、『スター・トレック/BEYOND』などがあります。
ハリデーと違って社交的であり、彼に代わってオアシスのプレゼンテーションを担っていた。
意見の相違から会社を去ってしまうが、ハリデーが片想いしたカレンと結婚している。
カレンの名前がゲーム内に一度しか登場していない賭けに負け、ウェイドのコインをあげた。
最後はコインのおかげで復活したウェイドに、コンサルタントとして雇われる事になる。

ジェームズ・ドノヴァン・ハリデー/アノラック(演:マーク・ライランス)
オアシスの創設者。80年代のポップカルチャーで育つ。内向的で人付き合いが苦手な性格。
マーク・ライランスは近年の出演作に『ダンケルク』、『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』などがあります。
一緒に組んで巨大なビジネス産業にしたモローとは戦友だが、意見の相違から袂を分かつ。
死期が迫ると、オアシスのどこかにあるイースターエッグを置いて争奪戦を展開させる。
自らの人生を投影させたゲームをウェイドが謎を解き、失ったモノを惜しげもなく披露する。
最後はゲームをクリアしたウェイドにエッグを与え、感謝の言葉とともに消え去った。

感想

個人的な評価

本作はアーネスト・クラインの小説『ゲームウォーズ』が基になっています。
実際に本作の脚本についても初稿を原作者であるアーネスト・クラインが務めています。
原作の方でも80年代を中心にしたポップカルチャーを使っていますが、なんと言っても本作でもスピルバーグの好みも反映しています。
これまでスピルバーグが手がけた作品に登場したギミックやキャラクターが惜しげもなく使われているのが最大の特徴だろう。
スピルバーグの作品が好きな人はもちろん、80年代を中心にしたポップカルチャーが好きな人も充分に楽しめる作品となっています。
上映していた時から相当の話題になっていて、ずっと気になって期待を大きく上げました。
しかし、これが大きな過ちだと気付いたのは物語が中盤に差しかかったところになる。
残念ながら世間で絶賛しているほどハマらず、確かに様々なキャラクターが登場してワクワクするような演出がありました。
ですが、それを支えるべき物語の核となるストーリーがかなり微妙に感じてしまった。
作品としては現実世界じゃない仮想世界での繋がりから、やはり、現実が一番という王道中の王道なオチで終わります。
ただ、本作に求めていたのはもっとオタクな内容で、王道すぎる「愛は勝つ」みたいな展開は正直言ってガッカリしました。
こんな展開は掃いて捨てるほどあって、現実のオタクはそんな「愛は勝つ」での決着に果たして何人が賛同するだろうか。
少なくても自分は本作のオチについては呆れてしまい、主人公は権力、金、女を手にした完璧な成功者になったのは気に食わない。
もっと革命を起こすような事を期待したが、結局はゲームの世界を通じて現実で成功しただけでヒーローとは違うと感じた。
こういうタイプの作品には成功者というオチじゃなく、英雄としてみんなを救うオチが欲しいところです。
ですが、本作は単純に一人勝ちみたいな展開になってしまい、他のプレイヤーは有象無象に成り下がっているのは平等じゃないと感じた。
結局、最初から「勝ち」に近いところにいる実力者が運良く勝っただけに感じました。
もっと最下層から這い上がって「勝ち」を手にする展開を期待していたので、本作のような少しの背中を押すだけで勝てるオチは気に食わなかったです。
これは完全に好みの違いになっていて、本作にハマる事ができなかった大きなポイントになっていると思います。
それでも映像としては素晴らしく、ストーリーはそこまで面白くないが、様々なキャラクターやアイテム、ギミックが出ているだけでも価値がある作品でした。

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