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アローン・イン・ザ・ゼット RE-2603

アローン・イン・ザ・ゼット RE-2603

作品紹介

公開年月  2017/05/18
ジャンル  ホラー/パニック
原作  なし
監督  ロッド・ブラックハースト
脚本  デヴィッド・エベルトフト
製作  ロッド・ブラックハースト、デヴィッド・エベルトフト、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ニューヨーク北部、謎の感染病で荒廃する中、食品店を経営していたアンは娘とともに、夫ジェイソンの育った近くの森に逃げていた。
そこでジェイソンは荒野で生き残る方法を教えるが、ウイルス感染した彼や娘は死んでしまいアンは孤独になってしまう。
ある日、オリビアと義父のクリスを助け出したアンは北部へ誘われるが、彼女は娘の死にまつわる秘密を持ち、その場を離れる事ができなかった。
出発する前に三人は食料を調達する為に廃墟へ向かうが、そこで待ち受けていたのは悲劇的な事実であった。

登場人物&出演者

アン(演:ルーシー・ウォーターズ)
主人公。夫のジェイソンから教わったサバイバル術を駆使して一人で生き延びている。
ルーシー・ウォーターズは代表作に『SHAME/シェイム』、『The Brass Teapot』がある。
食料の調達に失敗してケガを負うが、その時にオリヴィアとクリスと出会って助け出す。
孤独から解放されてクリスと一夜を共にするが、彼らの為に食料を確保するべく行動した。
過去に夫は食料と薬の調達に失敗し、娘は自らの失敗で感染させて後悔してその場にいる。
最後は嫉妬したオリビアに裏切られるが、クリスを見捨てて彼女を救って北へと向かう。

オリビア(演:ジーナ・ピアルサンティ)
ケガを負って意識を失っていたクリスを引きずっていたところをアンに助けられる。
ジーナ・ピアルサンティは代表作に『If Felt Like Love』、『Uncertain Terms』がある。
見ず知らずのアンに助けられ、感謝する一方で若者らしくたまに口が悪い時もある。
孤独に頑張ってきたアンを認めなかったが、クリスと仲良くなる彼女に嫌悪感を抱く。
北へ移動しようと為に食料を確保するべく民家に行くが、そこでアンを裏切ってしまう。
追ってきたアンがなんとか助け出し、裏切り者のクセに彼女と北へと向かう事になる。

クリス(演:アダム・デヴィッド・トンプソン)
オリビアの義理の父。9月に挙式を控えていたが、ウイルス感染で中止になってしまう。
アダム・デヴィッド・トンプソンは代表作に『+1[プラスワン]』、『誘拐の掟』がある。
オリビアの母親が感染してしまい、ベッドに縛りつけて暴れないようにしていた。
それが耐えられなくなって結局はオリビアの母親を殺し、許しをもらったと信じている。
北へ移動する為に食料を確保しようとするが、オリビアの裏切りで作戦は失敗する。
結局、感染者を撒けず車のところまで来たところでナイフで応戦するも殺されてしまう。

ジェイソン(演:シェーン・ウエスト)
アンの夫。ウイルス感染が起きた時にアンと娘を連れて幼少の頃にいた田舎へ避難した。
シェーン・ウエストは代表作に『オーシャンズ11』、『レッド・スカイ』などがあります。
そこでアンにサバイバル術を教え込み、感染者がいない安全な場所として確保していた。
しかし、ケガをして血を流したところで見つかり、安全な場所から逃げ出していく。
移動した場所で食料と娘の為に薬を探そうとするが、結局は失敗して感染者に殺される。

感想

個人的な評価

本作はウイルスに感染して人を襲う感染者が登場するが、一応はゾンビ映画らしい。
劇中では直接的に「ゾンビ」と言っていないが、紹介文ではゾンビを使っているので本作はゾンビ映画として話しを進めていきます。
多種多様あるゾンビ映画の中で、本作はサバイバルで生き残った女性を中心にした物語となっています。
非常に静かな物語が印象的で、主人公はなぜ孤独にサバイバルしているのか徐々に明かとなる演出方法を取っています。
現状の空しい状態と、そこに行き着いた経緯を交互に描く演出は悪くないと思いました。
この感じはどこかで観た気がしたが、ウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』に通じるようなところがありました。
『アイ・アム・レジェンド』は孤独に生きる男の孤独な戦いを描いていて、前半は名作にしてもおかしくない出来でした。
しかし、中盤に登場したキャラクターによって一気に物語が崩れ、それまでの良さをすべて台無しにしてしまった。
そのせいで『アイ・アム・レジェンド』は個人的にもの凄くおしい作品となりました。
本作についてですが、まさか『アイ・アム・レジェンド』と同じパターンで失敗するとは思いませんでした。
序盤からのサバイバルは目を引く面白さで、それを女性がやっている点でも面白かった。
一人だから当然のようにセリフはまったくないが、引き込まれる演出は良かったです。
ですが、前述のように『アイ・アム・レジェンド』と同じ失敗として、親子が登場したところから一気に面白さがダウンした。
同時に序盤からあった緊張感が消えてしまい、自ら首を絞める構成になってしまっている。
それでも主人公が助けた二人と一定の距離感を持ち続けているならいいけど、男と一夜を共にした時点で終わりました。
挙げ句の果てにその娘が嫉妬で主人公を裏切ったのに、なぜか男じゃなくて彼女の方を助けるという意味不明な展開になりました。
多分、娘を自分の失敗でなくしてしまった後悔の念からだろうが、自分を裏切ったヤツを助けるのは正気の沙汰じゃない。
何より、誰も信用できない世界で一度裏切ったヤツを助けるのは命取りとしか思えない。
それまで孤独にサバイバルしてきた主人公の慎重さをムダにするラストに呆れました。
確かに違った角度のゾンビ映画だが、『アイ・アム・レジェンド』と同じ失敗をしている点では残念な作品としか言えません。

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