ナチス・オブ・ザ・デッド RE-2083

作品紹介

公開年月  2016/02/18
ジャンル  ホラー/サスペンス
原作  なし
監督  マシュー・O・オークス
脚本  マシュー・O・オークス
製作  マティアス・オロフ・アイヒ、ライナー・ホフマン、ほか
製作国  ドイツ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ドイツ南部、バイエルン州の村オーバーアマーガウに住むマーカスとトーマス。
二人は古いユダヤ人の日記に記されたドイツ軍WWⅡ地下軍事基地の場所を特定し、第三帝国の失われた秘宝が隠されている探検に出る。
立入禁止区域の洞窟に双方向ラジオと3Dカメラを持ち込み侵入し、そこでマーカスはその場所が米軍の監視下にあるシークレットゾーンだと知る。
だが、そこには第二次世界大戦後70年間に渡り、ナチスの秘宝を守り続け、ゾンビと化した残党が潜んでいるの知るのだった。

登場人物&出演者

マーカス(演:パトリック・ヤンス)
トーマス(演:アシエル・マルチネス・ポル)
サンドラ(演:サリタ・ブラッドリー)

感想

個人的な評価

本作において洞窟へ潜り込むカメラや様々な装備をしたマーカスにはパトリック・ヤンスが演じています。
パトリック・ヤンスはオーストリア出身で、俳優の他にスタントとしても活躍しています。
俳優としては9作ほどに出演し、代表作としてマシュー・O・オークス監督のデビュー作『Naked』があります。
時々画面に顔が映る事があるけど、基本的に本作はPOVなので、彼の視点で物語が展開されています。
そんなマーカスのナビゲートをする友人のトーマスを演じるのはアシエル・マルチネス・ポルです。
アシエル・マルチネス・ポルにとって本作が俳優デビュー作となっています。
冒頭では体格の良すぎる肥満黒人であるが、その後はほぼ通信での声だけとなっています。
本作は低予算の作品であって、その為には色々とごまかさないといけない命題がある。
なので、手っ取り早くゾンビ映画と親和性が高いPOVの撮影手法を選んでいます。
基本的には主人公の頭に取り付けたカメラで物語が展開しており、彼が見た光景がそのまま物語の大半になる。
途中からは洞窟へ入る前に遭遇したアメリカの軍人と合流するけど、なぜか勝手に死んでいくという無様な姿をさらす。
銃を扱う素人であるはずの主人公はゾンビを一発で仕留めるのに、アメリカの軍人たちはマシンガンを乱射しても倒せないという。
何度も書いていると思うけど、オイラはPOVという一人称視点が大嫌いで、本作はまさにその典型である。
とにかく、手ブレならぬ頭ブレで画面が定まらないクセに意外と高画質であるけど、肝心なところで見えなくなるという。
ただ、ちゃんとナチスの設定を守っているので、登場する当時の銃であるMP40があるのは嬉しい限りです。
ゾンビメイクについては低予算としては頑張っている方だが、裾の間から見える腕が血色のいい素肌という甘さがありました。
ストーリーは単純だけで小さくまとまっていて、少ない予算でなんとかやっているが、如何せんPOVの撮影手法はクソすぎます。
最後の方では主人公が強すぎてなんでもアリになったクセに、なぜか最後はあっさりと死ぬとか、今までの努力は一体なんだと思わせる展開は微妙だった。