ゾンビーワールドへようこそ RE-2240

作品情報

公開年月  2016/06/03
ジャンル  ホラー/コメディ/アクション
原作  なし
監督  クリストファー・ランドン
脚本  キャリー・エヴァンズ、エミ・モチヅキ、クリストファー・ランドン
製作  トッド・ガーナー、アンディ・フィックマン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

高校生でボーイスカウトのベン、カーター、オギーはクラブで女の子と遊びたくて仕方ない。
ある日、キャンプを抜け出してパーティー会場へ行く途中、なんとゾンビ化した住人たちが三人を襲ってくる。
間一髪のところを美人ウェイトレスに助けられた三人は、ボーイスカウトで身につけた様々なワザを駆使して生き残ろうとするのだった。

登場人物&出演者

ベン(演:タイ・シェリダン)
主人公。6歳からボーイスカウトをやっているが、オギーやロジャース隊長の為に残る。
タイ・シェリダンの代表作には『ツリー・オブ・ライフ』、『グランド・ジョー』、『X-MEN:アポカリプス』があります。
真面目だがカーターに流されがちでも、最後は立派なスピーチで戦う決意をする。

カーター(演:ローガン・ミラー)
ボーイスカウトは惰性でやっているが、頭の中では女とヤる事しかない高校生。
ローガン・ミラーの代表作には『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』、『ナイト・スリーパーズ/ダム爆破計画』があります。
とにかく、異性に興味津々なのでエロパワーで積極的に行動を起こして巻き込む役目。

オギー(演:ジョーイ・モーガン)
三人の中で肥満体でトロいけど、ボーイスカウトの父を亡くしていて思い出すと暗くなる。
ジョーイ・モーガンにとって本作が映画デビュー作で、その後3作に出演しています。
父親の影響でボーイスカウトを人一倍熱意を持ってやっていて、その知識を爆発させる。

デニース(演:サラ・デュモン)
ヒロイン。ストリップバーのウェイトレス。ボーイスカウト三人にとってお姉さん的存在。
サラ・デュモンは18作ほどに出演し、テレビドラマシリーズや映画で活躍しています。
元カレがガンマニアのおかげで彼女は銃の腕前が良く、三人のピンチを何度か助ける。

ケンドル(演:ハルストン・セージ)
カーターの姉。美人で性格がいいけど、クソ野郎のジェフと付き合っているのが唯一の汚点。
ハルストン・セージ17作ほどの出演し、主にテレビドラマシリーズや映画で活躍する。
ベンにとってヒロイン的存在。それ以外の場面では見た目以上のモノはありませんでした。

ジェフ(演:パトリック・シュワルツェネッガー)
ケンドルの彼氏。イケメンで別れてヨリを戻すを繰り返している性格はクズ。
パトリック・シュワルツェネッガーは名前から分かるようにアーノルド・シュワルツェネッガーの息子で、二世として活躍しています。
確かにイケメンで勝ち組だが、こういうタイプは決まって性格がクソなのは定番です。

感想

個人的な評価
ゾンビ映画は無限の可能性を提示してきましたが、今回はボーイスカウトの要素が加わる。
主人公は定番中の定番であるモテない要素があるけど、彼らには特技があります。
数々のバッジを手にしている三人はサバイバルの知識が豊富で、このような窮地には彼らの経験が活きていきます。
三人の中でリーダー的存在のベンは真面目だが、流される事が多い受け身だが、ゾンビのおかげで一皮むける。
カーターは頭の中が女の事でいっぱいの典型的なエロガキだが、彼の積極的な行動はみんなを物語に引き込みます。
オギーは見た目もそうだが、中身もボーイスカウトオタクであるけど、三人の中で一番知識を持っていて、最後の爆弾はなかなかの破壊力だった。
ヒロインとなるデニースはまるで別の生き物と言わんばかりの超絶なスタイルだが、ショットガンをぶっ放すギャップもインパクトがあった。
本作はゾンビ映画の王道を貫き通すが、その中で緩いコミカルな演出や下ネタがあって、飽きない構成となっています。
多くあるゾンビ映画の中でも本作は非常にテンポがいいし、何より主要人物のキャラクターがきちんと個性を出しているのが大きい。
何よりボーイスカウトという設定をきちんと映画内で使っているのも好感が持てます。
ゾンビもすっかりと当たり前となった全力疾走型だが、少しだけ工夫を凝らした下アゴがなくて舌が出ているヤツとか、窓から落ちそうになって爺さんのアソコを掴むところとか、本作オリジナルの工夫も良かったです。
ただ、本作で一番の見せ場である武装したボーイスカウトの三人がゾンビ退治していく場面。
これがパーティー会場だったせいで、ずっとストロボの照明があって、終始に渡って非常に見にくかったし、途中から疲れてくる。
多分、色々とごまかす為にやった演出だろうが、明らかにそれは失敗だと思います。
この場面をちゃんと魅せるようにしなかった製作側の「逃げ」は個人的にマイナスでした。
大事なシーンだからこそ、もっと丁寧に演出して欲しかっただけに惜しいと思いました。