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マイ・インターン RE-2239

マイ・インターン RE-2239

作品情報

公開年月  2015/09/15
ジャンル  ドラマ/コメディ
原作  なし
監督  ナンシー・マイヤーズ
脚本  ナンシー・マイヤーズ
製作  ナンシー・マイヤーズ、スザンヌ・ファーウェル
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ファッション通販サイトを起業し、ニーズを的確に掴んで短期間で急成長させる事に成功したジュールズ。
そんな彼女の会社に、シニア・インターン制度によって採用された70歳のベン。
妻に先立たれ、新たなやりがいを求めて再び働く事を望んだ彼だったが、若者ばかりの会社ではすっかり浮いた存在に。
ところが、ベンはそんなカルチャー・ギャップを楽しみ、たちまちオフィスの人気者となる。
一方、ここまで仕事も家庭も順調そのものだったジュールズは、急速に拡大した会社の経営に上手く対応する事ができず大きな試練に直面していた。
そんな時、彼女の支えになってくれたのは、どこか疎ましく思っていた人生の先輩であるベンであった。

登場人物&出演者

ベン・ウィテカー(演:ロバート・デ・ニーロ)
主人公。70歳でシニア・インターン制度に応募して
前職は電話帳の会社で印刷部門の部長で、その前は営業を担当していたやり手だった。
ロバート・デ・ニーロはハリウッドを代表する名優で近年も精力的に多くの作品に出演する。
大手会社の責任者を歴任し、今では人生に刺激を求める余生を送る人生の先輩。
いわゆるベンチャー企業にインターンとしてやって来るも、そこは謙虚に人生の先輩としての余裕で対応していく。
デ・ニーロは本当に上手い役者だと感じさせる演技で、コミカルなところも素晴らしく、瞬きした時に引き込まれました。

ジュールズ・オースティン(演:アン・ハサウェイ)
ヒロイン。たった1年半で『アバウト・ザ・フィット』を急成長させたやり手の女社長。
アン・ハサウェイは2012年公開の『レ・ミゼラブル』で助演女優賞を受賞しています。
男社会に立ち向かう強い女性であるけど、急速に成長する会社に追いつかなくなる。
CEOを雇って回そうとするも、やっぱり、彼女が作った会社だから彼女じゃないとダメ。
ベンと最初はぎこちないが、最後の方では良き友人になる過程は微笑ましい。

マット・オースティン(演:アンダーズ・ホーム)
ジュールズの夫。以前はマーケティングでバリバリ働いていたが、現在は専業主夫である。
アンダーズ・ホームは脚本家、映画プロデューサーとしても活躍しています。
ボサボサの頭とヒゲ面でとてもいい人だが、浮気をしてしまうも後悔して元に戻る。

キャメロン(演:アンドリュー・ラネルズ)
ジュールズの片腕。気難しいジュールズの要望を聞く重要な役目を果たす。
アンドリュー・ラネルズは40作に出演し、主にテレビドラマシリーズで活躍しています。
忙しい日々を送っているジュールズを支えるが、中盤以降は存在が消えました。

フィオナ(演:レネ・ルッソ)
社内のマッサージ師。社内では年上だったが、ベンと出会って付き合う事となる。
レネ・ルッソは2005年以降映画に出ていなかったが、2011年から復活している。
やはり、年齢が近いベンに近づいていくが、ファーストコンタクトはなかなか強烈でした。

感想

個人的な評価
監督のナンシー・マイヤーズは強い女性を描いた作品で知られる。
本作におけるジュールズはまさしく、ナンシー・マイヤーズ監督の得意とするキャラクター。
急成長する会社に社会貢献の一環としてシニア・インターンを取り入れる。
そこで採用されたベンを演じたロバート・デ・ニーロはさすがとも言うべき上手さだった。
最初にジュールズと会った時に瞬きをする仕草は面白く、ここで一気に引き込まれた。
それからベンは一生懸命若い社員が多い会社で学ぼうとしている姿が描かれる。
もう競う必要性がないベンはどこか余裕を漂わせ、そこには積み重ねた豊富な経験による安心する雰囲気が漂っています。
ただ、ジュールズは年上の人とはあまり上手く接する事ができないせいで、最初からベンを遠ざけようとする。
謙虚なベンはそれでも一生懸命であって、いつしかジュールズの一番信頼する部下になる。
この過程を非常に上手く演出していて、特に演じているデ・ニーロとアン・ハサウェイの相性は抜群と言えるだろう。
本作は勘違いしちゃいけないのは、ストーリーで楽しむ作品ではなく、気が強い女性と心優しくて余裕のある男性の年齢を超えた温かな交流である。
確かにストーリーとしては上辺だけをなぞっているかもしれないが、この映画の本質はそこではないと思いました。
だからこそ、余計なディテールを省いて、極力焦点を当てたベンとジュールズの交流が生きてくるのです。
本作はベンとジュールズがお互いを必要としていく、特にジュールズが心を開いていく過程が一番面白い作品だと思います。
前半では会社経営がどうとか言っているが、後半ではジュールズの私生活を巻き込んでいるのもその意味だと言えます。
多少は期待していたが、デ・ニーロとアン・ハサウェイの演技で期待値を軽く超える良作だったのはいい意味での裏切りでした。
続編があれば、その後の二人はどうなったのか知りたいし、今度こそ踏み込んだドラマを展開になると予想できるだろう。


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