エージェント:ライアン RE-2231

作品情報

公開年月  2014/02/15
ジャンル  サスペンス/アクション
原作  トム・クランシー (キャラクター創造)
監督  ケネス・ブラナー
脚本  アダム・コーザッド、デヴィッド・コープ
製作  ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、メイス・ニューフェルド、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

海兵隊員としてアフガニスタンの戦場に赴き重傷を負った青年のジャック・ライアンは、リハビリを支えてくれた医学生キャシーと恋に落ちる。
キャシーと愛を育む一方で、ジャックは秘かにCIAにスカウトされ、不審な経済活動を監視するアナリストとして活躍する。
そんなある日、彼はモスクワの投資会社チェレヴィン・グループの不穏な動きに気づき、上司のハーパーに相談する。
デスクワーク専門だったはずのジャックを現地に送り、現場経験のない彼は戸惑いつつモスクワに向かうのだった。

登場人物&出演者

ジャック・ライアン(演:クリス・パイン)
主人公。元海兵隊員で負傷による除隊して、CIAの分析官としてスカウトされる。
クリス・パインは『スター・トレック』シリーズでカーク役として有名です。
最初はデスクワークだったが、元海兵隊らしく危機的な状況でも咄嗟の判断で切り抜ける。
しかし、性格の面ではこれと言って特徴がなく、設定だけが先走っている気がした。

キャシー(演:キーラ・ナイトレイ)
ヒロイン。ジャックのリハビリを担当した研修医で結婚に今ひとつ乗り切れない。
キーラ・ナイトレイは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのヒロインが有名。
結局なんの為に協力したのか分からないほど、あと一歩で作戦をぶち壊す邪魔者に。

ハーパー(演:ケヴィン・コスナー)
ジャックをスカウトしたCIAの上司。現場主義のようで上司なのに行動的。
ケヴィン・コスナーは監督として『ダンス・ウィズ・ウルブズ』では作品賞と監督賞を受賞。
どう見てもハーパーの方が積極的に動いて、ジャックのお株を奪いそうになる活躍。

チェレヴィン(演:ケネス・ブラナー)
ロシアの大富豪。裏ではアメリカドルを暴落させてロシアの回復を狙う。
ケネス・ブラナーは『ヘンリー五世』でヨーロッパ映画賞で監督賞と男優賞を受賞している。
気に食わないヤツを容赦なく殺すロシアン・マフィアにしか見えなかった。

感想

個人的な評価
『ジャック・ライアン』シリーズはハリソン・フォードのイメージが強い。
過去に『パトリオット・ゲーム』と『今そこにある危機』で二作に出演している。
本作はそれらをなかった事にして、新たなに仕切り直しとしてリブートした作品である。
トム・クランシーの創造したジャック・ライアンだけを抜き出し、ストーリーは完全なる映画オリジナルとなっている。
ただ、ハリソン・フォードが演じたジャック・ライアンはあまり記憶に残っていない。
個人的なイメージだと、盛り上がりそうで実際は盛り上がらないような作品です。
盛り上がる要素があっても、なぜかずっと地味なやり取りが続いて、結局は退屈な感じに。
本作もなぜかその伝統を引き継いでいて、盛り上がりそうで盛り上がらなかった印象。
今回のジャック・ライアンは分析官から捜査官に成長していく物語なので、アクションは今までの作品と比べて多くなっている。
でも、それはこのシリーズの肝ではなく、張り詰めた緊張感の中で展開するジャック・ライアンの駆け引きだったはず。
なので、本作で派手なアクションを取り入れてしまったせいで平凡で特徴のない作品になってしまったと思う。
これでシリーズ化するというのならば、もっとジャック・ライアンらしさを出さないと確実に失速して失敗するのは目に見えている。
あとは悪役をもっと印象的にしないと間が持たないし、本作の緊張感が続かないと思う。