作品紹介
公開年月 | 2017/01/06 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | ジョー・バウアー |
脚本 | リタ・アートマン、ジョー・バウアー |
製作 | リタ・アートマン、キャロライン・ベル |
製作国 | オーストラリア |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
売れないバンドのボーカルであるアンディは、10歳の時にUFOと遭遇し、超能力を得て以来、27歳になった今もエイリアンの存在を信じている。
ライブが終わったある晩、突如として空を覆う無数のUFOが飛来し、ブリスベンの街に空爆を始める。
オーストラリア軍は応戦するもアメリカ大統領は援軍の派遣を拒否する中、アンディは超能力とバンド仲間とともにエイリアンに立ち向かうのだった。
登場人物&出演者
・アンディ(演:リタ・アートマン)
主人公。小さい頃にUFOに遭遇して超能力を持つ。チタニウム・タートルズのボーカル。
リタ・アートマンは本作で共同脚本と製作を務め、映画の代表作に『The Killage』がある。
盛り上がる為にエイリアンの話しを持ち出すが、それこそバンド人気低迷の原因。
実際にエイリアンがいる事に最も興奮し、自分こそが狙われる原因だとずっと主張する。
主人公らしく勇敢にエイリアンたちへ立ち向かい、母親の為に危険な救出作戦も敢行する。
街を救った英雄として注目され、バンドのCDも売れ行きが好調になって一躍有名人になる。
・エリオット(演:ダグ・ハッチ)
アンディの弟。アンディの弟。喘息持ち。チタニウム・タートルズの大ファン。
ダグ・ハッチは代表作に短編映画『Zombie Actually』、『Who Wants Seconds』などがあります。
小さい頃から本の虫で知識はオタク並みだが、女性の前では緊張して上手く話せない。
当初は感染症などに敏感でちょっとでも汚れると文句を言う神経質な性格だった。
物語の最後では汚れても気にせず、この体験を元に色んな学校で講義を行う事になる。
・キース(演:ローレンス・シルバー)
アンディの従兄弟。チタニウム・タートルズの用心棒としてライブハウスの外を見張る。
ローレンス・シルバーは本作が映画デビュー作で、テレビドラマ『The Void』が有名です。
本業はボクサーで14年の間に6連続王座を獲得し、“卑劣なプレー”のフリンと呼ばれる。
何かとゲーム感覚で挑んでいるが、実はエイリアン侵略の原因を作った張本人。
普段から緊張感がなく、エイリアンが天王星からやって来た事実に爆笑する。
・カム(演:タマラ・マクラフリン)
アンディの親友。チタニウム・タートルズでライブの撮影をしていた。
タマラ・マクラフリンは代表作に『Radio Treason』、『Alice』などがあります。
親友の為にライブを撮影するも、あまりにも退屈で寝てしまっていた。
街が侵略されて逃げる途中で墜落した宇宙船から出たエイリアンに腕を噛まれる。
デニスの正確な治療によって後遺症どころか、傷一つなくあっという間に完治する。
カメラで撮影したエイリアンたちの侵略はドキュメンタリー映画として注目を集める事に。
・ジョン(演:ジョー・バウアー)
チタニウム・タートルズのメンバー。フルートを担当するがまったくやる気がない。
ジョー・バウアーは本作で監督を務めており、映画の代表作に『The Killage』があります。
街から逃げる途中、墜落した宇宙船から出たエイリアンに化けられる。
エイリアンだと思ったデニスに15箇所も撃たれ、その後も6箇所も撃たれるが死なない。
・デニス(演:ポール・アダムズ)
アンディとエリオットの父。バンジョー奏者。エイリアンが侵略した時は箱に隠れていた。
ポール・アダムズは代表作に『Reef ‘n’ Beef』などがあります。
実はASIOの元捜査官でエイリアンたちが侵略した原因だと言い張っていた。
しかし、本当はエイリアンたちの仲間で、重罪を犯して地球に逃げてきたという。
そうなると、アンディとエリオットはエイリアンのハーフという事になります。
・スティックス(演:カイル・マカリオン)
チタニウム・タートルズのメンバー。ドラマ担当でバンドが売れない原因を冷静に分析。
カイル・マカリオンは代表作に『Seat League』、『Relived』などがあります。
父親のクロウに何かとつきまとわれ、従うファザコンのようなタイプ。
・クロウ(演:ロブ・ジェンキンス)
チタニウム・タートルズのドラマ-であるスティックスの父親で熱心なファン。
ロブ・ジェンキンスは代表作に『アンデッド』、『プリデスティネーション』があります。
実はASIOの捜査官でずっとデニスやアンディを見張り、エイリアンの技術を使って支配者になろうとした。
感想
個人的な評価
本作は世界中のファンタスティック系映画賞で数々の受賞をしています。
近年、ハリウッドではオーストラリア人が多くの作品で主演として活躍しています。
そんなオーストラリアから放たれるエイリアンによる侵略映画となっている。
本作は最初から低予算という事を隠さず、逆にそれを利用した演出を行っている。
SFを扱う際、現代では当たり前となっているCGがあるけど、明らかに安っぽいです。
ハリウッドの超大作に比べてしまうと、CGというよりはアニメーションに見える。
それほど安っぽいが、これは意外にも味が出ていて、特に主人公たちに捕まってしまうエイリアンはキャラが立っている。
確かに表情はアニメっぽいけど、表情豊かでCGの出来すら気にならなくなります。
物語自体はぶっ飛んでいる超展開だが、非常にテンポがいいので最後まで楽しめます。
本作は登場人物たち全員がボケであって、ツッコミを入れるのが観ている側となる。
どう見てもエイリアンが人間に化けているけど、ずっと気づかない感じが面白いと言える。
更にクライマックスでは超展開が次々と連発されるが、本作なら許せる雰囲気すらあります。
登場人物たちも魅力的であり、主人公アンディの主人公感、その弟エリオットのボケ、従兄弟キースのボケ、アンディの親友カムの痛い目は作品の勢いを殺さない。
中盤から登場するアンディの父親も超展開を生み出し、物語を盛り上げてくれます。
それとアンディのバンドメンバーで本作の監督を務めるジョンもとばっちりを受ける役もきちんと笑いを取ります。
数々の映画賞を受賞しているだけの面白さがあって、低予算でも工夫次第では充分楽しめる作品になる可能性を示した貴重な良作でした。