グースバンプス/呪われたハロウィーン RE-3044

作品紹介

公開年月  2018/10/12
ジャンル  ファンタジー/アドベンチャー
原作  R・L・スタイン 『グースバンプス』
監督  アリ・サンデル
脚本  ロブ・リーバー
製作  デボラ・フォーテ、ニール・H・モリッツ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ハロウィーンシーズンの中、ソニーとサムはある屋敷で一冊の本と腹話術の人形を見つける。
ホラー作家R・L・スタインによって書かれた本を開くと、その内容が現実になり、中からモンスターが飛び出してしまう。
悪魔の腹話術人形スラッピーに捕らわれた母を救うべく、ソニーとサム、そしてソニーの姉サラはモンスターたちに立ち向かうのだった。

登場人物&出演者

ソニー(演:ジェレミー・レイ・テイラー)
ニコラ・テスラを尊敬している。彼をマネするかのように電気を発生する装置を作り出す。
ジェレミー・レイ・テイラーは代表作に『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』、『ジオストーム』などがあります。
親友であるサムと「ジャンク・ブラザーズ」として活動し、廃品回収で小銭を稼ぐ。
オタクなせいでイジメっ子に目をつけられるが、相棒のサムが何かと強気で対応している。
モンスターを出してしまい、作者のスタインに連絡をして、本をトミーから奪い返した。
最後はテスラの電気塔で暴走させ、スラッピーの計画を潰す一因を作って世界を元に戻した。

サラ(演:マディソン・アイズマン)
ソニーの姉。エッセイを書く才能を持っている。締め切りに追われて焦っている状態。
マディソン・アイズマンは代表作に『ハロウィン/2016年版』、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』などがあります。
恋人のタイラーにナイトクラブへ誘われるが、弄ばれていると知ってショックを受ける。
スラッピーが代わりにタイラーを罰すると、ソニーたちと腹話術の人形は危険だと判断する。
本がすべてのカギだと分かって死守しようとするが、簡単にスラッピーに奪われてしまう。
最後はスラッピーを騙して本を奪い返し元通りにして、念願だったエッセイが合格した。

サム(演:カリール・ハリス)
ソニーの親友。ソニーと「ジャンク・ブラザーズ」を結成して小銭稼ぎをして回っている。
カリール・ハリスは代表作に『魔法の恋愛書』、『ベガス流/ヴァージンロードへの道』などがあります。
オタクで知識豊富なソニーと比べて無知であるが、何かと積極的に動いて彼を引っ張る。
スタインの廃屋で本を見つけるとすぐに開け、スラッピーが現れると興味本位で持ち帰る。
モンスターが街中で暴れていると、本を取り戻す為にソニーとトミーの家に忍び込んだ。
最後はクマのグミと戦い、テスラの電気塔でソニーの指示に従って暴走させて阻止をした。

キャシー(演:ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ)
ソニーとサラの母親。看護師として働いている。シングルマザーで仕事が忙しく家にいない。
ウェンディ・マクレンドン=コーヴィは代表作に『ブライズメイズ/史上最悪のウェディングプラン』、『ザ・シークレットマン』などがあります。
エッセイを書く才能があるサラを信じているが、邪魔してくるタイラーを快く思っていない。
テスラの実験を再現するソニーも目をかけているが、何度も失敗していて心配している。
スラッピーを単なる腹話術の人形としか思っておらず、サラたちの話しをまったく信じない。
最後はスラッピーにより人形にされるが、サラたちの活躍で人間に戻り平穏な日々を送る。

ミスター・チュー(演:ケン・チョン)
ソニーとサラの隣人。東洋系の中年男性。誰よりもハロウィーンの準備を楽しんでいた。
ケン・チョンは代表作に『ハングオーバー』シリーズ、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』などがあります。
大きな家で一人暮らしでありながら、ハロウィーンを子供のように楽しみにしている。
スラッピーの力であらゆるモノが動き回ると、逃げていたサラたちを見つけて家に匿った。
本を取り返す為に仲間と思わせる変装を提供し、サラたちの健闘を祈って家で待機した。
最後は記憶を留めていて、次のハロウィーンでは等身大の像を設置するようになった。

トミー(演:ペイトン・ヴィッヒ)
ソニーやサムたちの同級生。常に二人の金魚の糞を引き連れてソニーとサムをいじめる。
ペイトン・ヴィッヒは代表作に『奇跡の絆』、『ダーケスト・マインド』などがあります。
典型的なイジメっ子タイプで先生の前で大人しくやって、裏では弱い者イジメをする。
当然のようにソニーたちを追いかけ回し、ヒマすぎて彼らの廃品回収から横取りしている。
ソニーやサラたちから本を返すように言われると、モンスターにより空中へ飛ばされた。
最後は本と電気の力ですべてモンスターが本に封じ込まれ、空中から帰ってソニーに謝る。

ウォルター(演:クリス・パーネル)
大型スーパーの店長。買い物にやって来るキャシーに片想いしている。誘う口実を探す。
クリス・パーネルは代表作に『俺たちニュースキャスター』、『13歳のハゲ男』があります。
ハロウィーンの夜に一人で店番をしていると、スラッピーにお面を被されて下僕と化した。
スラッピーの忠実な下僕となって一緒に行動するが、小難しい言葉が理解できずにいた。
目的の一つである“ママ”を手に入れるべく、仲間にキャシーを連れて来るよう指示する。
最後はサラたちの活躍で収拾が収まると、キャシーと仲良くなって付き合うようになる。

スラッピー(声:ミック・ウィンガート)
R・L・スタインの『ホーンテッド・ハロウィン』に登場する腹話術の人形。
ミック・ウィンガートは代表作に『プリンセスと魔法のキス』、『カンフー・パンダ』シリーズなどがあります。
スタインの廃屋でソニーとサムが本を見つけて開けてしまい、現実世界へ飛び出してきた。
最初はソニーとサムの為に力を使っていたが、悪口を言われた事で本来の目的を始める。
大型スーパーでかつての仲間を復活させ、ママと世界を手に入れようと電気の力を使う事に。
最後はサラにより仲間が封印されるが、唯一生き残ってスタインを本に封じ込めてしまう。

感想

個人的な評価

本作はまだ活躍している小説家R・L・スタインの同名小説を基に作られています。
この作品は実写映画化した『グースバンプス/モンスターと秘密の書』の続編となっています。
前作で監督を務めたロブ・レターマンは多忙を理由に降板し、後任に経験の浅いアリ・サンデルが起用されています。
キャストも一新されてしまい、前作で最も貢献したR・L・スタインを演じたジャック・ブラックがいないのは大きな損失でした。
その代わりとして強烈なインパクトを与えた腹話術人形のスラッピーが目立つが、どうにもチャッキーとイメージが被るような演出でした。
確かにスラッピーの方が強大な力を持っているが、仕草や考え方はなんだかチャッキーの二番煎じで新鮮味はなかったです。
前作ではモンスターたちが街中を暴れていたが、本作でも同様なシーンがあったけど、個々の演出はほとんどない状態になりました。
あくまでスラッピーを中心にしたその他大勢になってしまい、せっかくのモンスターたちも浮かばれない存在に落ちてしまった。
一応、前作でR・L・スタインを演じたジャック・ブラックが登場するけど、あくまでオマケ程度で物足りなかったです。
なんだか前作の大変な状況を否定するような簡単すぎる解決になり、人間ドラマも非常に浅くなってしまっている。
スタインの作品も扱いが軽くなっていて、ここら辺も本人が望んでいたのか分からないが、前作と比べても単なる道具に成り下がっていました。
次の作品を意識した終わり方になっているけど、1作目のキャスト、2作目のキャストが3作目に出るなら期待したいです。