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グースバンプス/モンスターと秘密の書 VD-257

グースバンプス/モンスターと秘密の書 VD-257

作品紹介

公開年月  2015/10/16
ジャンル  ファンタジー/アドベンチャー
原作  R・L・スタイン 『グースバンプス』
監督  ロブ・レターマン
脚本  ダーレン・レムケ
製作  デボラ・フォルテ、ニール・H・モリッツ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

ニューヨークから田舎町へ引っ越してきた少年ザックは、隣人の男性と知り合いになるが、彼はベテランホラー作家のR・L・スタインであった。
ある日、スタインが小説の中で作り上げたモンスターたちが世に解き放たれてしまう。
ザックやスタインたちは解き放たれたモンスターたちをもう一度本の世界へ封じ込める為、戦いを決意するのだった。

登場人物&出演者

ザック・クーパー(演:ディラン・ミネット)
主人公。ニューヨークから引っ越してきた高校生。一年前に父親を亡くし立ち直れていない。
ディラン・ミネットは代表作に『モールス』、『ドント・ブリーズ』などがあります。
田舎町に引っ越して早々に隣人のハンナから声をかけられ、学校ではチャンプが友達になる。
隣家で悲鳴を聞いてチャンプと不法侵入し、そこで本から飛び出すモンスターに遭遇する。
飛び出したモンスターたちをハンナやスタインと回収するべく、タイプライターを探す。
最後は本を書き上げてモンスターたちが戻り、スタインがハンナを復活させて恋人となる。

ハンナ(演:オデイア・ラッシュ)
ヒロイン。R・L・スタインの一人娘。隣に引っ越してきたザックに声をかけてきた。
オデイア・ラッシュは代表作に『肉』、『レディ・バード』などがあります。
高校へは行かず、父親から自宅学習をさせられるが、それは本が原因となっている。
本からモンスターが飛び出す度に引っ越しをしてきたが、もうウンザリしているという。
実はスタインが寂しさが作り出した本の住人で、何度も16歳を迎えて自分でも気付いていた。
最後は本に戻されてしまうが、スタインが新たな物語を書き上げて復活を遂げる事になる。

チャンプ(演:ライアン・リー)
ザックが転校した高校の同級生。ザックが転校した初日から声をかけて早速と友達になる。
ライアン・リーは代表作に『SUPER8/スーパーエイト』、『デビル・ストレンジャー』などがあります。
学校ではマトモに名前を覚えてもらえる存在ではなく、その為に常に名刺を持ち歩いている。
ハンナの悲鳴を聞いたザックに呼び出され、彼女の家に侵入してモンスターを出してしまう。
終始に渡って臆病な姿を見せていたが、憧れだったマドンナが襲われて必死に助け出した。
最後はそのおかげでマドンナにキスをされ、ようやく彼女に名前を覚えてもらう事できた。

ロレイン(演:ジリアン・ベル)
ゲイルの妹。田舎町へ引っ越してきた姉とザックを快く出迎えた。元来のおしゃべり好き。
ジリアン・ベルは代表作に『22ジャンプストリート』、『クレイジー・パーティー』がある。
マシンガントークのようにザックたちを出迎えるが、彼が心の傷を抱えていた事を心配する。
ザックの面倒を見る為にやって来るが、自分の事ばっかり話して適当にあしらわれる。
実は地元で大型スーパーのオーナーであり、ザックたちのピンチを助ける事になる。
最後はスタインとひと目惚れをして恋人となって、国語の教師となった彼を送り届けた。

ゲイル・クーパー(演:エイミー・ライアン)
ザックの母親。父親を亡くして心に傷を抱えるザックの為に田舎町へ引っ越してきた。
エイミー・ライアンは代表作に『カポーティ』、『モンスタートラック』などがあります。
ザックの通う高校では教頭として就職し、最初の挨拶で完全に滑って評判が今一つに。
ダンスパーティが開催される中、町での異変に気付かず、ザックと連絡が取れずに心配する。
ザックたちがダンスパーティの会場に来ると、ようやくモンスターたちの存在に気付いた。
最後は父親の死から立ち直ったザックが笑顔となって、一緒に学校へ出勤を果たす。

R・L・スタイン(演:ジャック・ブラック)
ホラー作家。ハンナの父親。ハンナが物心がつく前から妻と離婚して男手一人で育てる。
ジャック・ブラックは近年の出演作に『ドント・ウォーリー』、『ルイスと不思議の時計』などがあります。
ハンナには自宅学習をさせて、なるべく他人と関わらないような生活を必死に送っている。
本から飛び出すモンスターが暴れてしまうと、その度に引っ越しをして姿をくらましている。
ずっと人嫌いで小説の中に逃げていたが、モンスターたちとの決着をつけようとする。
最後はザックが本を書き上げモンスターたちが本に戻り、ハンナの本を書いて復活させた。

感想

個人的な評価

本作はホラー作家として知られるR・L・スタインの同名小説を基に作られています。
この小説は『ハリー・ポッター』シリーズに次ぐ売り上げを記録しています。
実はあのスティーヴン・キングよりも売り上げているが、なぜか彼よりも知名度は低いです。
それを劇中に自虐ネタとして使っているが、演じているジャック・ブラックのおかげでとてもユーモラスなキャラクターになっている。
作者が作品の中に登場するパターンは大抵失敗する事が多いけど、本作は絶対的な存在ではなく欠点だらけというキャラクターが良かったです。
何よりジャック・ブラックが演じている時点で面白いですし、人嫌いなスタインを見事に表現していると思います。
本作はファミリー向けの映画であるけど、元々がホラーがメインなので、雪男や狼男、ゾンビと少しだけ怖さがあります。
その中でも人形のスラッピーはスタイン自身を投影した卑屈なキャラクターであり、モンスターたちのリーダー的な存在として強烈なインパクトがありました。
スラッピーを主人公にしたホラー映画が出てきもおかしくないぐらい、キャラクターとして非常に魅力的だったと感じています。
それと本作は単なるファンタジーやホラーじゃなく、孤独なスタインを現す一人娘のハンナという存在も重要でした。
物語の途中でハンナも本の登場人物だと分かるが、哀しい存在でありながらも、スタインを支えていく健気な姿は人間ドラマとしても悪くないです。
正直言って、本作は子供向けのファンタジー映画として期待していなかったけど、予想以上に楽しめる作品だったのは間違えないでしょう。