作品紹介
公開年月 | 2014/02/06 |
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ジャンル | ホラー/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | カーレ・アンドリュース |
脚本 | ジェイク・ウェイド・ウォール |
製作 | エヴァン・アストロウスキー、ジャスビンダー・シン・マン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
カリブ海の無人島へバカンスに訪れた四人の若者は、最高のダイビングスポットだと思っていた海に潜る。
ところがそこには、肉や骨がむき出しになった魚の死体だけが沈んでおり、不審に思いながらも若者たちはキャンプを続ける。
ある時、仲間の一人が皮膚にできた赤い斑点に気づき、やがて全身に広がり、肉を溶かし、ついに口から滝のような勢いで血を吐き出すのだった。
登場人物&出演者
・マーカス(演:ミッチ・ライアン)
主人公。ケイトとの結婚式をカリブの島で行う。ケイトの趣味に付き合っている。
ミッチ・ライアンは代表作に『Groupie』、『Missionary』などがあります。
弟のジョシュや親友のドブス、幼馴染みのペニーは下品でケイトたちから嫌われる。
明らかに一人だけ浮いた存在であり、弟たちやケイト側から見ても浮いている。
主人公補正のおかげで施設脱出まで感染しないが、最後はポーターの工作で感染する。
・ドブス(演:ライアン・ドノフー)
マーカスとガイドの仕事をする。マーカスの服装に対し、腹を抱えて笑って出迎える。
ライアン・ドノフーは代表作に『イノセント・ラブ』、『トランジット』などがあります。
さすがにガイドをやっているだけに島の文化をよく知っており、常にビジネスを考える。
マーカスの為に独身サヨナラパーティを無人島で何ヶ月前から計画する親友思いな親友。
・ジョシュ(演:ブランド・イートン)
マーカスの弟。筋肉バカの頭が男子中学生レベルで止まり、ケイトからよく思われていない。
ブランド・イートンは代表作に『リアル・スピード』、『アメリカン・スナイパー』などがあります。
ペニーと付き合っていて、結婚する兄のマーカスが自分たちから離れる事に少し不満を持つ。
シリーズでは仲間に対して疑心暗鬼になるのが恒例で、それを強引に引き継いだ。
・ペニー(演:ジリアン・マーレイ)
マーカスとは幼馴染み。過去にマーカスと付き合っていたが、今は弟ジョシュと付き合う。
ジリアン・マーレイは代表作に『ワイルドシングス4』、『バッド・アス』などがあります。
結婚するマーカスに未練タラタラで、恋人がいるのに肉体関係を持とうとするビッチ。
最初に感染したせいで、シリーズの流れであるグロテスクな姿になります。
最後はなぜかブリジットとキャットファイトを繰り広げる、おっぱい要員でした。
・カミラ(演:ソリー・デュラン)
エドワーズ博士とともに感染病の研究をする。ポーターの監視役として協力を求める。
ソリー・デュランは代表作に『ダークウォーター/奪われた水の真実』などがあります。
ポーターをサンプルとして扱うエドワーズ博士に対して不満を持っている。
感染病を世界から救おうポーターに感情的な接し方をするが、それは逆効果を生む。
施設から無事に脱出するが、真の黒幕であるポーターによって感染させられる。
・ブリジット(演:リディア・ハースト)
エドワーズ博士とともに感染病の研究をする。なぜかおっぱいを強調した服装です。
リディア・ハーストは代表作に『サウス・オブ・ヘル/魔物の巣食う街』などがあります。
防護服を着るエドワーズ博士と生身で感染者に触れるが、当たり前のように感染する。
それによって暴走してエドワーズ博士を閉じ込めるも、カミラと仲良くしている。
唇がただれ落ちて歯がむき出すの状態になり、なぜかペニーとキャットファイトする。
・エドワーズ博士(演:クリー・グラハム)
感染病の研究をする。唯一感染症に免疫を持つポーターの事をサンプルとして捉えている。
クリー・グラハムは代表作に『アサルト13/要塞警察』、『ヒッチコック』などがあります。
あくまで自分は管理者という立場を使い、自分だけ防護服を着て安全を確保する。
そのせいで部下が感染し、逆恨みされてポーターの部屋に繋ぐ通路に閉じ込められる。
自己中心的な悪役的なポジションだが、彼を上回るポーターの存在で小物感が出る。
・ポーター(演:ショーン・アスティン)
世界中に広がる感染病に感染するが発病されず、施設で研究対象として監禁される。
ショーン・アスティンは近年の出演作に『ドゥ・オーバー:もしも生まれ変わったら』、『ウッドローン』などがあります。
息子を失い、妻と連絡が取れない状態でブチ切れて、監禁施設で騒動を起こす事に。
実はジョシュを施設に向かわせた張本人で、マーカスたちには被害者という立場を取る。
カミラとも感情的な繋がりを持つが、実は施設や関係した者を消す目的を持っていた。
最後は一人だけ生き残り、世界に感染病を広めるべく本島にたどり着く。
感想
個人的な評価
イーライ・ロスが一作目を作り、その後、勝手にシリーズ化されました。
作品を重ねるごとにオリジナルの展開をみせるが、イーライ・ロスは酷評しています。
その証拠に自ら製作として参加したリメイク版を作っているほどです。
とにかく、イーライ・ロスにとって代表作となるのだから、ここまで黒歴史にされると見過ごせなかったのだろう。
本作はサブタイトルに“ペイシェント・ゼロ”とついているが、意味は「患者0号」で、本作における重要人物の事を差しています。
その人物こそ本作で主人公ではないが、中心人物となるポーターを演じるショーン・アスティンとなっています。
最初は単なる被害者として映し出されるが、最後は一人だけ生き残るが、やっている事は悪役としか言えない行為でした。
そもそも、なぜそのような行動に出たのかハッキリ説明されず、感染症を保菌している化学兵器で無差別テロをする感じにしか見えない。
本作はシリーズ恒例のバカ者(若者)を主人公に置いたせいで説明不足となっている。
いわゆる前日譚という感じで、本作から一作目に繋ぐような立ち位置の作品である。
せっかく感染病が広がる最初の物語なんだから、別にシリーズの伝統を守る必要性がない。
主人公を無関係なマーカスより、中心人物となるポーターを主人公にした方がいいと思った。
何よりショーン・アスティンが演じているのだから、物語を彼の視点で描けば、上手く立ち回るはずです。
ただ、これは監督に才能がないからだろうし、製作陣もその能力がないのだろうと思う。
イーライ・ロスが監督を務めれば、もっと分かりやすい展開があったと思います。
そして、本作がキャビンである意味がなくなっていて、そこは無視するのかとガッカリする。
作品を重ねるごとに一作目が良作だと勘違いさせる引き立て役になっていくばかり。
一作目だって良作とは思えない出来だが、後続がことごとくダメなので、なんだか面白い作品に見えてしまうのは気のせいじゃない。
唯一、本作で優れた演出と言えば、エンドロールで明かされる黒幕の動きでしょうね。
その為に本作を作ったと言っても過言じゃないぐらい、凝った演出になっています。
あとは感染者の造形がどう見てもゾンビにしか見えないけど、これは明らかにベクトルを間違えたアレンジだと思います。
体中がの皮膚がデロデロでグズグズ、尋常じゃない痛みに襲われるのに、まるでゾンビのように襲ってくるのはギャグかと思った。
衝撃的なのは、ゾンビみたいな感じになった管理者が侵入したドブス銃を撃つが、その反動で手首が折れて自分の顔に刺さる。
この展開に対して、さすがに「はっ?」と思わず声を上げてしまうぐらいのギャグだった。