サイバー・ゴースト・セキュリティ RE-3279

作品紹介

公開年月  2020/01/24
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  キア・ローチ=ターナー
脚本  キア・ローチ=ターナー、トリスタン・ローチ=ターナー
製作  トロイ・ラム、アンドリュー・マソン、ほか
製作国  オーストラリア
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

はるか昔から壮絶な戦いを繰り広げてきた悪魔ハンターと呼ばれる“ネクロマンサー”は悪魔をインターネット上へ封印に成功した。
ひょんな事から幽霊の姿見えるようになった人間のはワードは、謎のゾンビに襲われたところをネクロマンサーに助けられた。
自分の両親がネクロマンサーだと知ったハワードは、インターネットを通じて世界を支配しようとする悪魔に立ち向かうのだった。

登場人物&出演者

ハワード・ノース(演:ベン・オトゥール)
主人公。バキュームカーで下水処理の仕事をする。孤児で里親の元で生活するも仲は悪い。
ベン・オトゥールは代表作に『ディバイナー/戦禍に光を求めて』、『デトロイト』がある。
デーモコン社が提供するスマホゲームに触発され、本来眠っていた力が覚醒してしまう。
実はネクロマンサーの一族で、素手だけで悪魔を浄化するほどの強い力を潜在的に持つ。
モリーとトルクル、悪霊となったランギたちと母親であるフィネガンの野望を阻止する。
最後は悪魔と化した母を倒し、死んだモリーを蘇生させ、彼女たちと悪魔退治をする。

ランギ(演:エピヌ・ボブ・サヴェア)
ハワードとバキュームカーの下水処理の仕事をしている。常にスマホでゲームをしている。
エピヌ・ボブ・サヴェアは代表作に『Fantail』、かHibiscus & Ruthless』があります。
ハワードの隠れた力を覚醒させ、悪魔に殺されるも悪霊にされて彼に取り憑いてしまう。
余計な事ばっかりして計画を何度かぶち壊すが、悪魔の存在感知してハワードに警告する。
召喚されたトルクルと連携してデーモコン社に乗り込み、邪魔する悪魔たちを殴り倒す。
最後はフィネガンの強い力に行動不能となるが、回復するとハワードたちと行動する。

モリー(演:キャロライン・フォード)
ネクロマンサーの一人。ルーサーの娘でトルクルの姉。悪魔に対して非情な態度を接する。
キャロライン・フォードは代表作に『U.M.Aレイク・プラシッド ファイナル』、『Anti-Social』などがあります。
ハワードを見つけた事で希望を持ち、ルーサーを失いながらも彼の訓練を託される。
一度逃げ出したハワードを見つけると、安全なアジトに連れ帰って力の使い方を教えた。
トルクルを失った悲しみでハワードを責めたが、彼の作戦で妹が復活して目的を思い出す。
最後はフィネガンに殺されるが、ハワードの力で蘇生され、悪魔退治を再開させた。

トルクル(演:テス・ハウブリック)
ネクロマンサーの一人。ルーサーの娘でモリーの妹。対悪魔の様々な兵器を開発している。
テス・ハウブリックは代表作に『ポリス・ストーリー/REBORN』、『エイリアン:コヴェナント』などがあります。
ハワードを逃がす為に父親が犠牲になるが、ネクロマンサーとしての使命を忘れていない。
父親のカタキを取ろうと魂をネットワークに送るも失敗するが、箱になんとか避難した。
ハワードに召喚されてデーモコン社に乗り込み、フィネガンとともに自爆を果たした。
最後は悪魔として召喚されたフィネガンと再登場し、肉体を再生して悪魔退治をする。

ルーサー(演:デヴィッド・ウェナム)
ネクロマンサーの一人。トルクルとモリーたちとフィネガンの放つ悪魔を退治している。
デヴィッド・ウェナムは近年の出演作に『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』、『LION/ライオン 25年目のただいま』などがあります。
デーモコン社のスマホゲームからハワードの存在を見つけ出し、フィネガンから助ける。
簡単にハワードの出生と秘密を説明すると、母親のフィネガンの野望を止めようとする。
ハワードを逃がす為に囮となるが、フィネガンに捕まり、生首の状態で悪魔にされていた。
最後は生首の状態にネクロポッドにされ、魂が吸い込まれる状態を観戦させられた。

フィンネガン(演:モニカ・ベルッチ)
強力なネクロマンサー。夫と悪魔を退治していたが、逆に乗っ取られて裏切ってしまう。
モニカ・ベルッチは近年の出演作に『男と女/人生最良の日々』、『オン・ザ・ミルキー・ロード』などがあります。
デーモコン社からスマホゲームを使い、ネットワークから人間の魂を手に入れようとする。
長年に渡って行方不明だった息子のハワードを見つけ、捕まえようと手段を選ばない。
五芒星を完成させて多くの人間から魂を吸い取るが、ハワードたちの邪魔で肉体を失う。
最後は悪魔として召喚され、モリーを殺すも、ハワードの怒りによって消滅させられた。

感想

個人的な評価

本作は『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映された作品となります。
この作品で監督を務めるキア・ローチ=ターナーは『ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ』で知られています。
『ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ』は定番のゾンビ映画と違って、『マッドマックス』の要素を加えた意欲作でした。
違った着眼点での面白い設定を加えており、新たなゾンビ映画の可能性を示してくれた。
そんな本作は昔から使い古されてボロボロに擦り切れた悪魔とハンターの戦いを描いていますが、そこに現代的な要素を取り入れているのは面白い。
悪魔がネットワークを通じて人間の魂を乗っ取っる設定は面白く、この組み合わせがなかったので新鮮な印象を受けました。
ただし、本作では乗っ取られた人間はブサイクな悪魔になって、体が破壊されて動かなくなるまで追いかけてくるというゾンビ的な要素がありました。
さすがに『ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ』では色々とパクっているだけあって、本作でもそのような印象を持ちました。
ベースは典型的な悪魔ハンターを出しながら、『ゴーストバスターズ』や『マトリックス』を彷彿とするシーンが何カ所かありました。
やはり、キア・ローチ=ターナー監督はちょっとずつ名作からシーンを拝借し、自分の作品に組み込んでいる感じです。
全体的にコメディタッチもキア・ローチ=ターナー監督らしい感じで、それが作品に雰囲気とテンポ良く進んでいくから悪くないです。
しかしながら、本作はあくまでB級映画を狙った路線なので、それ以上を求める人には安っぽく感じてしまうだろう。