作品紹介
公開年月 | 2015/01/25 |
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ジャンル | アクション/犯罪 |
原作 | なし |
監督 | R・エリス・フレイジャー |
脚本 | ベンジャミン・バッド |
製作 | R・エリス・フレイジャー、マーティン・マレー、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
麻薬取締局の敏腕エージェントであるコールは、潜入捜査の失敗で停職中だが、ジャーナリストで別居中の妻がメキシコで行方不明になって現地へ向かう。
そして、妻が街を牛耳る麻薬組織に誘拐された事を突き止めたコールは怒りに燃え、秘密裏に孤独な奪還作戦を計画する。
その計画を察知した凶悪な組織が圧倒的な武力でコールに襲いかかるのだった。
登場人物&出演者
・コール(演:ゲイリー・ダニエルズ)
主人公。麻薬取締局のエージェント。メキシコでの潜入捜査が失敗し、停職処分となった。
ゲイリー・ダニエルズは近年の出演作に『エクスペンダブルズ・ミッション』、『マキシマム・クラッシュ』などがあります。
ダラダラとテレビを見る生活から、疎遠だった弟からの連絡が入って事件に巻き込まれる。
ジョニーは弟だが、数年前に妻のサラを寝取ったとして憎しみを持ち疎遠となっていた。
グレイシーによりサラは生きていると知ると、彼女とともに探し出そうと独自に動き出す。
最後はセサルとの交換をするも失敗し、彼を追いつめると射殺して無事にサラを助けた。
・グレイシー(演:ヴァネッサ・ヴァスケス)
ヒロイン。サラと組んでいたフォトジャーナリスト。サラとある人物の調査をしていた。
ヴァネッサ・ヴァスケスは代表作に『The Darq』、『The Hours Till Daylight』がある。
サラの自宅に忍び寄っていた時にコールと遭遇して抵抗するが、和解して事実を話す。
ラウルを調べているうちに無記名債権の存在を知り、その居場所を探るべくコールと協力。
サラの居場所を知っているヘクターの居場所を彼の母親から聞き出すなど役に立った。
最後の方では弟が殺された事で逆上したコールを宥め、サラの救出に一役買った。
・デイル(演:ジャスティン・ネスビット)
コールに情報を流している男。コールに言われてラウルの組織を調べて倉庫の場所を教えた。
ジャスティン・ネスビットは代表作に『パシフィック・ウォー』などがあります。
倉庫での救出に失敗したコールに弟がラウルの組織に殺された事実を伝えた。
最後はラウルを刑務所送りにする証拠を手渡され、コールを現場復帰させた事を伝えた。
・ジョニー(演:マイケル・グレコ)
コールの弟。目を覚ましたら妻のサラが殺されていて、何がなんだか分からず逮捕された。
マイケル・グレコは代表作に『Fat Slags』、『Moving Target』などがあります。
妻のサラはあるネタを追っていて、薬を盛られて妻殺しの犯人に仕立てられたと訴えた。
サラは元々コールの妻だったが、暴力を振るわれたという事で自分の元へやって来たという。
最後はラウルたちを探っていたコールの情報がバレてしまい、抵抗できないまま殺された。
・セサル・モンテネグロ(演:ファビアン・ロペス)
ラウルの一人息子。父親が市長選に出馬すると知ると、麻薬売買を独り占めしてしまう。
ファビアン・ロペスは代表作に『Carga blanca』、『Cage Fight』などがあります。
父親の名を盾に堂々とやりたい放題だったところに、コールが油断した彼を捕まえた。
当初は強気に父親の名前で脅迫するが、一切動じる事がないコールに恐怖を感じる。
サラとの人質交換で彼女とすれ違う際に捕まえると、仲間とともにコールの前から逃亡する。
最後は部下を倒されて追いつめられると、サラが逃げ出し、コールに射殺されてしまう。
・ラウル・モンテネグロ(演:ルイス・ガティカ)
実業家で慈善家。教会や小学校に寄付するが、裏では麻薬カルテルとの繋がりで儲けている。
ルイス・ガティカは代表作に『プリズン:インポッシブル』、『Ladronas de Almas』などがあります。
市長選に出馬すると表明した途端、一人息子のセサルが麻薬売買を乗っ取ってしまっている。
そのせいで内部でゴタゴタが続いていて、信頼していた部下も情報を売った疑いで殺した。
コールが息子のセサルを人質にしていると知り、彼が捕らえていたサラとの交換に応じる。
最後はラウルの犯罪を証明する書類をコールがデイルに渡し、刑務所送りとなる事に。
感想
個人的な評価
本作はB級アクションスターであるゲイリー・ダニエルズの主演作となります。
以前にも記事としてゲイリー・ダニエルズを紹介しましたが、久々の主演作に期待している。
本作では51歳になるゲイリー・ダニエルズだが、その肉体はまだまだ若々しいです。
やはり、第一線で活躍するアクション俳優というだけに、それだけでも説得力があります。
今一つゲイリー・ダニエルズがブレイクしないのはヒットした映画がないからでしょう。
ドルフ・ラングレンには“人間核弾頭”の愛称、ジャン=クロード・ヴァン・ダムには“飛び後ろ回し蹴り”の魅せ技がある。
それに対して、ゲイリー・ダニエルズは実写版『北斗の拳』でケンシロウを演じるも、散々な酷評を受けてしまう。
このようにゲイリー・ダニエルズは主演作に恵まれない為、今一つ知名度が低いのです。
ただ、アクションスターが一堂に会した『エクスペンダブルズ』では悪役とし登場しました。
そんな本作では麻薬取締局のエージェントを演じているが、ずっと無表情の演技でした。
そのせいで主人公のキャラクターにインパクトはなく、他の似たような映画との差はない。
さすがに元キックボクサーだっただけに、ゲイリー・ダニエルズの華麗な蹴りを見る事ができるけど、ヴァン・ダムほどの見せ場ではない。
ドルフ・ラングレンと比べても、体格は圧倒的じゃない上にどこか恐ろしい雰囲気というモノもほとんどありません。
物語としても全体的に新鮮味はなく、何より致命的なのは地味な展開で退屈してしまう。
ヒロインとのロマンスがまったくないので、作品としての色気もほとんどないです。
なんだか本作はずっと乾いた感じが続いていて、すぐに記憶から消えそうな内容でした。