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デッド・ウォーター RE-2869

デッド・ウォーター RE-2869

作品紹介

公開年月  2018/09/05
ジャンル  ホラー
原作  『橋北中学校水難事件』(モチーフ)
監督  旭正嗣
脚本  光伸春
製作  榎本靖
製作国  日本
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

OLの莉乃は夜毎に海で溺れる女学生たちの夢を見てうなさられていた。
そんなある日、莉乃は会社の同僚5人で泊まりかけで海沿いの宿にやって来ると、そこでもんぺ姿の少女を見かけるも他の人たちは見えない。
翌日、海に出かけた5人は地元の漁師から立ち入り禁止だと怒られ、かつてこの海で大勢の少女が溺れ死んだ話しを聞くのだった。

登場人物&出演者

リノ(演:緑川静香)
主人公。東京で働く新人のOL。姉と同居して旅行前に悪夢を見て、お守りを手渡される。
緑川静香は代表作に『小人探偵/多羅小伴内』、『リュウセイ』などがあります。
悪夢を見ていたせいで気を落としていたが、同期のマユに励まされて少し元気になる。
旅館に到着すると、青白い顔をした女学生を見て驚くが、他の人は何も見ていないという。
マユが目の前で死に、ユイも幽霊だと気付くと、過去がフラッシュバックされて知る。
最後はユイの兄と幽霊から浜辺へ逃げ、姉のお守りで身を守って女学生たちに助けられた。

マユ(演:石塚みづき)
リノと同じ新入社員。天真爛漫な性格。悪夢を見て気が沈んでいた莉乃を元気づけていた。
石塚みづきは代表作に『きみとぼくのせかい』、『かがり糸』などがあります。
話しを聞いていたユイが結婚できない事を聞いて、マユとその理由を小声で話していた。
一番調子が良く、何かとリノに甘えたり、平然と失礼な事を言ったりして注意される。
いなくなったマユやハルカを探しに行くが、旅館から出られないと知って棒立ちしていた。
最後はリノと一緒にユイの兄と幽霊たちから浜辺まで逃げ、女学生の幽霊に助けられた。

ハラダ(演:亜矢乃)
リノたちを旅行に引き連れる先輩。昔の同期だったユイに誘われて古い旅館にやって来た。
亜矢乃は代表作に『丘のうえから』、『ナチュラル・ウーマン2010』などがあります。
4年前に寿退社したはずのユイが未だに結婚できない事に、相手のタクヤを注意していた。
実はユイとは同期というだけで詳しく知らず、今回誘った事に違和感を持っていた。
婚活バーベキューも中止になって機嫌を損ない、同僚が帰って来ない事で仕方なく探す。
最後は暴走したユイの兄に捕まり、湯船に何度も顔を付けられて結局は溺れ死ぬ事に。

マユ(演:山田聖子)
ハラダ先輩が引き連れた女子旅行に参加した一人。ハラダとユイの関係性を知っていた。
山田聖子は代表作に『サンタクロースズ』などがあります。
旅館でハラダとユイが再会するが、まだ結婚していない事を聞いて邪推するマユと話した。
マユが一人だけ暴走して失礼な事を言っても、特に注意せずマイペースな感じで過ごす。
飲み物を買いに行こうと一人で出て行くが、ユイに出会って脅されるが強引に外へ出た。
最後は白い手に掴まれ、倒れたところでペットボトルの水を口に入れられて溺れ死ぬ。

ハルカ(演:末広ゆい)
ハラダ先輩が引き連れた女子旅行に参加した一人。喫煙者。ユイについてハラダに聞いた。
末広ゆいは代表作に『力道山』、『スノープリンス/禁じられた恋のメロディ』があります。
女子全員で風呂に入っていると、ユイについて質問が飛び交っていた中で納得する。
デリカシーのない発言をするマユを注意して、ユイがいなくなっておでこを叩いていた。
突然目が覚めた取り乱していたリノをビンタして、正気を取り戻させる男前な行動をする。
最後は幽霊の仕業というリノの言葉に呆れるが、洗面所の台で溺れ死んでしまう。

タクヤ(演:村上剛基)
ユイの婚約者。4年前に寿退社したユイと結婚するはずが、未だに結婚できずにいた。
村上剛基は代表作に『赤い糸』、『真白の恋』などがあります。
色々と立て込んでいて結婚ができず、ハラダも踏み込めない事情を抱えるという。
実は過去にユイの兄によって殴り殺されていて、今の姿はなぜか物理的な事ができる幽霊。
最後は真実を知ったリノによってユイの兄が海へ引きずられ、結果的に解放された。

ユイ(演:今泉ちえこ)
後輩たちを引き連れて女子旅行を計画する。旅館の女将となったユイに誘われて計画した。
今泉ちえこは代表作に『世界最後の日々』、『ヌイグルマーZ』などがあります。
4年前に寿退社したはずだったが、色々とワケがあって未だに籍も入れてないという。
ハラダとの再会に喜んでいたが、実際は会社の同僚時代ではあまり素性を知られていない。
実はずっと兄が結婚をしたがっていたが、当然のように両親から拒否されてタクヤと結婚。
最後は兄に逆らえなかったが、リノが女学生たちに助けられた結果、解放される事になる。

ユイの兄(演:幸将司)
旅館に人知れず住んでいる。過去に妹であるユイと結婚をしようとしていた。
幸将司は代表作に『アルビノ』、『虜/TORIKO』などがあります。
旅館で働く女性従業員に3分以上の息止めを強要するが、結局できずに殺してしまう。
それでも次の女を見つけると、またしても同じ事を繰り返し、死んだユイの代わりを探す。
ついにその魔手はリノたちに伸びると、幽霊となったユイたちを使って試していく。
最後はリノとマユを追い詰めるが、女学生たちの幽霊により海へ引きずられて消滅した。

感想

個人的な評価

本作は1955年7月28日に三重県津市で起きた『女子中学生集団水死事件』からインスパイアされた作品となります。
当時は水泳訓練をしていた女子中学生49人中36人が溺死するという事故が発生した。
本作ではその事件をベースにして、女学生だけじゃなく、男子学生もいる事になっている。
女性だけの旅行という事で華やかであり、それぞれが個性を引き出させようとみんな違う性格をしていました。
これで分かりやすくしていますが、その中でも主人公となるリノは最初から特別扱いとなっています。
当然のように一人だけ見えないモノが最初から見えていて、旅行を楽しむ他のメンバーがバカみたいに見えてしまう。
物語が進んでいくと一人ずつ丁寧に死んでいくが、二人目がペットボトルの水をムリヤリ飲ませて殺す演出がギャグかと思いました。
まだ洗面台に溜まった水、湯船の水なら分かるけど、いくらなんでもムリがありました。
あとは肝心の女学生の幽霊も白塗りにパンダみたいなメイクで、登場した時も笑いそうになるぐらいでした。
このようにまったく怖くないですが、途中からいきなり旅館の女将の兄が出てくるが、実は一番ヤバイ人間だったというオチ。
女将はすでに殺されて死んでいるはずだが、なぜか普通の人間として対応して、ターゲットとなった人間を物理的に殺していきます。
まったく説明がないので途中で混乱してしまうが、兄の下にいる幽霊と、海で溺れた幽霊は別のモノだというオチでした。
結局、その海で溺れた幽霊は女将の兄から主人公を助け、なぜか解放されるという意味不明なハッピーエンドになりました。
ただし、殺されてしまった会社の同僚たちは生き返る事なく、一番の被害者で救われない可哀想な人たちでした。
もちろん、本作は低予算どころのレベルじゃないぐらい内容が薄く、数日だけで撮影したので中身がほとんどありません。
あとは情報がマトモにない不親切さで、鑑賞する時間よりも調べている時間の方が多かったという作品でした。

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