REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇 RE-2963

作品紹介

公開年月  2011/10/26
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ジョン・ポーグ
脚本  ジョン・ポーグ
製作  ダグ・デイヴィソン、マーク・ピエンストック、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

乗客数十名の小型飛行機がロサンゼルス国際空港を離陸し、客室乗務員のポーラとジェニーが接客する中、突如乗客の男性が嘔吐して操縦室に突撃してしまう。
凶暴化した男性をなんとか取り押さえるが、機長は正体不明のウイルスによる感染を恐れて空港へ引き返す事になる。
ところが、ターミナルはすでに警察部隊あ防護服を着た疾病予防管理センター(CDC)に取り囲まれて厳戒態勢が敷かれていたのだった。

登場人物&出演者

ジェニー(演:メルセデス・マソーン)
主人公。小型飛行機の客室乗務員。婚約していたポーラを仕事前にライブに連れて行った。
メルセデス・マソーンは代表作に『Red Sands』、『山猫は眠らない5/反逆の銃痕』がある。
ポーラとまだ一緒に遊びたい気持ちがあって、飛行機ではヘンリーといい感じになっていく。
搭乗客の一人が暴走すると、圧倒されて何もできず、しばらくパニック状態になっていた。
機長たちが感染して、責任者となって搭乗客たちを引っ張ろうとするも誰からも支持されず。
最後はジョージをなんとか生きてターミナルから逃がすが、自身は噛まれて感染者となる。

ジョージ(演:マッティ・リプタク)
小型飛行機の搭乗客。両親が離婚していて、そのせいで片方の親に会うべく一人で飛行機へ。
マッティ・リプタクは代表作に『トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男』、『砂上の法廷』などがあります。
ジェニーが面倒を見る事になるが、大人を信用できないとして余計なお世話という態度に。
搭乗客の一人が暴れると、その衝撃で頭を打ってシャイラに優しい言葉をかけられる。
ヘンリーの持ち込んだ実験用ネズミが原因だとすぐに察知し、彼から仲間の勧誘を受ける。
最後はターミナルを脱出するが、身を挺して守ってくれたジェニーが感染して一人で逃げた。

エド(演:イグナシオ・セリッチオ)
ターミナルにいた貨物係。ジェニーたちを乗せた小型飛行機が引き返すとターミナルに案内。
イグナシオ・セリッチオは代表作に『バッド・アス/ジャスティス・リターンズ』、『運び屋』などがあります。
搭乗客たちをターミナルに迎え入れるが、すべての扉が封鎖されて立ち往生してしまう。
ポーラのケガを少しでも治療するべく、飛行機の貨物室でシャイラの荷物を取りに行った。
封鎖されたターミナルから脱出する地図を手に入れ、みんなを逃そうと引っ張っていく。
最後はバイオテロの仲間だったヘンリーが正体を暴き、銃を奪おうとして反撃されて死亡。

シャイラ(演:ノリー・ヴィクトリア)
小型飛行機の搭乗客。衛生兵。久しぶりの帰郷で夫との再会を楽しみにしていた。
ノリー・ヴィクトリアは代表作に『きみがくれた物語』、『For the Love of Christmas』などがあります。
搭乗客の一人が暴走すると、他の搭乗客と一緒に取り押さえ、ケガ人の面倒を見る。
ポーラが顔面を噛まれてしまい、棒立ちだったジェニーの代わりに応急処置をしていた。
ターミナルに到着すると、ポーラの治療をいち早くやるべきだと必死に訴えていた。
最後は噛まれてしまい、ジェニーたちを逃すべく、感染者たちを引きつけて犠牲になる。

ポーラ(演:ブレ・ブレア)
小型飛行機の客室乗務員。ジェニーの親友。婚約者がいるが、いつもジェニーに誘われる。
ブレ・ブレアは代表作に『ベビー・シッターズ・クラブ』、『ラストベガス』があります。
仕事前にジェニーとライブに行っていたが、彼女が気を利かせてメンバーをもらっている。
突然、搭乗客の一人が暴走すると冷静に対応して、他の搭乗客の助けで取り押さえる事に。
その搭乗客に顔面を噛まれてしまうと、シャイラの応急処置でなんとか命を保っていた。
最後は感染者になってしまい、ジェニーの前に立ちはだかるも決意した彼女に殺された。

ヘンリー(演:ジョシュ・クック)
小型飛行機の搭乗客。幼稚園の先生。ハムスターを持ってくるも貨物室に移動させられる。
ジョシュ・クックは代表作に『ファック・アンド・ザ・シティ』、『ビューティフル・バディ』などがあります。
知的な会話と態度の悪い搭乗客に困っていたジェニーを助け、彼女といい感じになっていく。
ターミナルが封鎖されると感染者からみんなを守るが、ジョージにウソつきだと疑われる。
噛まれてしまうと手にした銃を使い、ジョージが盗んだ自分のバッグから治療薬を打つ。
最後は治療薬では効果が出ず、ジョージを助けに来たジェニーによって呆気なく始末された。

感想

個人的な評価

本作はハリウッドでリメイクされた1作目の続編となります。
1作目はオリジナルをそのままリメイクしていて、忠実な内容になっていました。
続編となっている本作ですが、時系列としては1作目とほぼ同じ時間で発生しています。
オリジナルの設定では悪魔の呪いだったが、リメイクである本シリーズはバイオテロに変更されています。
ある意味、王道的なウイルスによる感染で登場人物たちが追い詰められていきます。
このシリーズは限定された場所で感染者に追いかけられ、登場人物たちがなんとか生き延びようとする展開である。
さすがに同じ場所ではなく、本作はサブタイトルが示すようにターミナルが舞台となる。
ただ、大きく違うのはPOVによる視点を完全に捨て去り、普通の三人称視点になっています。
本家でも3作目がPOVになっておらず、新たな試みをしようとしていた結果だろうと思う。
しかし、それによって本来持っていた魅力を削いでしまい、結果的にはオリジナリティを失う事になりました。
結局、本シリーズはゾンビ映画ではなく感染系ホラー映画になっているせいで、『28日後…』と比べても劣化版となる。
本作はオリジナルの舞台にしたのに、やっている事は1作目とまったく同じ展開でした。
唯一違うのはちゃんと生存者がいた事であり、それ以外は一緒に新鮮味がまったくなかった。
神出鬼没な感染者の登場するタイミングがご都合主義すぎて、広いはずのターミナルの裏側が凄く狭く感じてしまう。
そうなってくるとターミナルにした意味がなく、1作目と構成がほぼ一緒だから全体的に面白味に欠けていた作品でした。