ハードウェア・ウォーズ RE-2962

作品紹介

公開年月  1978/01/20
ジャンル  コメディ/SF/アクション
原作  ジョージ・ルーカス 『スター・ウォーズ 新たなる希望/エピソード4』
監督  アーニー・フォセリアス
脚本  アーニー・フォセリアス
製作  アーニー・フォセリアス
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

選ばれし青年のフルーク・スターバッカーは、悪者のダーフ・ネイダーに捕らわれたアン・ドロイド王女を救うべく、オーギー=ベン・ドギーの指導を受ける。
こうしてフルークは「ファース(茶番劇)」を習得し、アン・ドロイド王女を助けるべくダーフ・ネイダーが待ち構える敵陣に乗り込むのだった。

登場人物&出演者

フルーク・スターバッカー(演:スコット・マシューズ)
主人公。銀河系の生んだ天才少年。家電好きで故障したRTデコを拾って修理していた。
スコット・マシューズは本作が短編映画デビュー作となります。
RTデコから出た映像にアン・ドロイド王女が映っていて、彼女を助けようと決心する。
オーギー=ベン・ドギーから父親が持っていた武器を手渡され、喜んで振り回していた。
バーでハム・サラダに協力してもらうと、あっさりとアン・ドロイド王女の救出した。
最後は宇宙船でハム・サラダと一緒に戦い、オーギー=ベン・ドギーのおかげで生還した。

アン・ドロイド王女(演:シンディ・フリーリング)
ヒロイン。悩み多きある惑星の王女。ダーフ・ネイダーの攻撃を受けて捕まってしまう。
シンディ・フリーリングは本作が短編映画デビュー作となります。
RTデコにオーギー=ベン・ドギーへの助けのメッセージを記録させて救出を待っていた。
助けが来る間にダーフ・ネイダーから尋問を受けるが、何を言っているのか分からず。
しびれを切らしたダーフ・ネイダーが目の前で平和の惑星バスケットボールを破壊される。
最後は救出に来たフルークとハム・サラダに助け出され、彼らとともに脱出して生還した。

ハム・サラダ(演:ボブ・ニッカーボッカー)
銀河系を自在に飛び回る雇われ飛行士。荒くれ者どもが集まるバーで飲んでいた。
ボブ・ニッカーボッカーは本作が短編映画デビュー作となります。
フルークから依頼を受けると、相棒であるチューチラとともにアン・ドロイド王女を救出に。
アイロン型の宇宙船でダーフ・ネイダーの元まで来て、容赦なく敵の宇宙船を破壊する。
ダーフ・ネイダーの宇宙船に乗り込むと、あっさりとアン・ドロイド王女を助けて戦った。
最後は牽引ビームを切ったオーギー=ベン・ドギーのおかげで無事に脱出して生還を果たす。

4Q4(演:フランク・ロバートソン)
ダーフ・ネイダーの攻撃を受けていたが、相棒のRTデコと一緒に砂漠の惑星に脱出した。
フランク・ロバートソンは本作が短編映画デビュー作となります。
運良くフルークに拾われると、RTデコに記録された映像でアン・ドロイド王女を救出に。
オーギー=ベン・ドギーとフルークに連れ出され、バーでハム・サラダだちと出会う。
最後は宇宙船のゴミ処理場に閉じ込められたフルークたちを偶然助け出していた。

オーギー=ベン・ドギー(演:ジェフ・ヘイル)
レッドアイ騎士団の一員。アン・ドロイド王女のメッセージを受け取ったフルークが来る。
ジェフ・ヘイルは本作が短編映画デビュー作となります。
そこで長年ずっと保管していた武器をフルークに手渡して、ファースを習得させた。
アン・ドロイド王女の救出をするべく、宇宙で一番の飛行士であるハム・サラダに依頼する。
ダーフ・ネイダーの宇宙船に来ると、フルークたちを脱出させるべく牽引ビームを切る。
最後はまさかのダーフ・ネイダーと遭遇し、戦う最中に光が目に入って宇宙船と爆死した。

ダーフ・ネイダー(演:アーニー・フォセリアス)
悪役。スチーム・トルーパーを使って銀河系全体を支配する帝国の頂点に君臨する男。
アーニー・フォセリアスは本作が短辺映画デビュー作となります。
なぜかアン・ドロイド王女を誘拐して尋問にかけるが、何を言っているのか分からない。
小バカにしていたアン・ドロイド王女にキレると、平和の惑星バスケットボールを破壊した。
フルークたちがアン・ドロイド王女の救出にやって来ると、あっさりと奪われてしまう。
最後は牽引ビームを切ったオーギー=ベン・ドギーと遭遇して戦い、一緒に宇宙船と爆死。

感想

個人的な評価

本作はアメリカで公開された『スター・ウォーズ 新たな希望/エピソード4』の7ヶ月後にパロディ化した作品。
現在では「元祖スター・ウォーズパロディ」と呼ばれ、本家のジョージ・ルーカスもお気に入りというほどの知名度を持った短編映画である。
当ブログでは基本的に長編映画のみをレビューしているが、短編映画である本作はさすがに無視はできません。
短編映画と言っても本編がたった「13分」しかなく、低予算映画の範疇すら超えるほどの衝撃的な演出をかもし出しています。
本作はまさしく「先にやったもん勝ち」を体現していて、これが2作目だったら今ほどの知名度はなかったのだろう。
最初からパロディ映画として製作されているが、本家のインパクトあるシーンをきちんと再現しているところが面白いです。
もちろん、そこには真面目さにバカらしさをちゃんと表現していて、本作がパロディ映画である自負を持っていると感じさせた。
本作は真面目に鑑賞しちゃいけない作品であり、これを「つまらない」と言ってしまう人は内容をまったく理解していません。
あくまで本作はツッコミを入れながらニヤニヤした表情で、最初から最後まで鑑賞するのがマナーである。
だから「つまらない」とか「ゴミ」とか言っている人たちは論外で、作品の意味合いが理解できていない証拠である。
ジョージ・ルーカスもお気に入りというのは分かりますし、こういう真面目にふざけたパロディ映画はオリジナルに敬意を表していると思います。
安易な下ネタに走っていないのは良くて(一瞬だけ頼っている部分がある)、終始に渡ってバカに徹している点でもポイントは高い。
ただ、本作を一般の人にはオススメできるような代物じゃなく、クソ映画好きにしか理解できない作品かもしれない。
たった13分の短編映画であるけど、ここまで強烈なインパクトを残す作品はないだろう。