作品紹介
公開年月 | 2018/05/25 |
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ジャンル | SF/アドベンチャー |
原作 | なし |
監督 | ロン・ハワード、フィル・ロード&クリス・ミラー |
脚本 | ジョナサン・カスダン、ローレンス・カスダン |
製作 | キャスリーン・ケネディ、アリソン・シェアマー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
劣悪な環境を抜け出し銀河一のパイロットを目指すハン・ソロは、幼馴染みの美女キーラと恋に落ちるもある出来事で引き裂かれてしまう。
キーラを救う為に帝国軍アカデミーに志願したハン・ソロは、そこで生涯の相棒となるチューバッカと運命的な出会いをする。
更にハン・ソロは腕利きの運び屋ランド自慢の船ミレニアム・ファルコンを巡り、思い切った賭けに出るのだった。
登場人物&出演者
・ハン・ソロ(演:オールデン・エアエンライク)
主人公。犯罪組織ホワイト・ワームズに加担する。キーラとの逃避行を図るも自分だけ脱出。
オールデン・エアエンライクは代表作に『ヘイル、シーザー!』、『ハリウッド、スキャンダル』などがあります。
帝国軍に入隊してパイロットを目指すが、上官とのトラブルによって歩兵に格下げされた。
ベケットに出会って自分だけの宇宙船を手に入れ、キーラを迎えに行こうと食い下がった。
クリムゾン・ドーンでキーラと再会し、任務の失敗の埋め合わせとして別の仕事を提案した。
最後は裏切ったベケットを倒し、チューバッカとともにハットの元で働くべく旅立った。
・チューバッカ(演:ヨーナス・スオタモ)
ヒロイン。ウーキー族の若者。帝国に捕まり檻に入れられ、命令違反した兵士を殺していた。
ヨーナス・スオタモは代表作に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』などがあります。
ハン・ソロもベケットによって檻に入れられるが、ウーキーの言葉を通じて一緒に脱出した。
ベケットの計画に乗って燃料泥棒をするが、その中でハン・ソロに命を救われて相棒となる。
ケッセル・ランの鉱山で仲間を見つけて助け出すが、一緒に行かずハン・ソロに付いていく。
最後は裏切ったベケットを倒したハン・ソロと行動し、ハットの元へ働くべく旅立った。
・キーラ(演:エミリア・クラーク)
ハン・ソロの幼馴染みで恋人だった。犯罪組織ホワイト・ワームズのボスに拾われて育つ。
エミリア・クラークは代表作に『ターミネーター:新起動/ジェニシス』、『世界一キライなあなたに』などがあります。
ハン・ソロが銀河一のパイロットになりたい夢を応援し、惑星から一緒に脱出を考えていた。
ようやくその機会が巡ってくるが、寸前で追っ手に捕まってハン・ソロだけが脱出した。
その後、クリムゾン・ドーンのヴォスに忠誠を誓い、戦略家として彼の副官まで上り詰める。
最後はヴォスを殺して組織のボスとなり、黒幕となるダース・モールと親密になる事に。
・ランド・カルリジアン(演:ドナルド・グローヴァー)
密輸業者。ギャンブラーとしても大儲けして、小惑星帯やミレニアム・ファルコンの入手。
ドナルド・グローヴァーは代表作に『オデッセイ』、『スパイダーマン:ホームカミング』などがあります。
過去にクリムゾン・ドーンと関係を持っていたが、現在では借金を返している解消している。
ミレニアム・ファルコンを手に入れるべくハン・ソロがサバックで勝負を挑むも負かす。
ドロイドのL3とは相棒以上の関係になっているが、決してそのような態度を出さない。
最後はハン・ソロたちを置いていき、戻ってきた彼らにサバックの賭けで船を取られた。
・L3-37(声:フィービー・ウォーラー=ブリッジ)
ミレニアム・ファルコンの副操縦士。女性型のドロイド。自由意思を持ち平等を訴える。
フィービー・ウォーラー=ブリッジは代表作に『マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙』、『グッバイ・クリストファー・ロビン』などがあります。
所有物のような扱いを最も嫌い、ドロイドをぞんざいに扱う事に真っ向から反対をする。
ランドが片想いしていると悟っているが、二人は上手くいかないとして心を許していない。
精製前のコクアシウムを手に入れるべくハン・ソロたちと協力してケッセル・ランに行く。
最後はケッセル・ランの鉱山でドロイドたちを逃がすが、銃撃を受けて機能停止した。
・リオ・デュラント(声:ジョン・ファヴロー)
惑星アルデリア出身の男性アルデリアン。ベケットやヴァルとは長年組んでいる仲間である。
ジョン・ファヴローは近年の出演作に『ジャングル・ブック』、『シェフ/三ツ星フードトラック始めました』などがあります。
パイロットで仲間の頭脳であり、四本の腕と二本の足を巧みに使って操縦や料理をする。
過去に何人もの女を泣かせてきたが、独り身が一番として泥棒の仕事を気楽にやれるという。
最後は襲ってきたクラウド=ライダーズに背後から撃たれ、ハン・ソロの前で死亡した。
・ヴァル(演:タンディ・ニュートン)
ベケットの仲間で恋人。慎重派で仲間をこれ以上に増やすのは得策じゃないと主張していた。
タンディ・ニュートンは代表作に『ミッション:インポッシブル2』、『クラッシュ』などがあります。
それでも諦めず、チューバッカを連れて来たハン・ソロを認めたベケットに従う事になる。
ハン・ソロが恋人の為に戦っている事を知って、彼の持っている決意は本物だと悟る。
最後はコクアシウム強奪の計画を達成する為に自らを犠牲にして橋を爆破して死亡した。
・ベケット(演:ウディ・ハレルソン)
帝国兵の戦場に紛れ込んで盗みを働く一味のボス。正体を暴かれたハン・ソロに一目を置く。
ウディ・ハレルソンは近年の出演作に『ヴェノム』、『スリー・ビルボード』があります。
一度はハン・ソロを見捨てるが、チューバッカを引き連れて来た彼を仲間に迎え入れた。
高額な燃料コクアシウムで大金を手に入れるべく、ハン・ソロたちとともに列車を襲撃する。
ヴォスの元で挽回するべくケッセル・ランの鉱山から精製前のコクアシウムを強奪に成功。
最後ハン・ソロを裏切って横取りするが、結局は彼の待ち伏せに遭って撃たれて死亡した。
・ドライデン・ヴォス(演:ポール・ベタニー)
クリムゾン・ドーンのボス。ベケットの雇い主。キーラを地獄の中から助け出している。
ポール・ベタニーは近年の出演作に『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』などがあります。
問題が起きると癇癪を起こして殺してしまうが、基本的には信頼を置く人間を重要視する。
コクアシウム強奪に失敗したベケットが連れたハン・ソロの提案を呑んで殺すのを止める。
過去にホワイト・ワームズに囚われたキーラを助け、彼女を誰よりも信頼していた。
最後はベケットに裏切られ、信頼していたキーラの反撃を受けて呆気なく殺されてしまう。
感想
個人的な評価
本作は『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ「アンソロジー・シリーズ」の第2作目となっています。
時系列では『スター・ウォーズ エピソード4/新たな希望』の13~10年前となっています。
ハッキリ言って、ハン・ソロというキャラクターは魅力的でも主人公としてスピンオフの映画にはそこまで期待していなかった。
そもそも、生粋の『スター・ウォーズ』ファンではないので、なんだか蛇足のような印象を受けてしまう作品でした。
元々、この『スター・ウォーズ・ストーリー』はスピンオフ作品群なので、ハン・ソロが主人公という点は頷ける。
当初はあまり期待していなかったが、『スター・ウォーズ・ストーリー』は本編と違った血なまぐささがあるのが特徴です。
本編では英雄伝のようなストーリー展開だが、本シリーズは戦争や人間の汚い部分を大々的に見せているような気がする。
ハン・ソロは本編でフラフラとして当初は立ち位置が定まらなかったが、本作では誰よりも人を信じようとする心の持ち主だと分かります。
だからこそ、一度は去っても戻ってくる本編で見せたハン・ソロの行動に納得ができる作品となっています。
そして、何より本作で最も興奮するのは相棒となるチューバッカとの出会いだろう。
まさかあのような小汚い場所で出会うとは思っていなかっただけに、なかなかのインパクトがあったと思います。
それに、本作ではハン・ソロの幼馴染みであるキーラがヒロイン的な立ち位置だが、どっちかと言えばチューバッカの方だと感じました。
何があってもハン・ソロを裏切らないのはチューバッカであり、最後の最後まで彼を信頼して付いて行く行動こそヒロインである。
特にミレニアム・ファルコンを初めて操縦したハン・ソロの横にチューバッカが副操縦士として座ったシーンは、まさにこれを待っていたような感動すら覚えた。
やはり、この二人がミレニアム・ファルコンの操縦席で並んで操縦している姿は一番でした。
期待値のハードルが低かった分、意外にもしっかりとまとまっていて、中途半端なロマンスもなかったのも良かった。
ただ、もう少しハン・ソロとチューバッカの信頼関係を描写したエピソード、本編に対するオマージュ的なシーンがもっと欲しかったです。
本作は『スター・ウォーズ・ストーリー』シリーズの中では上位に入る作品だと思います。