スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け MY-290

作品紹介

公開年月  2019/12/20
ジャンル  SF/アクション
原作  なし
監督  J・J・エイブラムス
脚本  J・J・エイブラムス、クリス・テリオ
製作  キャスリーン・ケネディ、J・J・エイブラムス
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入ブルーレイ

あらすじ

かつて銀河に君臨していた祖父ダース・ヴェイダーに傾倒し、その遺志を継ぐべくカイロ・レンはファースト・オーダーの最高指導者となった。
伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、類まれなフォースを覚醒させたレイはレジスタンスの指導者レイア・オーガナの元で修行に励んでいた。
同じ頃、フィンとポーはファースト・オーダーに潜り込む味方のスパイから「パルパティーンが生きている」と知るのだった。

登場人物&出演者

レイ(演:デイジー・リドリー)
主人公。レイアの元でジェダイになるべく修行をする。あくまで瞑想が中心になっている。
デイジー・リドリーは近年の出演作に『ピーターラビット』、『オフィーリア/奪われた王国』などがあります。
どうしてもカイロ・レンの事が気になり、更に見た幻覚のせいで修行を途中で放棄する。
シスの惑星エクセゴルに行くべく、ルークの遺してきた手がかりをたどって銀河を飛び回る。
途中でカイロ・レンの邪魔が入るが、レイアの犠牲で勝利し、彼をフォースで治療した。
最後はベンと共闘してパルパティーン皇帝を倒し、タトゥイーンにライトセーバーを埋めた。

フィン(演:ジョン・ボイエガ)
ファースト・オーダーから離反した元ストームトルーパー。ケガから復活して将軍となる。
ジョン・ボイエガは近年の出演作に『パシフィック・リム:アップライジング』、『デトロイト』などがあります。
ファースト・オーダーのスパイからパルパティーンが生きていると知り、レイたちと合流。
レイがカイロ・レンと戦うと、どうしても助けようとうするもフォースに弾かれてしまう。
ケフ・ビァでは同じ境遇のジャナたちと出会い、惑星エクセゴルでの戦いの為に一緒に行く。
最後は艦隊のナビゲーターを破壊し、ランドたちに助けられ、帝国の大軍を打ち破った。

ポー・ダメロン(演:オスカー・アイザック)
レジスタンスの飛行大隊のリーダー。宇宙一のパイロットだがレイには負けると認めている。
オスカー・アイザックは近年の出演作に『トリプル・フロンティア』、『ライフ・イットセルフ/未来に続く物語』などがあります。
フィンとともにファースト・オーダーのスパイから情報を得て、命からがら基地に戻った。
惑星エクセゴルに行く手がかりを探す為に同行するが、レイの単独行動で老いていかれる。
レイアが死んで次の将軍に任命されるが、自信喪失するもランドの言葉で無茶な作戦を決行。
最後は他力本願の作戦で生き残り、レイやフィンたちと再会して、勝利を喜んでいた。

ローズ(演:ケリー・マリー・トラン)
レジスタンスのメンバー。整備士だけじゃなく、基地では重要な人物として忙しく働く。
ケリー・マリー・トランは代表作に『Untouchable』、『XOXO』などがあります。
レジスタンスを崩壊に導こうとした元凶ながら、誰からも責められないどころか幹部となる。
フィンたちとは行動せず、基地に残ってレイアのサポートという名目で戦力外通告される。
最後は惑星エクセゴルに武器を持って臨むが、特に戦っている姿はないが生還していた。

ランド・カルリジアン(演:ビリー・ディー・ウィリアムズ)
元ファルコン号の所持者でパイロット。現在は惑星パサーナで隠居生活を送っていた。
ビリー・ディー・ウィリアムズは近年の出演作に『ファンボーイズ』、『ギャング・オブ・ホラー』などがあります。
レイたちがファースト・オーダーに追われるが、レイアに頼まれて彼らを助け出した。
ポーからパイロットとして誘いを受けるが、何年もパイロットをしていない理由で断った。
最後は大軍の民間の戦闘機を引き連れ惑星エクセゴルに到着し、ポーたちのピンチを救った。

レイア・オーガナ(演:キャリー・フィッシャー)
レジスタンスの将軍。レイのジェダイとしての修行を完成させるべく付き合っていた。
キャリー・フィッシャーは晩年の出演作に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』、『マップ・トゥ・ザ・スターズ』などがあります。
基本的に先代のジェダイたちの声を聞く修行をさせ、それをただ見守っている感じである。
修行を途中で放棄したレイにルークのライトセーバーを渡し、ジェダイになれると信じる。
残っていたフォースの力でカイロ・レンを引き止め、レイの窮地を救うも同時に命を失った。
最後はベンが自己犠牲でレイを復活させ、肉体が消滅したと同時にフォースに還った。

ルーク・スカイウォーカー(演:マーク・ハミル)
伝説のジェダイ。ファースト・オーダーを一人で相手するが、フォースの霊体となっていた。
マーク・ハミルは近年の出演作に『チャイルド・プレイ/2019年版』、『プリグズピー・ベア』などがあります。
パルパティーン皇帝の孫だと知って、力を恐れて隠居しようとしたレイの前に姿を現した。
ライトセーバーを放棄しようとしたレイを諭し、レイアの放棄したライトセーバーを手渡す。
立ち上がったレイの為に自身が使っていたファイターを取り出し、最後の戦いへ行かせた。
最後はタトゥイーンに来たレイの前に霊体としてレイアと現れ、彼女に微笑みをかけた。

ハックス将軍(演:ドーナル・グリーソン)
ファースト・オーダーの将軍。カイロ・レンに掌握されたせいで立場がギリギリとなった。
ドーナル・グリーソンは近年の出演作に『ピーターラビット』シリーズ、『意表をつくアホらしい作戦』などがあります。
忠誠将軍のプライドと意見が割れてしまうが、カイロ・レンの信頼を手に入れていた。
実はレジスタンスに情報を流すスパイとなり、カイロ・レンの負ける姿を見たいという。
最後は捕まったフィンたちと解放するが、プライド将軍に見抜かれて呆気なく殺された。

プライド将軍(演:リチャード・E・グラント)
ファースト・オーダーの将軍。忠誠将軍であり、長らくパルパティーン皇帝に仕えている。
リチャード・E・グラントは代表作に『ゴスフォード・パーク』、『LOGAN/ローガン』などがあります。
カイロ・レンが神秘的な力に惹かれている事を忠告し、あくまで現実的な手立てを提案する。
ハックス将軍と競い合うような立場であるが、スパイだと見抜いてあっさりと処理している。
惑星エクセゴルでは艦隊の指揮を執り、フィンの作戦を見抜くなど的確に動いていた。
最後はフィンたちの活躍で艦隊の大半が破壊され、爆発に巻き込まれて死亡した。

カイロ・レン/ベン・ソロ(演:アダム・ドライヴァー)
ファースト・オーダーの掌握する最高指導者となる。パルパティーン皇帝の生存を知った。
アダム・ドライヴァーは近年の出演作に『デッド・ドント・ダイ』、『マジッリ・ストーリー』などがあります。
惑星エクセゴルにいるパルパティーン皇帝を探すが、その間にもレイを勧誘し続けていた。
レイとの対決で母の死を知って負けるが、ハン・ソロの言葉により暗黒面から脱出する。
惑星エクセゴルに到着すると、従えていたレン騎士団に邪魔されるもあっさりと片付けた。
最後はレイとパルパティーン皇帝を倒し、死んだ彼女に命を与えてフォースとなって消えた。

パルパティーン皇帝(演:イアン・マクダーミド)
シスの暗黒卿。銀河帝国の初代皇帝。すでに死んでいるが、自然の摂理を変えた復活した。
イアン・マクダーミドは近年の出演作に『ロスト・シティZ/失われた黄金都市』があります。
スノークを作り出して影からファースト・オーダーを操り、惑星エクセゴルで大軍を作る。
カイロ・レンに正体を明かして、レイを殺させようとするが、実は彼女は孫で導いていた。
共闘するレイとベンを前にしても怯まず、逆にパワーを吸い上げて再び生を取り戻した。
最後は立ち上がったフォース・ライトニングを反射され、肉体に食らって爆発四散をした。

感想

個人的な評価

本作は「第92回アカデミー賞」にて音響編集賞、視覚効果賞、作曲賞にノミネートされた作品となります。
ついに1977年から始まった『スター・ウォーズ』シリーズの9作目にして、「スカイウォーカー・サーガ」の完結編となりました。
42年に及ぶ長いシリーズとなって、世代を超えた大ヒット作として世界中で多くの人々を魅了してきたシリーズの最終作です。
個人的には『スター・ウォーズ』シリーズはそこまで思い入れはないが、長い間付き合ってきた作品としての完結という意味で色々と感慨深いモノがあります。
新三部作でディズニーが製作に関わってから魅了的な作品の雰囲気が衰えたが、それでも壮大な世界観を引き継いでしっかりとまとめてくれました。
前作はシリーズ最低の出来で色々と物議を醸しだしたが、本作はその失敗を取り戻しつつ、完結として物語をまとめようとしていました。
この新三部作になってから明らかな弱点として、魅力的なキャラクターがおらず、主人公側にも悪役側にもワクワクさせられるような登場人物はいませんでした。
そこで旧作からキャラクターを登場させて盛り上げてきたが、本作でも残念ながら新三部作からのキャラクターに魅力は感じられなかった。
やはり、ジョージ・ルーカスが構築してきたキャラクターたちに対する徹底したこだわりがあったからこそ、どれも生き生きとして魅力的に感じられたと思います。
その点ではディズニーになってから、ポリコレに配慮した登場人物が目立ってしまい、キャラクターとしての深みがまったく感じられないのは仕方ないだろう。
どっちにしても、本作でも旧作のキャラクターに頼っているが、新三部作のキャラクターだけじゃ盛り上がらないのは明白である。
まず、主人公のレイがどっちつかずの状態になり、暗黒面に堕ちたはずのカイロ・レンも結局は悪役として物足りない。
そこで満を持してパルパティーン皇帝をラストボスとして再登場させているが、やはり、新三部作のキャラクターと比べても圧倒的に魅力がありました。
登場人物に関して、あの最悪で最強のパルパティーン皇帝が復活して、やりたい放題している時だけはワクワクしました。
あとは繰り返しシリーズで何度も見てきたパターンがあって、完結編として大団円を強引に迎えた印象がありました。
ただ、ずっと迷っていたレイとカイロ・レンもといベン・ソロが共闘するシーンだけは新三部作の中でワクワク感を覚えました。
どうやら今後は新たな三部作を作るようだが、それは止めて、スピンオフの『スター・ウォーズ・ストーリー』に力を入れるべきだと思う。
今回の作品は完結として強引に締めた印象となるが、新三部作自体が微妙な感じだが、ある程度は満足した感想となります。