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怨霊館 VD-336

怨霊館 VD-336

作品紹介

公開年月  2015/07/15
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  マイケル・ドナヒュー
脚本  マイケル・ドナヒュー
製作  トム・タンジェン、レイ・キローガ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

1912年に建てられ、今では奇妙な音や影が出現する曰く付きの怨霊館となった廃屋。
億万長者のメイソン・マーフィーが所有し、新しい家の完成を祝う為に住民たちを大邸宅の月食鑑賞パーティを主催する。
パーティのイベントに魔女が亡くなった恋人の魂を呼び寄せる儀式を行うが、館の怨霊たちが目覚めて暴走を始めるのだった。

登場人物&出演者

サリー(演:ジェニファー・タピエロ)
ビッチ三人組の一人。仲良し野郎三人組のドレイクと両想いながら恋人に発展していない。
ジェニファー・タピエロは代表作に『The Basement』、『1st Born』などがあります。
旧メイヒュー邸でパーティが開催されるが、ウェイトレスたちの警告よりもエロを優先する。
パーティでドレイクに会うと、セックスを迫られるも拒否し、彼が小人に殺されてしまう。
南北戦争で死んだブルースの幽霊と出会い、ドレイクの体に乗り移った彼とセックスをした。
最後はマリベルが解決させ、ブルースは成仏せず、メイヒューの証券を手にして大金持ちに。

サマンサ(演:サラ・アラミ)
ビッチ三人組の一人。霊感がある。旧メイヒューで行われるパーティで魔法を使っていた。
サラ・アラミは代表作に『Midlife』、『Night Walk』などがあります。
死んだ恋人を呼んで宝くじの行方を聞く事だが、結局は買っていないと言われてしまう。
月食と重なった事で様々なクリーチャーを召喚してしまい、ゲスト同士で殺し合いが始まる。
死んだドレイクの体に憑依したブルースを見破り、異常な状況を元に戻そうと儀式をする。
最後はマヤの石に向けて呪文を唱えたが、なぜか失敗してサリーたちの前で霧散した。

サラ(演:ティーガン・ウェブスター)
ビッチ三人組の一人。常に真ん中に立っている。エロには積極的で自信を持っている。
ティーガン・ウェブスターは本作が長編映画デビュー作となります。
パーティでビッチたちと飲んでいると、仲良し野郎三人組のトニーと初対面でキスをする。
トニーがバンドで歌っている間、改装していた大工のガーナーと濃厚なキスを交わす。
屋敷で異変が起きても慌てる様子はなく、目の前でガーナーが消えて彼を探し出そうとする。
最後は庭で絶望するトニーと違い希望を口にするが、直後に飛来した斧が頭に刺さり死亡。

ドレイク/ブルース(演:エディ・サラザール)
仲良し野郎三人組の一人。祖父が以前屋敷で働いていて、そこに遺言があると話していた。
エディ・サラザールは代表作に『Spin』、『Accidental Muse』などがあります。
遺言が目的であったが、もう一つはずっと片想いだったサリーとセックスする事である。
実際にサリーを誘うも直前に拒まれ、庭で小人たちを小バカにして絞殺されてしまう。
ブルースの魂が憑依して彼になってしまい、現世に留まる為にサリーとセックスを果たす。
最後はマリベルが解決させても成仏せず、サリーとダイナーで証券を見つけて大金持ちに。

マーク(演:パトリック・コフェル)
仲良し野郎三人組の一人。常に真ん中を陣取っている。そのワリに存在感がほとんどない。
パトリック・コフェルは代表作に『The Insomniac』などがあります。
なぜかパーティの事を忘れていたが、トニーの言葉で思い出して下半身が熱くなっていった。
パーティでビッチ三人組と鉢合わせすると、すぐサマンサを誘ってフェイドアウトした。
外に怪物がいるとして絶望していたが、彼氏が消えた女と丘にある家に助けを求めた。
最後は老婆姉妹が女を毒殺し、辛うじて逃げ出すもゾンビに噛まれて感染して仲間入りに。

トニー(演:サム・ストーン)
仲良し野郎三人組の一人。バンドのボーカル兼ギターを担当し、パーティで歌を披露した。
サム・ストーンは代表作に『Beyond the Ring』、『It’s Dark Here』などがあります。
歌い終わると死んだはずの妹が見えてしまい、誘っていたサラがどうでも良くなってしまう。
屋敷をウロウロしていたら、殺人事件が発生して殺人鬼がいると聞かされて反応した。
その後もどこかにいる妹を探していたが、結局は見つからず、死が近いと絶望していた。
最後は一人でウロウロしていたら、煙とともに現れた悪魔に肉を剥ぎ取られて死んだ。

アーサー・メイヒュー(演:トム・タンジェン)
屋敷を所有していたメイヒュー家の子孫。屋敷をメイソンに取られ、ずっと貧乏している。
トム・タンジェンは代表作に『Stoogemania』、『The Extra』などがあります。
アーサー・スミスという偽名でパーティに参加し、家のどこかにある遺言を探し当てる。
妻に遺言は無意味だと奪われるが、逆上して首を絞めて殺し、外での異変にビビっていた。
途中でマークと合流して絶望的な状況を知り、叔父さんと交信しようとするもできず。
最後は叔父さんの死体を見つけ、マリベルが二度目のトドメを刺し、なぜか一緒に死んだ。

コルベット(演:ロバート・ピカード)
パーティの料理を妻とともに担当している。主に仕入れを担当してメイソンに説明する。
ロバート・ピカードは代表作に『ハウリング』、『ウォー・オブ・ザ・ワールド』がある。
妻とは愛し合っているが、実際は雇っているウェイトレスと浮気をしていてバレてしまう。
怨みを持った妻に毒殺する寸前に彼女が刺されて死に、殺されると分かって悲しんでいた。
異常な状況に巻き込れたと分かりながらも、妻を失った悲しみで呆然としていた。
最後は屋敷を売ると言い出したメイソンにブチ切れて、なぜかスコップで彼の頭を殴った。

メイソン・マーフィー/トッド・マーフィー(演:レイ・キローガ)
大富豪。メイヒュー邸を所有している。双子の弟を雑用係として雇うも一族の恥だと罵る。
レイ・キローガは代表作に『No Man’s Land』、『Night Mistress』などがあります。
月食の時にパーティを開いていたが、妻との仲は悪く、息子ともマトモに会話できていない。
パーティで殺人事件が発生すると、隠蔽させて訪れた警官も巻き込んで状況が悪化していく。
妻がコルベットを殺す毒を飲んで死ぬと、保険金が入るとして喜んで死体を弟に運ばせた。
最後は無事に解決して屋敷を売り飛ばすが、妻が殺されたコルベットに頭をかち割られた。

ザカリア(演:ゲイリー・ビジー)
パーティを取り仕切る。朝から改装業者との挨拶に疲れていて、ギリギリで準備をする。
ゲイリー・ビジーは代表作に『リーサル・ウェポン』、『沈黙の戦艦』などがあります。
ビッチ三人組がやって来ると、口が回らなくて噛んでしまうが、彼女たちを快く出迎える。
魔女ビッチの魔法と月食でクリーチャーが召喚され、ゲストが死ぬと顔の幻影が浮き上がる。
ずっとマリベルが屋敷に帰るのを待っていて、ようやく彼女が登場すると手厚く出迎えた。
最後はモーガンの死体にトドメを刺して解決させると、マリベルの偉大さに敬意を表した。

マリベル・メイヒュー(演:カーラ・ラームル)
屋敷の建てたモーガン・メイヒューの妻。夫の死で屋敷を手放し、直接は関わっていない。
カーラ・ラームルは代表作に『オペラの怪人/1925年版』、『キング・オブ・ジャズ』などがあります。
夫の呪いでパーティのゲストたちが死んで、怪物が蘇る中でゆっくりと登場してきた。
アーサーが見つけた夫の死体を前にして、ナイフで二度目のトドメを刺して無事に解決した。
最後はなぜかブルースとサリーとダイナーにいて、彼が持ち帰った証券の説明をしていた。

感想

個人的な評価

本作はいわゆるハウス系ホラー映画であり、ワンシチューエーションホラーでもあります。
ハウス系ホラー映画は低予算作品で良く題材として使われて、本作のタイトルはあの有名な『死霊館』に便乗しています。
この前はゴミ映画『アンツ・パニック!』をアマゾンプライムで観たばっかりですが、それ以上にネタとなる作品に出会いました。
タイトルの『怨霊館』で幽霊が出る屋敷だと思えば、その内容は『モンスター・フェスティバル』の如く色々と出てきます。
ゾンビ、吸血鬼、ミイラ男、悪魔、小人、シリコンオッパイなど、低予算のホラー映画に愛されるクリーチャーがたくさん出てきます。
こんなに素材を適当にぶち込むような乱暴な料理はないというぐらい、本作はその場の勢いとノリだけで作ったような内容です。
土台には呪われた屋敷があるけど、思いついたクリーチャーをとにかく片っ端から投入していくスタイルは嫌いじゃない。
ストーリーなんて監督や脚本家どころか、誰も考えておらず、大量の登場人物とクリーチャーを出して尺稼ぎをする見え見えの展開は素晴らしい。
もちろん、こういう作品には安易なエロのサービスというよりは、もはやポルノ映画とも思わせるような濃密な絡みもあります。
ただ、上記のように破裂しそうなシリコンオッパイか、見ていて悲しくなるほどの貧乳しか出てこないから好き者以外は期待しない方がいい。
一応はグランドホテル形式であるが、マトモに脚本が書ける人がいなかったから結果的にそうなったようで、誰が誰だけ分からないけど分からなくてもいい。
それでグチャグチャになった展開をどうやって収拾するのか気になったら、屋敷を建てた男の死体が出てきて、元妻が登場してナイフで刺し無事に解決します。
あまりにも呆気ない幕切れになりますが、112歳の妻役を務めたカーラ・ラームルの可愛らしい演技は嫌いにはなれなかった。
とりあえず、ゲイリー・ビジーの顔だけがポッと浮き上がる演出を楽しめればいいし、それには意味なんてありません。