バイオハザード・アイランド VD-237

作品紹介

公開年月  2012/07/05
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  アダム・デヨー
脚本  アダム・デヨー
製作  アダム・デヨー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

アメリカ全土はゾンビが支配する魔の世界と化していた。
マイアミで隠遁生活を送っていた救急救命士のエルヴィスは、若き女性の生存者ツイーターと出会い、彼女は少年のコーディと助け合っていた。
やがて、エルヴィスたちは出会った老人の助言に従ってゾンビのいないとされる「孤島の楽園」を目指す事になるのだった。

登場人物&出演者

エルヴィス/アーロン・エルヴィス・ストローブリッジ(演:スコット・ピート)
主人公。救急救命士。妻子を失って孤独となるが、ツイーターとの連絡で落ち着いていた。
スコット・ピートは代表作に『Just a Little Harmless Sex』、『ベルベット・バズソー/血塗られたギャラリー』
「孤島の楽園」と呼ばれる島を目指すが、そこには管理者のカートたちがいて捕まる。
貴重な医療の知識を持っている事でカートから重要視され、次なる管理者として期待される。
その為に侵入者の肉を食べるカートたちのやり方に決断を迫られ、結果的に彼を理解した。
最後はツイーターの行動で砦が襲撃され、囮になりながらレイチェルたちと島を脱出した。

ツイーター(演:マリッサ・メリル)
ヒロイン。当初は一人で行動していたが、コーディ少年を助けて一緒に暮らしていた。
マリッサ・メリルは代表作に『Men, Interrupted』、『Canvas the Night』があります。
エルヴィスの誘いを受けて「孤島の楽園」に向かうが、途中でコーディを失い悲しんだ。
島に到着してカートたちに捕まり、沈黙を守っていたが、エルヴィスのおかげで解放される。
レイチェルの話し相手になると、島で起きている異常事態を知って脱出をエルヴィスに意見。
最後はゾンビを引き連れて襲撃を受け、エルヴィスとレイチェルとともに船で脱出した。

レイチェル・コンラッド(演:コーシカ・ウィルソン)
カートの娘。17歳だが衰弱している。過保護な父親のせいでずっと監禁生活が続いている。
コーシカ・ウィルソンは代表作に『私だってなれる!夢のナレーター単願希望』、『ゾンビーワールドへようこそ』などがあります。
そのせいで衰弱しているが、父親から航海術を学んでしっかりと身につけている。
島の人間がどうやって生き延びているのか知っていて、提供される肉は一切食べない。
実は密かに脱出の機会を窺っていて、父親からもらった缶詰を食べずに溜めていた。
最後は砦がゾンビの襲撃に遭い、ツイーターたちと船に乗ってゾンビ化した父を見送った。

・カート・コンラッド(演:ジェームズ・C・バーンズ)
「孤島の楽園」と呼ばれる島の管理者。外部から侵入してきた者には徹底的な尋問をする。
ジェームズ・C・バーンズは代表作に『シティ・オブ・ザ・デッド』、『マスタレス』などがあります。
あくまで島の安全を第一に考えて強硬な手段を取るが、必要な人材なら喜んで受け入れる。
以前は家族で島に来ていたが、長女がゾンビになり妻が噛まれて失ってしまっている。
そのせいでレイチェルには過保護となり、管理者としてもモラルを問う決意をしている。
最後は砦がゾンビの襲撃に遭い、途中で噛まれてレイチェルをエルヴィスに頼んで見守った。

感想

個人的な評価

本作は典型的な低予算ゾンビ映画となります。
タイトルから分かるように『バイオハザード』から連想させようとした邦題です。
当然のように本家とは一切関係ありませんが、一応はゾンビという繋がりはあります。
すでに世界がゾンビに支配されている状態で始まるが、かなり淡々とした説明で世紀末な感じはあまりないです。
主人公のエルヴィスは偽名だが、救急救命士という世紀末には貴重な経歴の持ち主で、ゾンビ相手にも一切怯みません。
ヒロインであるツイーターも偽名で、当初はコーディ少年と行動していたが、途中で失って完全にテンションが下がっていた。
二人が「孤島の楽園」に到着して、すぐにカートたちに捕まるも主人公は医療の知識があるので解放されて仲間となる。
本作のゾンビはクラシック型でノロノロと動き、普通の人間ならば簡単に逃げる事ができる。
しかし、なぜかクライマックスになると、ゾンビになったばかりの人間は全力疾走で追いかける無茶な設定が繰り出される。
多分だが、クラシック型だけじゃ盛り上がらないと思い、迫力を出す為にモダン型を取り入れた感じがする。
ただ、あまりにも急にぶち込んできたので違和感ありまくりだが、勢いでごまかそうとする開き直りは逆に潔かったと思う。
なので、基本的に本作のゾンビはそこまで脅威に感じられず、こういう作品では「人間の方が怖い」という使い古されたネタが中核となる。
生きる為に侵入者の肉を食らうシステムに主人公は葛藤していくが、結局は父親のやった行為を理解してしまう。
そこでヒロインと意見が対立するが、なぜかクライマックスで突然仲直りして島を一緒に脱出するという結末になる。
本作は例に漏れない低クォリティーのゾンビ映画だが、途中からヒロインがミラ・ジョヴォヴィッチに見えてきたのは気のせいだろうか。