作品紹介
公開年月 | 2017/05/27 |
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ジャンル | ホラー/アクション |
原作 | カプコン 『バイオハザード』 |
監督 | 辻本貴則 |
脚本 | 深見真 |
製作 | 清水崇 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 購入ブルーレイ |
あらすじ
対バイオテロ組織BSAAのクリス・レッドフィールドは、国際指名手配であるグレン・アリアスを追っていたが目前で逃してしまう。
一方、元ラクーン市警S.T.A.R.S.の一員レベッカ・チェンバースは、ある不可解な事件の調査に大学教授として携わっていたが、突如研究所が襲撃され、死の危険にさらされてしまう。
大統領直轄のエージェント組織DSO所属のレオン・S・ケネディと再会を果たしたクリスは、アリアスの真の目的が「バイオテロ」と掴み、それを阻止するべくニューヨークへと向かうのだった。
登場人物&出演者
・クリス・レッドフィールド(声:ケヴィン・ドーマン/吹替:東地宏樹)
主人公の一人。対バイオテロ組織「B.S.A.A.」の北米支部隊長。シルバーダガーを率いる。
ケヴィン・ドーマンは代表作に『ベオウルフ』、『バイオハザード:ダムネーション』などがあります。
東地宏樹は吹替の担当にアントニオ・バンデラス、ウィル・スミスなどを務めています。
アリアスを目前で逃がし、潜入していたB.S.A.A.隊員がゾンビ化して救出に失敗する事に。
復讐を誓ってアリアスを追っていく過程でレベッカと再会し、レオンに協力を求める。
しかし、焦る余りにレオンと意見が衝突し、その間にレベッカがアリアスにさわられる。
アジトに乗り込んでバイオテロを防ぐとともにレベッカの救出し、アリアスを倒した。
・レオン・S・ケネディ(声:マシュー・マーサー/吹替:森川智之)
主人公の一人。エージェント組織「DSO」の一員。休暇中で昼間から酒を飲んでいる。
マシュー・マーサーは代表作に『バイオハザード:ダムネーション』、『モンスターズ・ユニバーシティ』などがあります。
森川智之は吹替の担当にアダム・サドラー、オーウェン・ウィルソンなどを務めています。
DSOの任務で情報屋の裏切りにより、失敗してしまい、エージェントがほぼ壊滅してしまう。
任務の失敗で休暇を過ごしていたが、クリスやレベッカが協力を要請するも拒否をする。
そこへ裏切った情報屋が妻子の保護を求め、更にレベッカがさらわれた事で協力する。
アジトのゾンビを相手にし、モンスター化したアリアスと対決してクリスとともに倒す。
・レベッカ・チェンバース(声:エリン・ケイヒル/吹替:小清水亜美)
ヒロイン。特殊部隊「S.T.A.R.S」の元メンバー。現在は大学教授とB.S.A.A.アドバイザー。
エリン・ケイヒルは代表作に『ブギーマン3』、『スキンウォーカー・プロジェクト』などがあります。
小清水亜美は吹替の担当にジンジャー・ヤーニンを務めています。
アリアスの作り出したA-ウイルスの研究をして、そこから試作品のワクチンを開発した。
大学を襲撃されてトリガーにより発症するも、試作ワクチンによって難を逃れる。
クリスやレオンと合流するが、アリアスの妻サラに瓜二つという事でさらわれてしまう。
ゾンビ化する寸前にクリスとレオンの活躍でワクチンを接種し、無事に生還を果たす。
・D.C.(声:アリフ・S・キンチェン/吹替:藤井隼)
B.S.A.A.の精鋭部隊チーム「シルバーダガー」の一員。元アメリカ軍特殊部隊の出身。
アリフ・S・キンチェンは代表作に『Beverly Hood』、『Christmas in Compton』がある。
藤井隼は代表作に『ザ・スクワッド』、『ズートピア』などがあります。
出撃前には知識を蓄える為に読書を嗜み、腕力だけじゃなく頭脳も戦いに必要だと言う。
アリアスのバイオテロではオスプレイを操縦し、タンクローリーを破壊していく。
最後はナディアとの連携でモンスター化したアリアスに一撃を加える活躍を見せた。
・ダミアン(声:アーニー・パントジャ/吹替:相沢まさき)
B.S.A.A.の精鋭部隊チーム「シルバーダガー」の一員。ヒスパニック系の筋肉質な若者。
アーニー・パントジャは代表作に『Sydney White』、『Vikes』などがあります。
相沢まさきは吹替の担当にジョン・C・ライリー、チョウ・ユンファなどを務めています。
レベッカが頭脳、クリスが腕力で世界の病気を治す事に多少の疑問を持っていた。
アリアスのバイオテロではクリスとジープで出動するが、ケルベロスにより噛み殺される。
・ナディア(声:カリ・ウォールグレン/吹替:戸松遥)
B.S.A.A.の精鋭部隊チーム「シルバーダガー」の一員。元ロサンゼルス市警のSWAT隊員。
カリ・ウォールグレンは代表作に『ネバーランド』、『屋根裏のエイリアン』があります。
戸松遥は代表作に『エンジェルウォーズ』、『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』などがあります。
レベッカがS.T.A.R.S.の元メンバーで大学教授になった経歴について珍しがっていた。
アリアスのバイオテロではオスプレイに乗り、D.C.とタンクローリーの破壊を担当。
最後はD.C.とともにモンスター化したアリアスに対してレールガンで狙撃をした。
・パトリシオ(声:アレクサンダー・ポーリンズキー/吹替:白鳥哲)
麻薬密売人あがりの情報屋。レオンの仲間を裏切って多くの犠牲者を出した張本人。
アレクサンダー・ポーリンズキーは代表作に『極寒激戦地アルデンヌ/西部戦線1944』などがあります。
白鳥哲は代表作に『あの頃ペニー・レインと』、『夏至』などがあります。
ロス・イルミドナス教団の残党とアリアスの情報を集めていたが、知りすぎて狙われる。
最後はレオンに妻子の保護を求め、ディエゴの重火器による掃射を受けて落命した。
・マリア・ゴメス(声:クリスティーナ・ヴァレンズエラ/吹替:大原さやか)
アリアスの側近。右目はアリアスの結婚式の爆撃で失っており、髪で隠している。
クリスティーナ・ヴァレンズエラは代表作に『着信アリ』、『デッド寿司』などがあります。
大原さやかは代表作に『エボリューション』『キング・オブ・エジプト』などがあります。
見た目から分からないが、ディエゴと同じく肉体改造を施されていて感情がほぼない。
アリアスの実行部隊として動き、レベッカの拉致や街へのトリガー散布を任される。
しかし、D.C.たちによるオスプレイでの攻撃を受けて負傷して一時的に退場する。
最後は最終手段を使って散っていったディエゴの鉄仮面を発見し、その場から立ち去る。
・ディエゴ・ゴメス(声:フレッド・タタショア/吹替:大友龍三郎)
アリアスのボディガード。アリアスの結婚式の爆撃で瀕死状態になり、肉体改造で復活。
フレッド・タタショアは代表作に『デッド・サイレンス』、『プロメテウス』があります。
大友龍三郎は吹替の担当にヴィング・レイムス、マイケル・ウィンコットなどを務める。
実はマリアの父親であり、改造前は普通の男だったが、今ではモンスターとも言える姿に。
見た目通りに重火器を使ってクリスやレオンに銃弾を容赦なく浴びせていった。
アジトではクリスと対決して圧倒するが、足元に投げた焼夷手榴弾で全身に火傷を負う。
最後はアリアスと融合してモンスター化するも、ナディアのレールガンで吹き飛ばされた。
・グレン・アリアス(声:ジョン・デミータ/吹替:桐本拓哉)
元CIAの武器商人。現役時代に気づいたコネクションを利用し、顧客の望む商品を提供。
ジョン・デミータは代表作に『アニマトリックス』、『ファイナルファンタジー』がある。
桐本拓哉は吹替の担当にアンディ・ラウ、ブラッドリー・クーパーなどを務めています。
兵器密売で国際指名手配を受けており、世界中の紛争地域に最新鋭の武器を流す極悪人。
某国政府により結婚式で親族や友人とともに爆撃を受け、妻サラを失って復讐に駆られる。
サラと瓜二つだったレベッカで結婚式をしようとし、更にサラの腕を移植しようとする。
最後はディエゴと融合してモンスター化するも、クリスとレオンによって葬られてしまう。
感想
個人的な評価
本作は2012年に公開された『バイオハザード:ダムネーション』と同様に原作の設定を継承した作品となっています。
時系列として『バイオハザード6』と『バイオハザード7』の間に位置しています。
今まで2本のCGアニメーション映画を作っており、レオン、クレア・レッドフィールド、エイダ・ウォンが登場してきました。
本作ではついに一作目の主要人物であるクリス・レッドフィールド、久しぶりに顔を見せるレベッカ・チェンバースが登場しています。
クリスは何度かゲームの主人公として登場しているが、レベッカは『バイオハザード0』以来の登場となっています。
そのレベッカは38歳になって大学教授として日夜研究に励むが、見た目は20代にしか見えないほどの若々しさである。
さすがに本格的な戦闘への参加はないが、襲ってくるゾンビへの対処は手慣れたモノでした。
何より本作でのレベッカはかなりの重要な役回りで、ウイルスへのワクチンや解明はもちろんだが、衝突するクリスとレオンの説得役でもあった。
復讐心に駆られて焦るクリスと、多くの仲間を失ってやさぐれるレオンが衝突するが、レベッカがその調整役として機能しています。
レオンはこれで三度目の登場となるが、上述から分かるように今までのイメージと違う。
いつもは頼りになるはずだが、本作では仲間を失ったせいで酒浸りとなっています。
クリスも『バイオハザード6』では弱気になっていて、仲間を失った事に後悔と復讐心がぶつかり合っている。
しかし、二人の衝突を止めたレベッカがさらわれた事で、いがみ合っていた両者が協力していく展開は非常に熱いと言えるだろう。
ただ、何より良かったのはクリスとレベッカが再会したシーンで、これは初代『バイオハザード』を思い出させる懐かしいシーンでした。
そんな誰もが知る主人公たちに対抗する悪役のグレン・アリアスはなかなかのヤバイ人間。
一見して紳士のように見えるが、その中身は復讐心に燃えていて静かなる狂気を見せる。
それは特にサラと瓜二つだったレベッカと対面した時に発揮され、このキャラクターはすでに壊れてしまっていると分かります。
本作はちゃんと『バイオハザード』の展開を意識しているだけじゃなく、アクションの合間にゲームを彷彿とさせるアングルがあるのも素晴らしい。
これは映画だけに限らず、従来のゲームから入った人たちへのサービスがあって、ちゃんと何が求められているのか分かっている。
実写映画の方は完全に別物となったが、このCGアニメーション映画シリーズは原作をそのまま再現しているから面白い。
このシリーズはまだまだ続けて欲しいほど面白いし、何よりゲームとリンクしているので更に面白いと思います。