バニーマン/殺戮のカーニバル RE-2736

作品紹介

公開年月  2017/10/30
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  カール・リンドバーグ
脚本  カール・リンドバーグ
製作  カール・リンドバーグ、マルガレータ・ラフキー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ウサギの着ぐるみ男、通称“バニーマン”は、実家である見世物ホラー小屋にたどり着く。
男は幼少時の虐待で顔が焼きただれ、子供たちのイジメ相手となり、ウサギの着ぐるみを脱ぐ事ができなくなっていた。
実家に暮らす家族と元同僚は彼を受け入れ、一家はホラー小屋を立て直し、新たな客を迎え入れるも、それが悲惨な状況を招いてしまうのだった。

登場人物&出演者

カール(演:オマリ・ワシントン)
殺人鬼四人組の一人。アジトの墓場に帰る途中で保安官に止められるも見逃される。
オマリ・ワシントンは代表作に『Terms & Conditions』、『Road to the Well』がある。道の先でマイケルが保安官に銃を突き付けられ、それを見て轢き殺すとそのまま逃げた。
何かと仲間である知的障害者のジェイコブを能無し呼ばわりするジョンを抑える役を担う。
念願だった見世物小屋を完成させて一儲けを考えるが、マイケルの暴走で台無しとなる。
最後はマイケルを殺そうとするが、逆に追いつめられてガソリンに火をつけられて焼死した。

ジョン(演:マイケル・ショーン・サンディ)
殺人鬼四人組の一人。アジトに近寄る人間を容赦なく射殺する。四人の中で一番短気な性格。
マイケル・ショーン・サンディは代表作に『The Heart Specialist』、『Road to the Well』などがあります。
常にジェイコブを能無しと罵っていて、ウサギの着ぐるみをずっと着るマイケルを警戒する。
捕まえた人間たちにバニーマンの誕生を称したビデオを上映して、それを小バカにしていた。
見世物小屋が完成してチケット売りをしていたが、マイケルの暴走で逃げるハメになる。
最後はマイケルを殺そうとするが、足を撃たれ、背後から殴られて洗面器で顔を破壊された。

ジェイコブ(演:プッチ・トレス)
殺人鬼四人組の一人。知的障害を持っている。実際に殺人をやらず、後処理を担当している。
プッチ・トレスは代表作に『Deceitfully Funny』、『Guys Reading Poems』があります。
マイケルとは小さい頃からの付き合いで、彼が全身に火をつけられて毛布をかけて消した。
その時に左腕が火傷を負ってしまい、それ以来、マイケルとは兄弟のような絆を持つ。
普段はジョンやカールの言いなりで死体の後処理や見世物小屋の補修をしていた。
最後はマイケルが殺されると知って逃がそうとするが、ジョンに頭を撃ち抜かれて死亡する。

バニーマン/マイケル(演:カール・リンドバーグ)
殺人鬼四人組の一人。小さい頃にイジメで全身に火傷を負う。ウサギの着ぐるみを着ている。
カール・リンドバーグは本作の監督であり、出演作に『Shadows of the Dead』があります。
見世物小屋を目指す道中、保安官に銃を突き付けられるが、通りかかったカールが助け出す。
そのままカールの仲間に加わると、バニーマンとしての歴史を映像にして上映していた。
不信感を持っているジョンに敵対心を持ち、ジェイコブが殺されると復讐を開始する。
最後はジョンを洗面器で顔面を破壊し、カールを火あぶりにして、その場を立ち去った。

感想

個人的な評価

本作は『バニーマン/鮮血のチェーンソー』の続編であるが、残念ながら一作目は未鑑賞。
この作品で取り上げている題材は“バニーマン伝説”として、アメリカのバージニア州やメリーランド州に起こった都市伝説だと言われている。
その内容として夜中にノーフォーク・サザン鉄道のフェアファックス・ステーション・ブリッジに近づくと、バニーマンが現れて斧で襲われるという。
意外にもハッキリとして題材があったのですが、本作は当然のように無関係となります。
主人公とも言えるバニーマンはウサギの着ぐるみを着ている事が共通点で、あとは本作のオリジナルとなっています。
まず、こういうタイプの作品というのは長くても90分が相場であるが、本作はなぜか100分を超えてしまっています。
つまり、この時点で編集が上手く機能しておらず、大抵の場合は中身がグダグダである。
鑑賞を初めて数分で案の定、作品のテンポが非常に悪く、その時々に挿入される過去を振り返る回想が更にダメ押しをしています。
肝心のバニーマンは一切セリフがなく、幼馴染み的なジェイコブは知的障害のせいでセリフが非常に少ない。
それで殺人鬼仲間のカールとジョンが代わりにしゃべっているが、結局は上っ面の会話だけでまったく中身がありません。
結局、回想でなんとか主人公の生い立ちを描いているが、心理描写がほとんどないせいで基本的に意味不明な内容となっています。
とにかく、殺人鬼四人組の目的がよく分からず、なぜ人を殺しまくっているの一切の説明がないのが致命的でした。
これだけ尺が長いクセに、肝心の説明がない時点で監督の自己満足で作った程度の作品だとすぐに分かります。
物語に背骨がないせいで何を描いても伝わってこないが、多分、監督の中では納得のできる内容になっているだろう。
非常にタチの悪い物語の構築であり、監督の自己満足に共感できる人だけが楽しめる作品だと思います。