デス・レース4/アナーキー RE-2904

作品紹介

公開年月  2018/10/02
ジャンル  アクション
原作  なし
監督  ドン・マイケル・ポール
脚本  トニー・ジグリオ、ドン・マイケル・ポール
製作  ポール・W・S・アンダーソン、マイク・エリオット、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

近未来のアメリカで爆発的な犯罪の増加により都市は悪の巣窟と化し、政府は都市の一部に壁を築いて凶悪犯たちを閉じ込めた。
そこで殺人レース「デス・レース」が行われ、謎の覆面レーサー“フランケンシュタイン”が堂々と君臨していた。
警察は制圧に動くが失敗してしまうと、囚人コナーが現れてフランケンシュタインに闘いを挑むのだった。

登場人物&出演者

コナー(演:ザック・マッゴーワン)
主人公。スプロールに送られた囚人。スプロールでの警察による入国税を拒否して倒した。
ザック・マッゴーワンは代表作に『ドラキュラZERO』、『スコーピオン・キング5』がある。
バーでフランケンシュタインに会うと、一切怖じ気づく事なく彼への挑戦を口にした。
圧倒的な主人公補正でフランケンシュタインの手下を倒し、デス・レースの出場権を得る。
実はフランケンシュタインを殺すウェイランド社からの刺客で裏切り者呼ばわりされた。
最後はジプシーの助けでフランケンシュタインが死に、それを引き継ぐべく支配者となる。

ジェーン(演:クリスティーン・マルツァーノ)
スプロールにあるバーの女性バーテンダー。コナーの要望でボルチモア・ボブを呼んだ。
クリスティーン・マルツァーノは代表作に『セブン・サイコパス』、『パワー・ゲーム』などがあります。
コナーが来た当初から色目を使っていて、泊まる場所のない彼に対して誘惑していた。
最初の夜はベッドに誘うも断れるが、彼が尋ねてきた二度目で望んでいたセックスを実現。
コナーがウェイランド社からの刺客だと知って落胆し、裏切った彼を見放していた。
最後はフランケンシュタインの保険として乗車し、コナーが新たな支配者として迎えた。

ジプシー・ローズ(演:イェニス・チャン)
スプロールにやって来た女囚。入国税を徴収される時に反抗的な態度を示していた。
イェニス・チャンは代表作に『007/スカイフォール』、『Babes with Blades』があります。
そこにいたコナーによって助けられるが、借りを作りたくないと宣言して立ち去った。
デス・レースに出場するべくデス・ピットに出ると、運と実力によって出場権をもらう。
コナーがフランケンシュタインに追い詰められ、横槍によって結果的に彼を助ける事に。
最後は自分がコナーと同じくウェイランド社の刺客だと告白し、任務を達成して立ち去った。

ベクシー(演:カサンドラ・クレア)
スプロールの女囚。常に女囚を従えて行動し、入国税を拒否したコナーをバーに連れて行く。
カサンドラ・クレアは代表作に『美女と野獣/2017年版』、『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』などがります。
デス・ピットでのコナーの活躍に惚れると、デス・レースのナビゲーターを自ら申し込む。
コナーがウェイランド社からの刺客だと知り、当初はツバを吐きかけるような態度を見せる。
それでも何かの為に戦おうとするコナーを見て、ナビゲーターとしてレースに出場する。
最後はフランケンシュタインが殺され、その後を継ぐコナーの意思を黙って見ていた。

リスト(演:フレッド・コーラー)
スプロールの囚人。一度解散したデス・レースをネット上で配信する方法を見つけた。
フレッド・コーラーは代表作に『ドミノ』、『デス・レース』シリーズなどがあります。
ボルチモア・ボブの下でデス・レースの券売をするが、赤字転落の可能性を示している。
新たにやって来たコナーにデス・ピットやカーリーについての情報を勝手に与えていた。
昔からの友人であるゴールドバーグと連絡を取り、外部からの援助を頼んでいた。
最後はデス・レースで状況を冷静に分析し、コナーが追いつく大ジャンプに導かせた。

ボルチモア・ボブ(演:ダニー・グローヴァー)
スプロールの囚人。デス・レースで券売して儲けている。元医者で400人以上安楽死させた。
ダニー・グローヴァーは近年の出演作に『神の日曜日』、『プラウド・メアリー』がある。
スプロールにやって来たコナーが接触し、フランケンシュタインと対等な彼を出迎えた。
無敵だと言われるフランケンシュタインに対抗できる人物として、多大な期待を寄せていた。
コナーがウェイランド社から送られたフランケンシュタインの刺客だと分かっても協力する。
最後はフランケンシュタインが殺されると、コナーがその代わりを務めるように説得した。

ゴールドバーグ(演:ダニー・トレホ)
メキシコからデス・レースに賭け金を投じる。リストとは良き友人で外部から援助している。
ダニー・トレホは近年の出演作に『トゥームストーン/オーバーキル』、『マキシマム・インパクト』などがあります。
ネットを通じて配信されるデス・レースで大儲けして、外部から干渉しながら楽しんだ。
最後はリストの頼みでコナーの為の車を改造する部品を惜しげもなく横流ししていた。

所長(演:キャメロン・ジャック)
スプロール民間刑務所の所長。無断で配信されるデス・レースを監視していた。
キャメロン・ジャックは代表作に『ダークナイト/ライジング』、『セブン・シスターズ』などがあります。
ウェイランド社の上司からフランケンシュタインを抹殺するように言い渡される。
SWAT部隊を送り込むもフランケンシュタインの罠にハマリ、全滅して醜態をさらした。
追い詰められるとコナーと保険としてジプシー・ローズを送り込み抹殺を実行する。
最後はフランケンシュタインの死を確信するも、ボブの妨害で配信されずクビとなる運命に。

カーリー・シャドール(演:ルーシー・アーデン)
フランケンシュタインの女。17件の人身売買と売春8件、5件の不法監禁の犯罪歴を持つ。
ルーシー・アーデンは代表作に『South of the River』などがあります。
元チアリーダーで元ポルノ女優であり、デス・ピットでは口汚く司会を務めていた。
最後はフランケンシュタインが出場するデス・レースの司会を務めて盛り上げていた。

フランク/フランケンシュタイン(演:ヴェリスラフ・パブロフ)
デス・レースの覆面チャンピオン。ゴミ溜めだったスプロールに希望の光をもたらした人物。
ヴェリスラフ・パブロフは代表作に『エクスペンダブルズ2』、『スパイ・アサシン』などがあります。
デス・レースを通じて全世界に自分たちの生き様を見せつけ、絶対的な支配者を演じる。
新たにやって来たコナーに一目を置き、彼がデス・レースに出場すると宣言して待っていた。
独自の情報筋によってコナーが自分を殺す刺客だと悟るが、それでもレースの出場を許す。
最後はもう一人の刺客であるジプシー・ローズに殺され、コナーがその座に君臨する事に。

感想

個人的な評価

本作はロジャー・コーマン製作の『デス・レース2000年』をリメイクしたシリーズの第5作目となります。
本家よりもなぜかずっと続いている本シリーズですが、1作目を手がけたポール・W・S・アンダーソンは製作に回っています。
1作目をジェイソン・ステイサム、2作目と3作目をルーク・ゴスが主演していきました。
偶然なのか分からないが、ハゲ繋がりの主人公だったのに、本作はフサフサのザック・マッゴーワンが主演を務めています。
本作で初めて観た俳優ですが、ハッキリ言って、ルーク・ゴスの足元にも及ばないほど魅力のないキャラクターでした。
ルーク・ゴスもジェイソン・ステイサムより格落ちであるが、それでもメジャーな作品に出ているだけに雰囲気だけは伝わりました。
しかし、ザック・マッゴーワンには魅力がないのに、なぜか主人公補正が惜しげもなく使っていて緊張感がまるでない。
負けるような雰囲気が一切ないので、主人公が最後に勝つ構図がハッキリしているせいで茶番にしか見えません。
これがジェイソン・ステイサムならば納得できるし、ルーク・ゴスでも多少は納得できるところがありました。
ですが、ザック・マッゴーワンでは荷が重すぎたせいか、何をやっても説得力がなかった。
シリーズを通して主演しているリスト役のフレッド・コーラーは活躍するが、データの人になっていて面白味がない。
大御所となったダニー・グローヴァーはいいとこ取りで、相変わらずダニー・トレホはちょい役で楽しんでいた感じでした。
こういう作品は基本的に90分以上だとダレてしまうが、なぜか111分という長尺で当然のようにいらない描写が多かった。
もう少しコンパクトにまとめると、もっとレースが引き立つだけに、ここら辺は二流の製作陣だと分かります。
レース自体はそれなりに見応えがあるけど、登場人物は魅力ない上に世紀末感が強すぎて別の作品を観ているような印象でした。