作品紹介
公開年月 | 2016/12/03 |
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ジャンル | アクション |
原作 | なし |
監督 | フレッド・オーレン・レイ |
脚本 | フレッド・オーレン・レイ |
製作 | フレッド・オーレン・レイ、バリー・バーンホルツ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
2010年に始まった「アラブの春」以来、中東情勢は悪化の一途をたどり、アフガニスタンではアメリカ軍とタリバンの戦闘が泥沼化していた。
そんな中、視察中に拉致された議員を救出する為、アメリカ軍部隊がマトゥバク村に潜入するも敵の罠で陥る。
ベテラン狙撃兵のジェイクは負傷兵を助けようと現場に取り残されてしまうのだった。
登場人物&出演者
・ジェイク(演:スティーヴン・セガール)
主人公。ベテラン狙撃兵。議員救出作戦としてリッチを相棒にしてチームをサポートした。
スティーヴン・セガールは近年の出演作に『キリング・サラザール/沈黙の作戦(ミッション)』、『沈黙の帝王』などがあります。
敵の待ち伏せに遭ってしまい、議員を救出するもリッチが負傷したせいで逃げ遅れてしまう。
過激派が支配する村にある家で普通に座り、苦しんでいたリッチを適当に励ましていた。
苦しんでいたリッチの為に倒れた仲間の水を普通に持ってきて、敵の無線もさり気なく使う。
最後は救出に来たヴィックたちを援護し、不発の爆弾に射撃して見事に逆転して勝利する。
・ヴィック(演:ティム・アベル)
1等軍曹。議員救出作戦でチームリーダーを務める。的確な指示に議員を見事に救出する。
ティム・アベルは代表作に『アタック・オブ・ザ・ジャイアントウーマン』、『シャーク・アタック!!』などがあります。
しかし、敵の待ち伏せに遭い、部下を三人が射殺され、ジェイクとリッチを置き去りにする。
中佐にジェイクたちの救出を申し出るが、兵士と武器が不足している理由で出撃できず。
武器を積んだトラックを手に入れると、基地に帰らずジェイクたちを助けるべく村に戻った。
最後は過激派リーダーの義理の娘に扮したジャネットを使い、彼らを全滅させて仲間を救う。
・ヴァスケス(演:ロブ・ヴァン・ダム)
議員救出作戦チームのメンバー。リーダーのヴィックに従い別行動で議員を探し回った。
ロブ・ヴァン・ダムは代表作に『ブラックマスク2』、『トリプルヘッド・ジョーズ』などがあります。
敵の待ち伏せに遭ってしまい、議員を救出するも猛攻を受けて仕方なく基地に帰投した。
ジェイクたちの救出する為に出発をヴィックに尋ねるも、命令でできないと知って苛立つ。
中佐の命令でトラックを手に入れると、ジェイクの救出にマトゥバク村に爆薬を仕掛けた。
最後は爆薬を作動させるもスイッチが不発となるが、ジェイクの射撃で爆発させて勝利する。
・ジャネット・コンラッド(演:シャーリーン・アモイア)
NATOのジャーナリスト。大将の姪。兵士たちからは「疫病神」として忌み嫌われている。
シャーリーン・アモイアは代表作に『ブラッド・リッパー』、『アメリカン・パイパイパイ!完結編/俺たちの同騒会』などがあります。
過去に従軍記者として同行するが、その時に三人の犠牲者を出している事から敬遠される。
なんとか事実を知る為に強引な取材を敢行するが、現場の兵士からは不評を買っている。
大量の武器を積んだトラックが故障し、それを取りに行ったヴィックに黙って付いて行く。
最後はジャーナリストは思えない射撃の腕前を披露し、情けないヴィックたちを助けた。
・リッチ(演:ダニエル・ブッコ)
議員救出作戦チームではジェイクと組んでいた。的確に敵を射殺するジェイクをサポート。
ダニエル・ブッコは代表作に『オープンドア』、『ジョーズ・リターン』などがあります。
敵の待ち伏せに遭い、議員を無事に救出するも背後から撃たれてジェイクに運び出された。
脊髄を損傷して下半身が動かない状態となり、助けてくれたジェイクに申し訳ないと謝る。
ケガのせいで大汗を掻いていて、水を取りに行く為に倒れた仲間からジェイクが持ってくる。
最後は助けに来たヴィックたちと協力するジェイクから十字のネックレスを握っていた。
・ジェニングス(演:スコット・トーマス・レイノルズ)
特技兵。敵の襲撃で故障してしまったトラックを修理するべくヴィックたちと同行した。
スコット・トーマス・レイノルズは代表作に『エクスペンダブルズ・レディズ』、『トリプルヘッド・ジョーズ』などがあります。
タイラーから説明を受けてトラックの状況を見て、修理ができるとして取りかかった。
過激派の襲撃を受けて弾よけにトラックを移動させようとするも、撃たれて倒れてしまう。
タイラーが身代わりになってなんとか助け出され、無事にトラックを修理する事となる。
最後は過激派リーダーの義理の娘と武器と弾薬を積んだトラックを前哨基地に持っていった。
・タイラー(演:ジェイソン・=シェーン・スコット)
特技兵。大量の武器や弾薬を積んだトラックを運転していたが過激派に襲われてしまう。
ジェイソン・=シェーン・スコットは代表作に『スターシップ・トゥルーパーズ2』、『巨大ネズミの島』などがあります。
その道中に女性と赤ん坊を拾うが、実は過激派リーダーの義理の娘と孫だという知る。
過激派の襲撃を受けて弾よけに頑丈なトラックを移動させようとした時に射殺されてしまう。
・ジャクソン中佐(演:デイル・ダイ)
ワイルドサイド前哨基地の責任者。大将の姪ジャネットが外に行きたいというも止めていた。
デイル・ダイは代表作に『沈黙の戦艦』、『アウトブレイク』などがあります。
無事に作戦を成功させたヴィックたちだが、仲間の救出は状況が悪いとして断ってしまう。
最後は大量の武器を積んだトラックを基地に持ってくるようヴィックたちに命令を下す。
・バシール(演:アンソニー・バターゼ)
タイラー特技兵とともに大量の武器と弾薬が積んだトラックに同行していた現地人。
アンソニー・バターゼは代表作に『スリー・キングス』、『キングダム/見えざる敵』がある。
なんとか徒歩で前哨基地にたどり着き、トラックが故障した事を中佐に伝えていた。
ヴィックたちと同行してトラックまで案内し、タイラーが助けた現地の女性に話しかけた。
あらゆる言語を使って意思疎通を図り、ようやく彼女が過激派リーダーの義理の娘と判明。
最後はジェニングスが運転するトラックで過激派リーダーの義理の娘と基地に帰った。
・アブドゥル・アバド(演:シャーリー・ナシミ)
マトゥバク村を占拠している過激派のリーダー。非軍人である議員を人質にしていた。
シャーリー・ナシミは代表作に『Kontrast』、『Price for Freedom』などがあります。
逃げ出した義理の娘と孫を安全と交換するヴィックの条件を呑もうと余裕の態度を見せる。
最後は義理の娘に扮したジャネットに騙され、手榴弾を体に付けられ爆死してしまう。
感想
個人的な評価
本作は「アラブの春」を題材にしたアクション作品となります。
「アラブの春」は2010年から2012年にかけてアラブ世界で起きた、前例のない大規模な反政府デモを主とした騒乱の総称です。
中東では騒乱の影響で政府が崩壊し、無政府状態になったところで過激派テロリストが台頭してしまっています。
その代表的な元アルカイダ系のイスラム過激派組織「ISIL」、別名を「イスラム国」などが挙げられます。
このように本作は難しい題材をテーマにしていますが、タイトルから分かるように主演はスティーヴン・セガールである。
つまり、本作はそのような難しい事は置いといて、あくまで絶対無敵な「セガール拳」を持つスティーヴン・セガールの活躍がすべてとなります。
今回はベテラン狙撃兵として登場していますが、主人公という立場に見えて実は脇役でした。
近年のスティーヴン・セガールは主演を張っているけど、活躍は別の人に任せる事が多くなっています。
それにちょっとしたアクションではすぐにスタントマンを使うなど、もう歩く演技すら面倒臭がるほどの状態です。
そんな本作では相棒が脊髄を損傷して大量の汗を掻く傍ら、緊張感のカケラもない感じで堂々と涼しい顔で座って一応警戒していました。
倒れた仲間から水を拝借する時も、警戒しているフリをしながら、あっさりと手に入れます。
更に無防備となった敵の無線を使って基地に帰還の準備を伝えるほどの余裕を見せます。
最後に至っては、銃撃で敵がまったく倒れないのに、一瞬見た小さな爆弾を一発で爆発させる超人的な行動をします。
さすがに本作では直接的な格闘アクションはないけど、一人だけ涼しい顔でやり過ごす「セガール拳」の真骨頂を見る事ができます。
やはり、複雑化した問題である「アラブの春」など関係なく、内容があってないような感じでした。
ただ、兵士たちは見た目はそれなりなのに、単なるジャーナリストの女よりも射撃の腕が下手なのはジョークだったのだろうか。