カニバル・レザーフェイス RE-2727

作品紹介

公開年月  2017/10/09
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  チャーリー・スティーズ
脚本  チャーリー・スティーズ
製作  チャーリー・スティーズ
製作国  イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

バーバー家族はイギリスの田園に夏キャンプ旅行に出かけて楽しむが、突如見えない侵入者によって妨害されてしまう。
助けを求めて古い農家に行くが、そこには農夫のハンツと人皮のマスクを被った不気味で醜い息子が住んでいた。
その息子は家族を次々と襲い、ゲージで飼育して生きたまま食べ始めるのだった。

登場人物&出演者

・ジェシカ・バーバー(演:ケイト・デイヴィース=スピーク))
主人公。恋人のカートと同棲している。金がなくて安い地下室で三年間も暮らしている。
ケイト・デイヴィース=スピークは代表作に『Deadman Apocalypse』、『Beutiful Peaple』などがあります。
しかし、その目的は金が有り余っている母親から援助を受ける為に参加していただけ。
結局は言い出せず母親の親切心を突っぱねてしまうが、せっかくのチャンスにカートが困惑。
ハンツに捕まると最初は何もできなかったが、なぜか急に行動的になって脱出をした。
最後は別人のようになって人肉を食う人間たちを捕まえ、檻に閉じ込めて復讐をしていた。

トビー・バーバー(演:デヴィッド・レニク)
ジェシカの弟。18歳で学生。小さい頃からグロテスクなホラー映画を観ているオタク。
デヴィッド・レニクは代表作に『Deadman Apocalypse』などがあります。
ジェシカの恋人カートやキャサリンの再婚相手ウェズリーとの折り合いも悪い。
ハンツに捕まり、その息子に顔の皮を取られようとして反撃して見事に殺害をした。
母親を助けようとレザーフェイスを装うが、覚醒した姉が勘違いして焼却炉に放り込まれた。
最後は焼却炉から脱出してハンツを襲ったが、暴走する姉によって頭を銃撃されて死亡。

キャサリン・バーバー(演:ロウェーナ・ベントレー)
ジェシカやトビーの母親。ウェズリーは再婚相手。今回のキャンプ旅行の成功を信じていた。
ロウェーナ・ベントレーは代表作に『Eat the Rich』などがあります。
口の悪いウェズリーは家族思いだとずっと口にしていて、前の夫と比べても優しい人という。
車の外で張ったテントで寝ていると、何者か火を付けられて大火傷を負ってしまう。
ウェズリーが金の為に自分たちを売ったと知り、彼に対して怒りと憎しみの言葉を浴びせた。
最後は覚醒したジェシカによって助け出され、サムとともに農場を後にした。

カート・ダニエルズ(演:ジョー・ストリート)
ジェシカの恋人。なぜか一緒にキャンプ旅行をするが、トビーやサムとは仲が良くない。
ジョー・ストリートは代表作に『Our Kind of Traitor』などがあります。
特にトビーとはお互いに罵るほどの険悪な仲だが、ウェズリーはそれを楽しんでいた。
ハンセン農場でウェズリーが撃たれると、みんなを置いて真っ先に逃げ出そうとしていた。
結局は捕まってしまい、檻から出ようとして扉を掴むも電気で両手が吹き飛んでしまう。
最後はやって来たサミーによって無残にも撲殺されて死亡し、そのまま連れ出された。

・ウェズリー・ウォレス(演:トビー・ウィン=デイヴィース)
キャサリンの再婚相手。警察官。常にイライラして、スマホなどの電子機器を嫌っている。
トビー・ウィン=デイヴィースは代表作に『Dogged』などがあります。
義理の息子であるトビーとは非常に仲が悪く、彼のパソコンやスマホを取り上げようとする。
ハンセン農場にやって来ると、ハンツに銃で撃たれてしまうが、時間経過で痛みを忘れる。
実は人肉を売り捌いているハンツと契約を結んでいて、バーバー家を売っていた。
最後はキャサリンに罵倒されて開き直るが、ブチ切れたトビーによって首を絞められて死亡。

エベレット・ブラックハート(演:ピーター・コスグローブ)
ハンセン農場の近くに住んでいた一家の大黒柱。ずっとハンツの事を嫌っていた。
ピーター・コスグローブは代表作に『Splash Area』、『The Gaelic King』などがあります。
二人の息子がハンツの息子に大火傷を負わせるが、特に謝罪をせず普通に過ごしていた。
そこにやって来たハンツによって捕らわれると、終わりが見えない拷問の日々を受ける。
息子たちの両脚を切断して自分だけ逃げ出し、その後はハンツを裏で操る肉売り人となる。
最後は覚醒したジェシカに顧客のリストを書かされ、息子たちに会うも食われてしまう。

サミー・ハンセン(演:ジャック・ミラー)
ハンツの息子。過去にブラックハートの息子たちにイジメを受け、顔に大火傷を負う。
ジャック・ミラーは代表作に『Deadman Apocalypse』などがあります。
母親の自殺もあって言葉をしゃべれず、醜い顔を隠す為に人の顔の皮をマスクにしている。
ハンセン農場にやって来た人間を容赦なく襲い、愛用のチェーンソーで脅している。
最後はトビーの顔を剥ぎ取ろうとしたが、反撃に遭って呆気なく死んでしまう。

ハンツ・ハンセン(演:バーリントン・デ・ラ・ロッチ)
ハンセンの農場の主。普段は農場から離れた場所でバカの振りをして来る者を選別する。
バーリントン・デ・ラ・ロッチは代表作に『Deadman Apocalypse』、『Blood Moon』などがあります。
過去にイジメで息子が大火傷を負い、耐えられなくなった妻が自殺した事を後悔している。
それ以降、農場の近くにやって来る者を捕まえ、人肉愛好家たちに売り捌いていた。
バーバー家を捕まえたが、トビーによって息子が殺され、ジェシカによってすべてが崩壊。
最後は別人になったジェシカの命令で顧客を檻に閉じ込め、自身は焼却炉の中に入った。

感想

個人的な評価

本作はタイトルから分かるように『悪魔のいけにえ』やリメイク版である『テキサス・チェーンソー』を意識した作品となります。
オリジナルの作品はテキサスの田舎に人喰い一家がいて、その中の一人が人皮を被ってチェーンソーを振り回している。
本作はそこから着想を得ていると思われるが、舞台はアメリカではなくイギリスとなります。
ハッキリ言って、本作を鑑賞した後だと『悪魔のいけにえ』や『テキサス・チェーンソー』は良くできていると分かります。
つまり、本作はかなり雑なストーリーとなっていて、オリジナルを意識しているワリにスカスカな内容だった。
何より大々的に取り上げている人皮を被った男が見せ場もなく、ホラー映画オタクに殺されてしまうという衝撃がありました。
いくらなんでも早すぎる退場に唖然としてしまい、復活してくるのではないと思っていた。
しかし、本当に死んでしまったようで、そこに殺したホラー映画オタクが成りすまして、家族を助けるという展開になります。
ここまではなんとなく予想できたが、檻から脱出した姉が斜め上を行く覚醒によってメチャクチャになってしまう。
奇をてらったような展開を監督がやりたかったのだろうが、かなり強引な状況になっていた。
何より主人公とも言える捕まった家族の長女が最初と最後ではまるで別人のような変貌ぶり。
そこに説得力のある伏線があればいいのだが、いきなり豹変してしまうので、その姿を見て思わず「どうした?」と呟いてしまった。
お前をそこまで駆り立てたシーンはなく、いくらなんでも針を振り切りすぎていました。
予想もできない展開を作り出すのは構わないけど、なんの脈絡もないような物語の流れは論外と言えるだろう。
そこまでの精神状態になるまで追いつめられた描写はなく、その前の伏線にもなく、ラストでの立ち回りは不自然極まりなかった。
頑張ってインパクトをつけようとしたが、やり方が強引すぎて到底納得のできる流れではなかったです。
やはり、最大の失敗はレザーフェイスを早々に退場させてしまった事で、観る側としては一気に萎えさせる展開でした。
どうせパクリ作品を作るならば、もっと面白おかしくして、ありえないところまで振り切るべきでした。
中途半端にインパクトだけを狙ったような小手先のごまかしは逆効果になってしまうという良い見本の作品でした。