ドント・スクリーム RE-2943

作品紹介

公開年月  2016/10/28
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ダレル・ウィート
脚本  カイル・アリントン、ダレル・ウィート
製作  エリック・B・フライシュマン、ショーン・タビビアン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

高校生活最後の夜を迎えたジェシーは卒業パーティで恋人の浮気現場を目撃し、同じく浮気の被害者キムと出会い意気投合する。
ジェシーはネットで知り合ったローガンとキムにひと目惚れした弟マイルズと楽しい夜を過ごしていた。
しかし、ジェシーの携帯を使ったキムが姿を消し、彼女を探すべく一軒の寂れた家にたどり着くが、サイレンにより閉じ込められてしまうのだった。

登場人物&出演者

ジェシー(演:カービー・ブリス・ブラントン)
主人公。卒業パーティで恋人の浮気現場を目撃してしまう。同じ傷心のキムと意気投合する。
カービー・ブリス・ブラントンは代表作に『グリーン・インフェルノ』、『デス・ウィッシュ』などがあります。
恋人を後悔させようと出会い系サイトで知り合ったローガンを誘い、ナイトクラブへ行く。
弟のマイルズもキムが気に入って付いてくるが、途中でキムがいなくなって怪しい屋敷へ。
女性が監禁されている事を知って脱出しようとするが、サイコ一家に追い詰められてしまう。
最後はキムを倒してマイルズと脱出したが、復活したエドワードに捕まって監禁された。

ローガン(演:サミュエル・ラーセン)
ジェシーがネットで知り合った男。タトゥーを彫っている。自称グラフィックデザイナー。
サミュエル・ラーセンは代表作に『The Breakup Girl』、『Disconnected』があります。
街で一番のナイトクラブにジェシーたちを連れて行き、顔パスするほど通い詰めている。
突然キムがいなくなると、彼女とジェシーのスマホを取り戻す為に一軒の家にやって来る。
そこでエドワードに襲われてケガを負ってしまうが、なんとかジェシーを逃がそうと決める。
最後は本性を現したキムに捕まり、ジェシーの目の前でカミソリでで喉元を切られ死亡した。

マイルズ(演:アレックス・シェイファー)
ジェシーの弟。ジェシーが知り合ったキムにひと目惚れして、一緒に楽しむ事となる。
アレックス・シェイファーは代表作に『WIN WIN/ダメ男とダメ少年の最高の日々』がある。
両親からプレゼントされたジェシーのスマホを勝手に設定して感謝の言葉を求めた。
ハメを外す為にナイトクラブへ行くジェシーに付いていくが、気になるキムに無視される。
キムを探す為に一軒家に入るも、アンソニーに出くわしてなんとか外へ脱出した。
最後は助かったと思ったのも束の間、復活したエドワードに襲われて行方不明となった。

キム(演:レイチェル・ディピロ)
ジェシーと同じく恋人の浮気現場に遭遇して傷心していた。ジェシーと意気投合する。
レイチェル・ディピロは代表作に『ウルフマン/狼男伝説』、『Summer of 8』があります。
大胆な行動力を持ち、落ち込んでいたジェシーを励ます為にナイトクラブに誘った。
更にローガンを加えて街で一番のナイトクラブでハメを外すが、突然姿を消してしまう。
実はサイコ一家の娘で、エドワードの為に理想的な女性であるジェシーを連れて来た。
最後は家族が殺されてジェシーを襲ったが、主人公補正の前にあっさりと事故で死んだ。

アンソニー(演:マイケル・フィリポウィッチ)
サイコ一家の父親。家族を作るべく息子エドワードの為に若い女性と母親を捕まえている。
マイケル・フィリポウィッチは代表作に『殺人ゲーム』、『雷神/RAIJIN』などがあります。
女性を片手で持ち上げるほどの膂力を持ち、スマホで家をロックする技術まで持っている。
アゴを砕かれたエドワードの為にジェシーたちを追い込むが、マイルズを逃してしまう。
ジェシーの反撃でエドワードが死んだと勘違いし、それを見たキムもまた勘違いさせられる。
最後は背後から登場したマイルズがツルハシで胸部を刺され、あっさりと殺されてしまう。

エドワード(演:ジェームズ・ランドリー・ヘバート)
サイコ一家の息子。ずっと理想の女性を探していて、父親がようやく見つけるも反撃される。
ジェームズ・ランドリー・ヘバートは代表作に『ハンティング・パーク』、『フォロイング』などがあります。
アゴが完全に砕かれてしまい、醜い顔となったせいでずっと顔の半分を隠すマスクをする。
インターネットのSNSを通じてジェシーを見つけ出し、理想の女性として狙いを定めた。
ようやくジェシーを自分の部屋に監禁するが、彼女の巧みな誘惑に騙されて刺されてしまう。
最後は復活してジェシーを捕らえ、母親も監禁して理想の家族をようやく手に入れる事に。

感想

個人的な評価

本作は『ドント~』繋がりの邦題シリーズだが、当然のように他の作品とは無関係です。
2015年のカナダで起きた銃殺事件をモチーフにした物語となっています。
ただ、内容はかなり脚色されており、犯人は家族を作ろうとするサイコな一家となります。
主人公は恋人が目の前で浮気をしてしまい、それでブチ切れて同じ境遇を味わった初めて会う女と友達になる。
そこからナイトクラブでハメを外すが、真面目な人間が堕落していく様はビッチにしか見えなかったです。
『ドント~』繋がりとして一軒の家に入るという設定だけで、あとは良くあるサイコ一家に追われるという展開になります。
主人公たちは別に設定はなんでもいいが、肝心のサイコ一家があまりにも適当すぎる設定だったと思います。
やはり、こういう作品というのは主人公よりも、彼らを追い詰める悪役にどれだけキャラの設定を煮詰めるかかかっています。
ここを怠ってしまうと作品全体の質が低下してしまい、求心力がまったく得られません。
本作では家族を作ろうとするサイコ一家が登場しますが、息子役の不気味さ、父親の怖さはもっと引き立てるべきでした。
彼らには可能性を見出せるだけの潜在的な魅力があったはずだが、それをまったく活かそうとしない演出と展開は残念の一言である。
ジョーカーとして立ち回るキムの裏切りは分かりやすいが、なぜかラストボス的な立ち位置になったのも間違っていると思う。
息子があっさりと片付けられても、ラストで再登場して家族を作るけど、あまりにも唐突すぎて説得力に欠けている。
いくらセリフがない役とは言え、もう少し魅力的に描けるはずだが、監督の手に余るほどのキャラクターになってしまった。
どうせ最終的に息子が一人勝ちする結末が決まっているならば、彼をもっと恐ろしく不気味な存在に描くべきでした。
父親の姿は普通すぎるし、キムが本性を現しても特段驚くような展開じゃないのも微妙だとしか言えない作品だったと思います。