フォロイング RE-2723

作品紹介

公開年月  2017/12/01
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  リッチ・ラグズデール
脚本  ケヴィン・オサリヴァン、ジェイソン・チェイス・ティレル
製作  ケヴィン・オサリヴァン、ヴェロニカ・ラダエリ
製作国  タイ、アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

旅行でタイのバンコクを訪れたジュリーとジムは、同じホテルに滞在するロバートから、霊が祀られた祠を見に行こうと誘われる。
気が乗らないジムだったが、興味津々だったジュリーは怪しい森の中へ入っていった。
森の奥に佇む祠には像が置かれており、ジュリーはそれを取った瞬間に気を失い、ロバートはそれを見て逃げ出してしまうのだった。

登場人物&出演者

ジュリー(演:スカウト・テイラー=コンプトン)
主人公。写真を撮る事が趣味。幽霊の家に夢中であっちこっちに行って写真を撮りまくる。
スカウト・テイラー=コンプトンは代表作に『ハロウィン』、『7500』などがあります。
ロバートの案内で片田舎にやって来て、ロバートが連れて来た怪しい場所に目を輝かせる。
そこで写真を撮りまくっていたが、祠にあった像を手に取ってしまい呪われる事になる。
その後はずっとワタベの悪霊に取り憑かれて、見えない現象に追い回されて悲鳴を上げる。
最後はジムが本当の愛として指を捧げ、そのおかげで呪いが解かれて無事に帰国を果たした。

ジム(演:ジェームズ・ランドリー・ヘバート)
ジュリーの恋人。タイに旅行へやって来ると、それを機会に彼女へプロポーズをした。
ジェームズ・ランドリー・ヘバートは代表作に『セブン・サイコパス』、『ハンティング・パーク』などがあります。
ジュリーの持っている写真への才能や幽霊の家探しについて興味があまりない様子。
知り合ったばかりのロバートたちを信用せず、帰ろうと言うも結局酒のせいで眠ってしまう。
ジュリーが謎の病気になったとゴゴに連絡を入れ、彼が自分に村へ連れて呪いを知る。
最後はリノを脅して呪術師へ行き、自分の指を捧げてジュリーを呪いから見事に救い出した。

ゴゴ(演:マイケル・ニュー)
タイにやって来たジムとジュリーを空港で見つけると、早速と観光をするべく客取りした。
マイケル・ニューは代表作に『Night Kill』などがあります。
バンコクを走り回って色々と話しをして、観光をしたい時に連絡を寄越すよう名刺を渡した。
ロバートとビリーの罠にハマったジムから連絡を受けると、急いで彼らを迎えに行った。
すぐにジュリーは呪われていると察知し、自分の村に連れて行ってお祓いをさせる。
最後は呪術師の元へジムを連れて通訳をして、なんとかワタベの呪いを解いて二人を帰した。

リノ(演:マーク・ブーン・ジュニア)
タイに廃墟と化したビルに多くの人を集めて、まるでクラブのような場所に住んでいる。
マーク・ブーン・ジュニアは代表作に『メメント』、『キラー・インフェルノ』があります。
ゴゴは知っていて噂では死んでいると言われたが、タイ人女性に囲まれて楽しくやっている。
訪れたジムに「共感呪術」について語り、ジュリーを助ける方法は一つしかないと教えた。
再び訪れたジムに脅されると、今度はちゃんとした呪術師のところへ連れて行く事に。
最後はすべてを終えたジムを出迎え、タイ観光の手伝いを申し入れるもゴゴに注意される。

ロバート(演:ラッセル・ジェフリー・バンクス)
ビリーとともに長期でタイに滞在していた。新婚のジュリーたちに声をかけて出かける事に。
ラッセル・ジェフリー・バンクスは代表作に『キング・アーサー/英雄転生』などがあります。
タイの街中を案内してなんでも安いと言って、ジュリーやジムたちに楽しませていた。
実はジュリーとジムに最初から目をつけていて、共感呪術を施してその場から逃げ出した。
最後は空港でジムに詰められるが、チョークスリーパーで倒してさっさと立ち去った。

ビリー(演:リッチ・リー・グレー)
ロバートとともに長期でタイに滞在していた。すれ違ったジュリーに色目を使っていた。
リッチ・リー・グレーは本作が長編映画デビュー作となります。
なぜかジュリーを気に入っていて、恋人のジムよりも一緒にいたいという行動を取る。
実は恋人が呪われてしまい、それを解く為にリノから言われた共感呪術を施した。
最後は空港に来たジムに対して、唯一助ける方法としてリノに会うよう助言を与えた。

ワタベ(演:ヤン・ウェンチュ)
タイの片田舎に祀られている日本人老女の幽霊。若い娘に対して異常なまで嫌悪感を示す。
ヤン・ウェンチュは本作が長編映画デビュー作となります。
過去にタイ人の夫を選んで故郷を捨ててタイに来るが、浮気されて全員を殺そうとした。
家に火を付けたが、結局は夫と愛人が逃げてしまい、自分が取り残されて焼死してしまう。
ロバートとビリーによってジュリーに呪いを移されると、ずっと彼女の魂を狙う事に。
最後はジムが訪れた呪術師によって姿を現し、彼が指を捧げた事で呪いを解かれた。

感想

個人的な評価

本作は『MDGP(MOST DANGEROUS CINEMA GRAND PRIX)2017』にて上映された作品です。
更に『イット・フォローズ』などの製作総指揮を務めたアラン・パオが製作陣に名を連ねています。
どうしても『イット・フォローズ』のイメージを植え付けたいようだが、残念ながら中身は別物だと言えます。
ただし、作品の雰囲気をぶち壊すBGMの使い方がかなり似ていて、同じような不快感を持たせてくれました。
まず、タイである必要性がまったくないけど、なぜかずっとバンコクの街並みを映している。
これは多分、撮影に協力する代わりに宣伝目的の映像を入れてくれと頼まれたのでしょう。
こういう作品では果たして宣伝になるのか分からないが、あまり意味はなかったです。
それに本作は典型的なアメリカン・ホラーであり、老女の幽霊が現れる度に耳障りな大きな音を出している演出もクソすぎました。
しかも、登場する前フリがしっかりあるので、怖さというよりは大きな音でイライラするだけでした。
あとは主人公の恋人である男があまりにも頭が悪くて、最初はずっと髪型を気にしていた印象しかなかった。
最後の方では恋人を助けるには大切なモノを捧げると言われるが、なぜか婚約指輪を渡す。
確かにお前にとって大事なモノかもしれないが、一度結婚はなしと切れた彼女にとって大切なモノじゃないだろうに。
本当に助けたいならば、指の一本や二本なら即決して捧げるのに、それを言われてごねる時点で「上辺じゃねえか」とツッコミたくなる。
結局は覚悟して指を捧げたワケだが、最初からごねる事なくやればすんなり終わっただけに、ただのヘタレにしか見えなかった。
あとは老女の幽霊がなぜ日本人の「ワタベ」さんなのか意味が分からず、その説明も軽くしているだけなので説得力は皆無でした。
『イット・フォローズ』は個人的に微妙だったが、本作はそれ以上に微妙な作品でした。