キングスマン:ゴールデン・サークル RE-2722

作品紹介

公開年月  2017/09/22
ジャンル  アクション/SF/スパイ
原作  マーク・ミラー、デイヴ・ギボンズ 『キングスマン』
監督  マシュー・ヴォーン
脚本  ジェーン・ゴールドマン、マシュー・ヴォーン
製作  マシュー・ヴォーン、アダム・ボーリング、ほか
製作国  イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

人類抹殺計画から世界を救って一年後、世界最強のスパイ機関“キングスマン”のエグジーは一流エージェントに成長していた。
だがある日、謎の組織“ゴールデン・サークル”からの突然の攻撃により、キングスマンの拠点は壊滅してしまう。
生き残ったエグジーとメカニック担当のマーリンは、同盟期間に協力を得る為にアメリカへ向かうのだった。

登場人物&出演者

【キングスマン】

・ゲイリー・“エグジー”・アンウィン/ガラハッド(演:タロン・エガートン)
主人公。前回の任務で世界を救い、キングスマンの一員となる。ティルデ王女と交際する。
タロン・エガートンは代表作に『戦場からのラブレター』、『イーグル・ジャンプ』がある。
元キングスマン候補生であったチャーリーに襲われるが、マーリンのサポートで切り抜く。
ティルデの家族と食事をしていた時に自宅がミサイル攻撃を受け、仲間を失ってしまう。
マーリンとともにステイツマンと協力し、そこに治療を受けた記憶喪失のハリーと再会する。
最後はハリーと共闘してゴールデン・サークルを潰し、再び世界に平和を取り戻す事に。

ハリー・ハート/ガラハッド(演:コリン・ファース)
元ベテランのエージェント。前回の任務でヴァレンタインに頭を撃ち抜かれて死亡した。
コリン・ファースは近年の出演作に『レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー』、『ブリジット・ジョーンズ/ダメな私の最後のモテ期』などがあります。
そのはずだったが、ステイツマンの救命措置によって一命を取り留めるも記憶喪失となる。
キングスマンがゴールデン・サークルにより崩壊し、助けを求めたエグジーたちと再会する。
治療の後遺症で蝶々の幻覚を時々見てしまい、戦闘能力も以前と比べて落ちてしまう。
最後はエグジーと共闘してゴールデン・サークルを潰し、キングスマンを再び立ち上げた。

・マーリン(演:マーク・ストロング)
キングスマンの新人候補生を指導する教官。キングスマンをサポートする裏方に徹している。
マーク・ストロングは近年の出演作に『ザ・ブラザーズ・グリムズビー』、『キングスマン』などがあります。
本来は現場に出たいという気持ちがあるが、戦闘能力が著しく低いで認めてもらえず。
キングスマンのメンバーを狙ったミサイル攻撃でサポート役が功を奏して難を逃れる事に。
ステイツマンを訪れハリーと再会するも、幻覚を見ていた彼に対して疑問視していた。
最後はゴールデン・サークルのアジトに乗り込むが、エグジーの代わりに地雷を踏んで爆死。

ロキシー・モートン/ランスロット(演:ソフィ・クックソン)
ベテランのエージェント。ハリー亡き現在ではキングスマンのエース的な存在となる。
ソフィ・クックソンは代表作に『キングスマン』、『スノーホワイト/氷の王国』があります。
ティルデの家族と食事していたエグジーをサポートするが、ミサイル攻撃で爆死してしまう。

【ステイツマン】

ジンジャー(演:ハル・ベリー)
ステイツマンの事務員。エージェントをサポートするが、実は現場をずっと希望している。
ハル・ベリーは近年の出演作に『チェイサー』、『X-MEN:フューチャー&パスト』がある。
ヴァレンタインに撃たれたハリーを発見し、すぐに救出へ向かわせて治療を施した。
解毒剤を手に入れるべくイタリアに来たエグジーたちをマーリンとともにサポートした。
最後は空席となったウィスキーに立候補し、見事に認められてエージェントに昇格した。

テキーラ(演:チャニング・テイタム)
ステイツマンの優秀なエージェント。主な仕事は醸造所にやって来た侵入者を捕らえる。
チャニング・テイタムは近年の出演作に『ローガン・ラッキー』、『ヘイル・シーザー!』などがあります。
助けを求めてきたエグジーとマーリンを怪しく思い、二人相手でもあっさりと倒してしまう。
無礼を素直に謝る好青年だが、エージェントとして相応しくない麻薬の常習者だった。
最後は毒の進行を遅らせる為に冷凍カプセルに入っていたが、解毒剤を投与されて復帰した。

シャンパン(演:ジェフ・ブリッジス)
ステイツマンのリーダー。キングスマンとはいとこの関係だとして惜しみなく協力する。
ジェフ・ブリッジスは近年の出演作に『オンリー・ザ・ブレイブ』、『さよなら、僕のマンハッタン』などがあります。
酒による商売はキングスマンの紳士服よりも上々であり、謙遜しながらも自慢をしていた。
最後は空席となったウィスキーに立候補したジンジャーを認め、全員で乾杯をした。

ウィスキー(演:ペドロ・パスカル)
ベテランのエージェント。カウボーイのような風体でテンガロンハットを被っている。
ペドロ・パスカルは代表作に『アジャストメント』、『グレートウォール』などがあります。
投げ縄が得意で手足のように操る事ができ、どんなモノで掴めて投げ返す事もできる。
ハリーから裏切っていると思われて頭を撃たれるが、ジンジャーの治療で復活する。
過去に麻薬中毒者が妻とお腹の子供を殺され、ゴールデン・サークルの毒に賛同していた。
最後はエグジーとハリーと対決するが、共闘する二人に敵わず肉ミンチにされてしまう。

【ゴールデン・サークル】

チャーリー・ヘスケス(演:エドワード・ホルクロフト)
元キングスマン候補生。前回エグジーに電気ショックを食らったおかげで命は助かった。
エドワード・ホルクロフトは代表作に『キングスマン』、『ベロニカとの記憶』があります。
その代わり右腕と声帯を失ってしまい、キングスマンに対する強い憎悪を募らせていた。
ゴールデン・サークルによる技術で機械の義手と声帯を取り戻し、復讐を敢行する。
キングスマンの情報を手に入れて崩壊させるが、エグジーが生きている事は知らなかった。
最後はエグジーと対決するが、義手をハッキングされ、結局は倒されて絶命させられた。

ポピー・アダムズ(演:ジュリアン・ムーア)
世界的に活動している麻薬組織のボス。ハーバード大学卒だが精神疾患で行方不明になった。
ジュリアン・ムーアは近年の出演作に『ハンガー・ゲームFINAL:レボリューション』、『ハンズ・オブ・ラヴ/手のひらの勇気』などがあります。
卓越した機械工学の技術を使って機械の犬やメイド、義手などを作り出している。
人里離れた場所にアジトを構え、ホームシックを紛らわせる為に50年代の町を再現する。
人をまったく信じておらず、裏切られたらあっさりと笑顔を浮かべて抹殺する危険な人物。
最後はマーリンが調合した麻薬を打たれ、パスコードを素直に話すも過剰摂取で死亡した。

感想

個人的な評価

本作はマーク・ミラーとデイヴ・ギボンズによるグラフィックノベルを基にした作品の続編となっています。
つまり、本作はオリジナルのストーリーとなっていて、前作から一年後の物語となります。
とにかく、前作はスパイ映画を再び盛り上げた事で話題となり、更にクライマックスでの演出も話題になりました。
正統派のスパイ映画である『007』とは違い、前作はコミカルな演出や映像で観ている者を楽しませようとする試みがありました。
個人的にはそこまで面白いという感じはなかったが、やろうとしていた事は理解できた。
本来なら本作は成長した主人公であるエグジーだけで回すはずですが、どうしても主人公としての魅力に欠けています。
そこで白羽の矢が立ったのは前作で死んだと思われたハリーの再登場となりました。
やはり、前作で最も人気を集めたハリーというキャラクターはそう簡単に死にません。
しかしながら、本作で復帰しても前作のような活躍からはほど遠く、逆に足手まとい扱いになってしまうという結果に。
そうなってくると、せっかく復帰したのに威厳が失われ、その挽回するチャンスがあっても印象的にはあまり良くなかったです。
特にクライマックスでの戦闘で前作とは見違えるほどにヨボヨボな動きになったのは残念。
悪役についても笑顔で人を殺せるほど残酷なのに、どこかポップな雰囲気を出している点では悪くなかったと思う。
ですが、そこまで持ち上げておいて、呆気ない最期はあまりにも雑な演出だったと思う。
クライマックスで裏切り者のエージェントと主人公たちが対決するが、こちらもなんだか取って付けたような理由で説得力に欠けました。
本作はどうにも前作がヒットしたおかげで監督や製作陣が調子に乗ったような気がした。
確かにそれなりの面白さを確保しているし、多くの人から指示されているけど、本作はなんだか片足だけを突っ込んでいるイメージでした。
色々と問題になりそうなテーマをぶち込んでいるけど、全部が表層的で着飾っているけど中身がないように感じた。
あくまでエンターテイメントを重視しているのに、取り上げている題材は根深いだけに全体的な軽さは逆効果になったと思います。
前作でも環境問題を取り上げていたが、なんだか最後は映像でごまかした印象があるので、本作も似たようなイメージを持ってしまった。
やはり、前作と一緒で一定ラインの面白さがあるけど、絶賛するほどではなかったです。