作品紹介
公開年月 | 2017/07/30 |
---|---|
ジャンル | パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | ニコ・デ・レオン |
脚本 | スティーヴン・マイヤー、ダニエル・ローラー、ほか |
製作 | デヴィッド・マイケル・ラット |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
プエルトリコのパロミノス島、地元の警察に人間がサメに襲われたという通報が入る。
スターリング警部が現場に駆けつけると、誰も乗っていないクルーザーには、結婚とカメラだけが残されていた。
カメラには頭が四つあるサメが写っており、スターリング警部は海洋学者のヨーと彼女の元同僚レッドと捕まえるべく海へ向かうのだった。
登場人物&出演者
・ヨー博士(演:ニッキー・ハワード)
海洋学者。水族館に勤務している。水族館ではプラスチックを食べたサメの解剖をしていた。
ニッキー・ハワードは代表作に『Breaking Arlana Miller』、『House of Darkness』などがあります。
スターリング警部から言われた四つ頭のサメを「ありえない」と言いながらも可能性を示唆。
水族館の経営者であるサディアスに唆されて、四つ頭のサメを捕らえようとチームと海へ。
仲間が食われてしまいショックを受け、危険なサメを退治するべく旧友のレッドに依頼。
最後は棒立ち要員になりながらも、五つ頭のサメを素潜りで退治したレッドを抱きしめた。
・レッド(演:クリス・ブルーノ)
スピアフィッシングのプロ。仕事は海洋探検やウォータースポーツ全般をやっている。
クリス・ブルーノは代表作に『世界最速のインディアン』、『ザ・セル2』などがあります。
ヨー博士とは旧友で昔は深い仲だったが、今では良き友人として信頼し合っている。
過去にスピアフィッシングでサメに後頭部を囓られ、助かるも血で真っ赤になった事から。
当初は生け捕りの段取りだったが、あまりにも危険なサメだと知って始末する事になる。
最後は得意のスピアフィッシングで直接サメに爆弾付きの針を突き刺し、爆発四散させた。
・ケイト(演:リンジー・ソーヤー)
海洋学者の実習生。水族館で仲間と一緒にヨー博士の下で研修を受けていた一人。
リンジー・ソーヤーは代表作に『アリス vs モンスター・スクワッド』などがあります。
同じ実習生のラムとは特に仲が良く、仲間が食われて落ち込んでいた時に励まされる。
基本的に棒立ち要員の一人であり、サメが近くにいるのにワザワザ自分から近くに行く。
海に突き落とされてしまい、ラムが飛び込んで一緒に船へ乗り込んでなんとか助かる。
最後はレッドの指示でソナーでサメの居場所を見る担当になるも、あまり役に立たなかった。
・ラム(演:クリス・コンスタンツォ)
海洋学者の実習生。ケイトと同じく仲間と一緒にヨー博士の下で研修を受けていた。
クリス・コンスタンツォはCan Frankie Come Out? 1』、『Long Live Logan』があります。
実習生の中では特にヨー博士の信頼を得ていて、解剖していた時には助手的な役目を担う。
ケイトとは非常に仲が良く、仲間が食われて落ち込んでいる時に気を利かせて励ました。
本当は怖いとケイトに正直な気持ちを口にして、仲間の為にサメ退治を志願していた。
最後はレッドの指示で撒き餌となぜか役に立たない網を投げ込む役目を無事に果たした。
・スターリング警部(演:ニコラス・ネネ)
水上警察の警部。海に出ていた船からの連絡が途絶え、現場に行くと凄惨な光景を目にする。
ニコラス・ネネは本作が長編映画デビュー作となります。
そこで落ちていたカメラから四つ頭のサメを見て、近くの水族館に相談を持ちかける。
サディアスたちがサメを始末したと勘違いし、大丈夫と判断して海で出入りを解禁する。
結局サメは死んでおらず、またも犠牲を出すという無能さを露呈するもお咎めなし。
最後はサメ退治の作戦に繰り出すも部下を失い、船は立ち往生したまま取り残されてしまう。
・サディアス(演:ジェフリー・ホースマン)
水族館の経営者。借金が嵩んでいて経済的に困窮している状況で頭を抱えている。
ジェフリー・ホースマンは代表作に『Stranded in Paradise』、『The Preppie Connection』などがあります。
スターリング警部の話しを当初は否定するが、一発逆転のチャンスだと分かって捕獲を計画。
雇われている身のヨー博士を説得して、自分たちだけでサメを捕獲しようと海に繰り出す。
結局は実習生が二人犠牲になってしまうと、ようやく自分の過ちに気づいてずっと謝罪した。
最後は槍を投げてケイトを助けるが、結んだロープが足に引っかかって海に落ちて食われた。
感想
個人的な評価
本作は数個の頭を持つサメを題材にした作品の三作目となります。
一作目には『ダブルヘッド・シャーク』、二作目には『トリプルヘッド・ジョーズ』と、頭の数が徐々に増えてきました。
しかし、三作目となった本作は四つではなく、一気に五つも頭が増えるという進化をします。
物語が始まると四つ頭のサメとして撮影をしていたマヌケを六人平らげて存在をアピール。
そこからようやく存在を知らされると、今度は金儲けに目が眩んだ水族館のチームを出迎えて、実習生の一人を食う。
とにかく、普通のサメよりも巨大であり、ザトウクジラも一方的に食い殺すほど強い。
そこにスピアフィッシングのプロであるレッドが登場して、発信機付きの槍を食らったストレスから進化をします。
なぜか尾ヒレがサメの頭に変化して、ついにタイトルのようにファイブヘッドとなります。
このシリーズについて常識や理屈を考えるのが負けというぐらいぶっ飛んでいるが、さすがに尾ヒレが頭になるのはムリがある。
ただでさえ四つ頭の時点でありえないけど、まさか尾ヒレがサメの頭に変化するのは誰も思いつかないだろう。
なぜなら、明らかに理屈としておかしく、サメは呼吸する為にずっと泳がないといけない。
それなのに尾ヒレの頭は呼吸が出ていないはずだが、本作にはそんな理屈を考える方が間違っています。
本作のサメは手当たり次第に食っていくが、なぜか知能が発達して人間たちの裏を掻くような行動をしてくれます。
ソナーの存在をまるで知っているように船の下に潜り込んで姿を消すステルス能力もある。
あと、登場人物たちはほとんどが脳ミソがやられているのか、分かりやすいぐらいに誰が食われるのか前フリをしてくれる。
危険なサメが近くに泳いでいるのに、ワザワザ自分から近づいていくという頭の悪すぎる行動は本シリーズだからこそ許されるだろう。
やはり、本シリーズは期待通りの内容であり、万人受けしない展開をしっかりとやり通した。
まだまだサメ映画の可能性を追求できるし、今度はどんな形で頭を増やしていくが見物です。