ラスト・ウィッチ・ハンター RE-2466

作品紹介

公開年月  2015/10/23
ジャンル  アクション/ファンタジー/ホラー
原作  なし
監督  ブレック・アイズナー
脚本  コリー・グッドマン、マット・サザマ、ほか
製作  マーク・キャントン、ヴィン・ディーゼル、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

800年前に魔女に不死の呪いをかけられて以来、現代に至るまで唯一無二の魔女ハンターとして戦い続けるコールダー。
代々“ドーラン”と呼ばれる神父が相棒を務めてきたが、ある日36代目のドーランが何者かに殺害されてしまう。
37代目ドーランとともに調査に乗り出したコールダーは、800年前に殺したはずの魔女の女王が復活した事を知るのだった。

登場人物&出演者

コールダー(演:ヴィン・ディーゼル)
主人公。800年間“斧と十字架団”に仕える。魔女の女王に不死の呪いをかけられる。
ヴィン・ディーゼルは近年の出演作に『ワイルド・スピード/ICE BREAK』、『トリプルX:再起動』などがあります。
現代では最先端技術を受け入れ、逆に紙で記録する36世を古いと言い捨てるほど。
肉体は不死の呪いですぐに再生するが、精神は普通の人間なので幻術にかかってしまう。
自らの運命に決着をつけようとするけど、まだ巨悪が潜んでいる事を知って留める。

クロエ(演:ローズ・レスリー)
ヒロイン。魔女。バーを経営している。ルールに従って店には人間を入れていない。
ローズ・レスリーは代表作に『17歳のエンディングノート』、『ハネムーン』があります。
能力は“夢を歩む者(ドリームウォーカー)”で他人の夢に入り込む事ができる。
店を燃やされてすべてを失うも、コールダーとともに36世を助けるべく協力する。
魔女の女王に対抗するべくコールダーと協力し、裏切られた身内以上に信頼関係を築く。

37代目ドーラン(演:イライジャ・ウッド)
新たに相棒となった若手神父。過去にコールダーが助け、その恩を返す為に相棒となる。
イライジャ・ウッドは近年の出演作に『ダーティー・コップ』、『ブラック・ハッカー』などがあります。
主に情報を集める役割を持ち、コールダーが持ってくる手がかりから真実を追究する。
実は親が魔女であったが、その力を継げず、ただの人間で魔女の女王に忠誠を誓っていた。
魔女の女王に力を渇望するも、ただの人間には何もできないと簡単に処分される。

ドーラン36世(演:マイケル・ケイン)
コールダーの相棒で彼の功績を記録、道を示し、告白を聞き、良き友人として共に歩む。
マイケル・ケインは近年の出演作に『グランド・イリュージョン/見破られたトリック』、『グランドフィナーレ』などがあります。
50年に渡りコールダーの相棒を務めるが、高齢の為に引退を決意する。
引退する日の夜に悪魔のベリアルに呪いをかけられ、仮死状態になってしまう。

マックス(演:イザック・ド・バンコレ)
高位の魔術師。盲目だが見えている。魔術で店を繁盛させているが、原料は虫である。
イザック・ド・バンコレは代表作に『ナイト・オン・ザ・プラネット』、『007/カジノ・ロワイヤル』などがあります。
何度もコールダーを欺いてきたが、それ以上にドーラン36世を殺した黒魔術を恐れる。
ベリアルに脅されて協力するも、コールダーの尋問で情報を提供した事がバレる。
そのせいでベリアルによって魔女の女王を復活させる器として肉体を使われる。

ベリアル(演:オラフル・ダッリ・オラフソン)
悪役。魔女の女王を復活させようと暗躍する悪魔。36世に仮死の呪いをかける。
オラフル・ダッリ・オラフソンは代表作に『LIFE!』、『誘拐の掟』などがあります。
情報を求めてクロエのバーに来たコールダーもろとも店を燃やしてしまう。
邪魔なクロエを消そうと何度も闇から乗じるが、その度にコールダーに邪魔される。
見事に女王を復活させるが、コールダーによって簡単に倒されてしまう。

魔女の女王(演:ジュリー・エンゲルブレヒト)
悪役。800年前にコールダーによって倒されるが、不死の呪いをかけてしまう。
ジュリー・エンゲルブレヒトは代表作に『エリート養成機関/ナポラ』、『レッド・バロン』などがあります。
ベリアルによって現代へ蘇ると、人間たちを滅ぼそうと死を呼ぶハエの生成を始める。
実はコールダーにかけた不死の呪いこそ、彼女が持っている本来の力を彼に移していただけ。
彼女の心臓が動いている限り、コールダーは不死身の体を持つ事になる。

感想

個人的な評価

ヴィン・ディーゼルの主演と製作によるホラーアクション。
本作ではヴィン・ディーゼルが製作を務めるほど、入れ込んだ作品となりました。
原作なしとは思えないほど、確立した独特な世界観で、個人的にかなり好みの作品です。
魔女を根幹としているが、かなりのオリジナル要素があって面白いアイデアに溢れている。
個人的にはキアヌ・リーブス主演のアメコミ原作映画『コンスタンティン』を思い出す。
『コンスタンティン』は漫画的な要素が強いが、本作は現代風にアレンジされた魔女たちの姿や能力がかなり面白いです。
イメージとしては派手なアクションで敵を次々と倒していくという内容だと思っていた。
しかし、実際は全体的に大人しい作品で、世界観をじっくりとみせつけています。
これが逆に効果があって、虚構の世界をしっかりと説明して入り込ませるだけの余裕がある。
何よりヴィン・ディーゼルの演技と雰囲気がコールダーというキャラクターに合っている。
これは『リディック』シリーズ以上に興味深く、続編がありそうな終わり方も個人的にもの凄く期待できる。
それまで縛られていたコールダーが解放され、今度こそ本物の魔女ハンターになるという序章的な位置づけだと感じました。
続編となるだろう展開はヒュー・ジャックマン主演の『ヴァン・ヘルシング』を思い出す。
つまり、本作は『コンスタンティン』と『ヴァン・ヘルシング』を足して二で割ったような作品だと言えます。
こういう題材が好きな人や上記の作品が面白いと感じた人なら楽しめると思うが、逆にそうじゃない人はダメでしょうね。
個人的にはもの凄い可能性を持った作品であり、今後はもっと予算を投じて派手にしてくれるだけで素晴らしい映画になると感じています。
世間では『コンスタンティン』や『ヴァン・ヘルシング』の評判は芳しくないが、個人的にはこういう類の作品はヨダレが出るほど好きです。
だから是非とも続編を作って欲しいし、もっと構築した世界観を広げて深くまで掘り下げて欲しいと感じました。
何より本作では変なラブロマンスを繰り広げなかった事に大きなプラスポイントがある。
あくまで魔女ハンターと魔女という立場から、仲間へと昇格する程度で充分でした。
あとはタイトルが安易すぎるのが残念だが、こればかりは今さらどうしようもないだろう。
とにかく、続編は個人的に楽しみであり、どうなっていくか注目していきたいです。