パーフェクト・プラン RE-2393

作品紹介

公開年月  2013/08/12
ジャンル  サスペンス
原作  マーカス・セイキー 『Good People』
監督  ヘンリク・ルーベン・ゲンツ
脚本  ケリー・マスターソン
製作  ベンジャミン・フォークナー、エリック・クランツラー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ロンドンの郊外、アメリカから移住し、自分たちのささやかな夢を叶える為、真面目に生活をしていた夫婦のトムとアナ。
しかし、経済的に追い詰められ、ついには退去勧告の通知が届き、期限は2週間だけ。
そんな時、階下の住人が急死してトムが屋根裏から大金を見つけると、二人は借金などの返済に充ててしまう。
だが、街を牛耳るジャック、金の持ち主であるフランスの犯罪組織のボスであるカーンに夫婦は狙われるのだった。

登場人物&出演者

トム・ライト(演:ジェームズ・フランコ)
主人公。造園家。アメリカで会社が倒産し、一からやり直す為にロンドンへやって来た。
ジェームズ・フランコは近年の出演作に『ナイト・ビフォア/俺たちのメリーハングオーバー』、『ザ・インタビュー』などがあります。
フリーで何でも屋をやっているが、はした金しか稼げずに退去勧告で追い詰められる。
そこに下の階で間借りをしていた男の隠し持っていた大金を見つけてしまう。
人生をやり直す為にその金を使うが、当然のように持ち主たちがやって来るのです。
顔は殴られるし、指は折れられるし、ナイフで刺されるし、散々な目に遭うけど、最後は人生をやり直す事ができる主人公補正を発揮。

アナ・ライト(演:ケイト・ハドソン)
ヒロイン。教師。夫が職を失い、自身も流産して、やり直す為にロンドンへやって来た。
ケイト・ハドソンは近年の出演作に『カンフー・パンダ3』、『ロック・ザ・カスバ!』などがあります。
不妊治療を受けたいけど金がなくて断念していたところに思わぬ大金が転がり込む。
最初は理性的に金を警察に届けようとするが、生活や子供欲しさに金を使ってしまう。
夫がボコボコにやられている一方で無事で、何よりジャックを蹴っ飛ばす行動力を持つ。

ジャック・ウィトコウスキー(演:サム・スプルエル)
街で暗躍しているチンピラみたいな売人。警察と繋がっていて、やりたい放題の野放し状態。
サム・スプルエルは代表作に『
フランスにある大きな犯罪組織から金とヤクを盗んだ弟が仲間に裏切られて殺されている。
トムたちが使った金を求めて暴力的に迫るが、最後は『ホーム・アローン』式のトラップに引っかかって呆気なく退場する。

カーン(演:オマール・シー)
フランスを拠点に世界を手に入れようとする犯罪組織のボス。メンツを第一に考える。
オマール・シーは近年の出演作に『インフェルノ』、『二ツ星の料理人』などがあります。
冒頭では大物感を出して、裏切った男に部屋を貸していたトムを脅していた。
何かとメンツを大事していて、それを汚したジャックとトムを見せしめに殺そうとする。
だが、登場する度に小物感が出てしまい、最後の方では呆気なく死ぬという情けない退場。

ジョン・ホールデン(演:トム・ウィルキンソン)
警部補。ジャックを2年に渡って追っていたベテラン刑事。トムたちを最初から疑う。
トム・ウィルキンソンは近年の出演作に『キングコング:髑髏島の巨神』、『ビジネス・ウォーズ』などがあります。
ジャックが殺した人たちを思い、なんとか逮捕しようとする奮闘する。
どう見ても頼りないジイさんだが、使命感だけでケガしながらも頑張ります。

感想

個人的な評価

原作は『Good People』という事で、本作の主人公夫婦はごく普通の善良な人間。
真面目に生きてきた夫婦だが、経済的に困窮して苦しい生活を強いられていた。
そこに家からの退去勧告によって追い詰められるが、そこに思わぬ大金が転がり込む。
どう考えてもキレイな金じゃなく、危ない金のは言うまでもないだろう。
でも、追い詰められた状態の人間が例え、善良だとしても目の前に持ち主のいない大金があると冷静さを失います。
使ってしまったら危ない目に遭うと分かりながらも、そこから脱出する最も簡単な方法。
それを選択して一時は苦しみから解放されるが、今度待っているのは命の危険となるのです。
本作の主人公であるトムとアナは悪い人間じゃないが、転がり込んだ大金で人生が一変。
タイトルにある『パーフェクト・プラン』はハッキリ言って合っていません。
もっとスマートでドキドキとハラハラのある展開だと思えば、いわゆる泥仕合でした。
期待値をムダに上げてしまった邦題に罪があって、作品としては悪くないと思う。
とは言っても、本作は有名な俳優以上にストーリーが優れているワケじゃないけど。
全体的に地味な展開であり、そこら辺のチンピラがやって来て、次にフランスの大物がやって来るという感じ。
でも、その犯罪者たちはあまりにもマヌケで、登場した時から小物感が増していく。
最初にトムをボコボコにしたヤツはその程度だと分かるけど、大物感を出したクセに最後の方ではショボイ死に方をしたヤツが一番残念だった。
やはり、本作は邦題に負けてしまっているのが大きな痛手であり、それによって相対的に評価が下がるのはしょうがいないと思う。