レギオン/血界戦記 RE-3277

作品紹介

公開年月  2020/01/20
ジャンル  アクション/SF
原作  なし
監督  アリ・ザマニ
脚本  アマンダ・バートン
製作  レット・ジャイルズ、ジャスティン・ジョーンズ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

闇の力と戦っている悪魔ハンターのガブリエルは、ヨーロッパ地区の悪魔ハンターの仲間に再び加わるように説得されて復活する。
最新鋭の銃器で武装するが、悪魔たちとの戦いの中で多くの仲間が負傷して倒れてしまう。
ガブリエルはチームの不穏な空気を感じ取ると、仲間を装った敵がいると察知して独自に調査を始めるのだった。

登場人物&出演者

ガブリエル(演:ヒューストン・ラインズ)
主人公。元悪魔ハンター。今では酒浸りとギャンブルをして、自堕落な生活を送っている。
ヒューストン・ラインズは代表作に『eCupid』、『Before the Dawn』などがあります。
過去に悪魔との戦いで妻を亡くしていて、それを後悔して悪魔ハンターを引退していた。
マイケルが10年ぶりに再会すると、天使が降りてくる事を聞き、阻止する為に戦いを決意。
昔の仲間を集めて天使がやって来るヨーロッパに行くと、順調に彼らから来て捕まえる。
最後は裏切りのマイケルを不思議な力と蛇の杖で倒し、なぜか昇天して妻の元に行く。

ハナ(演:ニコラ・ポースナー)
錬金術師で元悪魔ハンター。娘が一人いる。ハーブを使った強壮剤で生計を立てている。
ニコラ・ポースナーは代表作に『ドラゴン・スレイヤー/伝説の勇者パラディン』、『メッセンジャー』などがあります。
ガブリエルと久しぶりに再会して喜んでいたが、マイケルとは適当な挨拶しかしない。
水に浸かり予知できるが、マイケルと別れてからやっていないせいで精度が落ちている。
第五の天使だったマイケルの裏切りに遭うが、ガブリエルが倒してくれて助かった。
最後はガブリエルの墓に花を手向けて、現れたバルタザールと挨拶を交わす事になる。

タイ(演:ウィリアム・リーグ)
元悪魔ハンター。悪霊を素材にナイトクラブを経営する。ヨーロッパへの出店を控える。
ウィリアム・リーグは代表作に『Morgan Pålsson: World Reporter』、『Happy End』などがあります。
ガブリエルとのチームが解散した話すが、天使の存在を知って即決で一緒に戦う事になる。
ヨーロッパにやって来ると、マイケルが紹介するチームの専門家たちと軽く話していた。
なぜか武器の専門家や微妙なハンターと仲良くなり、天使に誘惑される頭の悪さを出した。
最後は裏切りのマイケルに捕まるが、ガブリエルの活躍で無事に解放されて生還した。

ドミニク(演:イヴィツァ・ディミトリイェヴィッチ)
悪魔ハンター。門番。ロシア系。マイケルに引きつられたガブリエルたちを出迎える。
イヴィツァ・ディミトリイェヴィッチは代表作に『Karaula』、『Kopanje』があります。
存在感がほとんどないが、なぜかタイと談笑して同じく戦うハンターとして気が合う。
専用の武器を所持していたが、仲良くなったタイから交換を言われるも断っていた。
天使が放った大量の鳥に捕まってしまい、一人だけ連れ去られたが誰も悲しなかった。
最後は天使の手先としてタイと対決をするが、ほとんど一方的に倒されてしまう。

ローラ(演:リー・ジン)
悪魔ハンター。追跡の専門。アジア系。ずっと悪霊たちを追跡して天使の居所を調べる。
リー・ジンは代表作に『Max Havoc: Curse of the Dragon』、『Autumn Gem』がある。
透視能力を持つハナに興味を持つが、自分の追跡する能力に自信を持っているらしい。
精度が落ちているハナの予知と同じぐらい役に立たず、天使たちを見つけられずにいた。
鳥にさらわれたドミニクがバーにいると、何も怪しまず帰りを喜ぶも天使に捕まった。
最後は天使の手先になってハナと対決するが、錬金術師如きに善戦するも倒された。

マイケル(演:マイケル・テイ)
現役の悪魔ハンター。天使が降りてくる印が体に現れ、阻止する為にガブリエルの元へ。
マイケル・テイは代表作に『メガ/シャーク vs ジャイアント・オクトパス』、『ホワイト・ウォール』などがあります。
嫌われ者となっているが、ガブリエルや元メンバーの助けをもらう為に頼みんでいた。
過去にハナと恋人関係であって、彼女との間に娘が生まれているがほとんど絡まず。
順調に天使たちから捕まえに来ると、いよいよ正体を現してガブリエルたちに感謝する。
最後はガブリエルに倒されるが、娘がいる限り滅ばないと余裕の表情を見せていた。

ヴァレンティーナ(演:キャロライン・アミゲ)
悪魔。元々はガブリエルたちの仲間だったが、彼が引退したせいで保身の為に裏切った。
キャロライン・アミゲは代表作に『2012』、『Love All You Have Left』などがあります。
ヨーロッパの劇場をアジトにして、多くの悪魔たちを匿って身を守っているという。
ガブリエルたちがやって来ると、挨拶代わりに何人かの悪魔を戦わせるも全員殺される。
裏切りのマイケルと結託し、手下となったドミニクとローラたちを引き連れていた。
最後はガブリエルたちの方が肉弾戦が強く、手下たちを倒されて静かに姿を消した。

ウェリック(演:エリック・ロバーツ)
ハナの作っているハーブを使った強壮剤を売っている。ガブリエルとは知り合いである。
エリック・ロバーツは近年の出演作に『アルマゲドン2020』、『ロード・オブ・モンスター』などがあります。
強壮剤を悪魔が壊してしまうと、その場にいたガブリエルがブチ切れて代わりに戦った。
最後は惨状となったバーに戻ると、強壮剤を作ったハナの存在を行って立ち去った。

バルタザール(演:マイケル・マドセン)
悪魔ハンターとして働いていたガブリエルを知る男。自堕落な生活をする彼を注意する。
マイケル・マドセンは近年の出演作に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、『ワイルド・レース』などがあります。
天使との戦いを決意したガブリエルに祈りを捧げ、ペンダントを渡して彼を見送った。
ペンダントを通じて幻影として姿を現し、何かと迷うガブリエルに話しかけていた。
途中で欲望を抑えたガブリエルの前に現れて、なぜか酒を飲まなかった事にブチ切れる。
最後は昇天したガブリエルの墓前に来て、ハナに挨拶をしてペンダントを置いて立ち去る。

感想

個人的な評価

本作は俳優としても活躍するアリ・ザマニの映画監督として長編映画4作目となります。
物語は使い古されてボロボロに擦り切れた天使と悪魔がテーマにした作品となっています。
もちろん、宗教に自由な日本じゃないので、そこにキリスト教が乗っかってくるのは言うまでもありません。
それと、こういうマイナーな作品で日々小銭を稼ぐる元メジャーな俳優としてエリック・ロバーツとマイケル・マドセンが出ています。
これで役者が揃ったので、本作は冒頭から独自の世界観を出しているが、どれも既視感たっぷりでオリジナリティがありません。
悪魔が燃えて消える演出は『ブレイド』の方がいいし、主人公のアクションも体が重そうでスタイリッシュさはない。
ほとんど説明がないまま物語が展開していくが、設定としても『コンスタンティン』を軽くパクっているような印象になります。
しかも、独自の解釈を入れようとして薄っぺらになっていて、深いようで実は非常に浅い事しかやっていません。
ヨーロッパに主人公たちは天使を探しに行くが、なぜか彼らから捕まりに来るという時間節約をしてくれます。
何より面白いのはスタンガンで気絶する弱さであり、翼を広げるだけで空を飛ぶワケじゃなく、戦い方が殴り合いという泥臭さでした。
世界を巻き込むような大きな戦いのはずだけど、単純な殴り合いになる展開はさすがに笑うしかないです。
あんなに迫力のないラストのバトルも久しぶりで、天使たちと殴り合いをするだけのアクションは悪い意味で本当に見ものです。