着信アリFinal VD-159

作品紹介

公開年月  2006/06/24
ジャンル  ホラー
原作  秋元康 『着信アリ』
監督  麻生学
脚本  大良美波子
製作  黒井和男
製作国  日本
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

修学旅行で韓国へ行く事になった草間えみりは、ネットで知り合った韓国の男友達アンジヌと会える事を楽しみにしていた。
その一方で幼馴染みだった松田明日香がイジメのせいで修学旅行に一人参加せず、えみりは浮かない表情を浮かべる。
そんな中、数年前に人々を恐怖のどん底に陥れた“死の予告電話”の着メロが一人の女子生徒の携帯電話から鳴り始めるのだった。

登場人物&出演者

松田明日香(演:堀北真希)
主人公。えみりは幼馴染みで親友。クラスメイトから「パム」というアダ名で呼ばれている。
堀北真希は代表作に『ALWAYS/三丁目の夕日』シリーズ、『逆境ナイン』などがあります。
イジメに遭って自殺をしようと首吊りするも発見が早かったおかげで一命を取り留めていた。
結局、修学旅行に行く事なく、自宅でなぜか制服姿でパソコンの前にクラスの写真を見る。
実は未だに昏睡状態で病院のベッドにいて、殺しを行っているのは美々子が化けた姿。
最後は意識を取り戻し、えみりを助けるべく犠牲を選ぶ、結局はアン・ジヌが死ぬ事に。

草間えみり(演:黒木メイサ)
主人公。明日香とは親友。修学旅行先である韓国でアン・ジヌと会うのを楽しみにしている。
黒木メイサは代表作に『クローズZERO』、『ルパン三世』などがあります。
幼馴染みが自殺未遂しているにも関わらず、イジメていたクラスメイト楽しく旅行している。
加えて、ネットで知り合った聾唖学校のアン・ジヌと空港で挨拶を交わして旅行を続行。
実はイジメに遭っていたところで明日香が庇って、ターゲットが変わるも助けられずにいた。
最後は美々子の世界で犠牲を選ぶが、メール爆弾で消え去り、身代わりにアン・ジヌが死ぬ。

アン・ジヌ(演:チャン・グンソク)
韓国人。耳が聞こえない。えみりとはネットで知り合う。普段は聾唖学校で教師として働く。
チャン・グンソクは代表作に『楽しき人生』、『きみはペット』などがあります。
えみりのクラスメイトたちが謎の死を遂げていくと、過去に似たような体験を思い出す。
その事をえみりに教えると、二人で過去の記事から美々子の呪いにたどり着いていく。
実は過去に美々子の呪いによって恋人を亡くし、後悔の念から懸命にえみりを助けていた。
最後はえみりを助ける為に彼女の携帯電話を奪い、目の前で吐血してそのまま死亡した。

楠木あずさ(演:天川美穂)
一番目の犠牲者。三班の女子生徒。明日香をイジメていたその他大勢。口が悪いバカ女。
天川美穂は代表作に『天使が降りた日/第5話「Diaries」』、『マスター・オブ・サンダー決戦!!封魔龍虎伝』などがあります。
韓国に到着してグループからはぐれ、どこからともなく現れたロープで引きずられて絞殺。

三上輝也(演:山根和馬)
二番目の犠牲者。二班の男子生徒。明日香をイジメていたその他大勢。イジメのリーダー格。
山根和馬は代表作に『69 sixty nine』、『復讐したい』などがあります。
同じグループにいたイジメっ子をパシリに使い、トコトン小バカにしている典型的なクズ。
最後は明日香による“死の予告電話”で電線が首に巻き付き、感電しながら絞殺された。

川中瑞江(演:橋本真実)
三番目の犠牲者。三班の女子生徒。明日香をイジメていたその他大勢。女グループのボス。
橋本真実は代表作に『リング0/バースデイ』、『ロクな人生』などがあります。
率先して明日香をイジメていた人物で、主体性のない仲間では自己主張をするタイプ。
仲間の一人に“死の予告電話”が来るも、突き放す発言をして逆グレされて転送する事に。
最後は部屋の中に四人いるのに、どこからともなく出てきた手に引きずられて死亡した。

赤池徹(演:村上雄太)
四番目の犠牲者。六班の男子生徒。明日香をイジメていたその他大勢を見ていたメガネ。
村上雄太は代表作に『HINOKIO』などがあります。
犠牲となった他の生徒に比べて極端に描写が少なく、誰なのか分からないレベルの人物。
最後は同部屋の男子生徒たちにクローゼットに閉じ込め、メールを転送できなくさせて死亡。

矢澤みのり(演:朝倉えりか)
五番目の犠牲者。一班の女子生徒。明日香をイジメていたその他大勢を見ていた女子生徒。
朝倉えりかは代表作に『集団殺人クラブ/最後の殺戮』、『媚空/ビクウ』などがあります。
えみりとは仲が良く常に一緒に行動していたが、別の女子生徒に彼氏を取られている。
今回の事件を調べていたえみりとアン・ジヌの様子を見るが、“死の予告電話“を受けた。
結局、えみりが明日香に電話したせいだと言って飛び出し、美々子が目の前に来る。
最後は彼氏を奪った女子生徒に転送させて、元カレに人殺し呼ばわりされて逃げ出した。

木部義孝(演:板尾創路)
六番目の犠牲者。えみりたちのクラスの教師。頭が堅く“死の予告電話”を信じていない。
板尾創路は近年の出演作に『手をつないでかえろうよ/シャングリラの向こうで』、『珍遊記』などがあります。
明らかにニュースとなるような事件が起きているのに、普通の顔で対応している感情なき人。
警察にすべてを任せて、パニック状態の原因となる携帯電話を取り上げるも反対される。
携帯電話を取り上げようと強引に回収していたが、もう一人の女子教師に注意されてしまう。
最後は女子教師の携帯電話を回収しようとして電話が鳴り、自分で心臓を抉って死亡した。

小泉丈弘(演:山方隆士)
七番目の犠牲者。二班の男子生徒。明日香をイジメていたその他大勢。イジメの二番手。
山方隆士は本作が長編映画デビュー作となります。
三上とともに同グループのメガネをイジメに使って、パシリとしてこき使っていた。
リーダー格だった三上がいなくなり、必然的に一番手となって木部の携帯電話回収も拒否。
いつの間にか基部に携帯電話を没収され、木部の死体を見るもすぐに携帯電話を手に入れる。
最後はイジメていたメガネに転送され、口から羽を大量に吐き出してそのまま死亡した。

感想

個人的な評価

本作は片手間に書いた秋元康の同名ホラー小説が原作で、実写映画化の他にテレビドラマとしても製作されています。
典型的なジャパニーズ・ホラーであり、そこに都市伝説のような要素を取り入れています。
前作ではなぜか一作目のラストボスに加わって、別のエピソードからもう一体のラストボスを登場させるも解決しないまま終わりました。
そもそも、台湾のエピソードはまったくいらなかったけど、そこは秋元康という人物が作っているのだからビジネス的な意味合いがあったのでしょう。
本作はタイトルに「Final」と打っているので、珍しく潔い完結編となっています。
やはり、興行収入的な意味合いが強く、順当に落ちているので、赤字になる前にシリーズを打ち切る判断を下さしたのでしょう。
前作では脈絡もない台湾が登場したけど、今回は韓国というビジネス的な要素しか見えない場所が舞台となります。
三作目になってくると物語は大きく広がるパターンは多いが、本作は根底の設定をぶち壊す電話による着信ではなく、まさかのメールの受信になりました。
つまり、本作はもはや『着信アリ』ではなく、ムリヤリ世界観を広げる為に『受信アリ』という設定をぶち壊しています。
ただ、これが上手く作用すれば世界観は広がるけど、使っている役者たちが三流ばかりで効果が薄くなっています。
主演となる堀北真希と黒木メイサの両者には演技力など期待できるはずもなく、二人を宣伝する為だけの作品にしか思えなかった。
あとは当時、まだ日本では無名で今後売り出そうとした韓国人の俳優チャン・グンソクが顔を改造する前の姿で出ています。
前作ではピーター・ホーがヘタクソな日本語をしゃべった事が不評だったのか、なぜか韓国の方は耳が不自由で手話で会話する強引な設定となります。
ただでさえ、言葉が違うのに手話という二重の面倒な段取りになっていて、主人公との関わりが薄っぺらに感じてしまう。
それに本シリーズのラストボスである美々子の設定がドンドン雑になってしまい、規則性が完全に崩壊した状態で怖さよりも違和感しか生まれない。
シリーズとしてはもう死に体であるが、そこから搾りカスから少しでも金を儲けようとした印象しか残らない作品です。
そう考えると、萌えキャラになったとは言え、貞子や伽椰子はちゃんとした一貫性のストーリーがあったのが逆に分かります。
ジャパニーズ・ホラーの中にあって、シリーズを追うごとに劣化していき、最後に残りカスを搾り出して稼いだ作品でした。