ジョーズ/12日間の恐怖 RE-2880

作品紹介

公開年月  2004/08/25
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  ジャック・ショルダー
脚本  ジェフリー・ライナー、トミー・リー・ウォーレス
製作  デニス・スチュアート・マーフィ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

1916年夏のニュージャージーで海水浴を楽しむ人々だったが、ビーチで男性が何かに襲われて瀕死の重傷で病院に運ばれるも死亡する。
ビーチの監視員であるアレックスはサメの襲撃を疑い、閉鎖を市長に求めるも無視される。
しかし、ビーチに再び何かが出現すると、次の犠牲者が出てしまい、サメによる恐怖は人々をどん底の恐怖に陥れるのだった。

登場人物&出演者

アレックス(演:コリン・エッグレスフィールド)
主人公。ビーチのライフガード。責任感が強くプロ意識が高く、常に警戒を怠らない。
コリン・エッグレスフィールドは代表作に『ヴァンパイア/呪力転生』、『デッド・シティ2055』などがあります。
海水浴客の一人が海で何かに重傷を負わされ、すぐに駆けつけて助けるも亡くなってしまう。
サメの姿はハッキリと見てワケじゃなく、断言できず水産委員の判断で閉鎖はなしになる。
今度は後輩がサメに殺されると、ライフガードを辞めてキャップの船で鉄柵を着ける。
最後は先に来ていたシュライザーを助け、キャップとともにサメを捕獲して街の英雄となる。

スタン(演:マーク・デクスター)
アレックスの友人。スーツの仕立て屋。アレックスとアリスとの仲を未だに気にしている。
マーク・デクスターは代表作に『フロム・ヘル』、『偽りの忠誠/ナチスが愛した女』がある。
サメ問題について仕立てをしていた市長に相談したアレックスだが、野球の話しで逸らす。
あくまで市長の立場とお客としての立場を考えて、穏便な会話で彼を店から出した。
ライフガードを辞めたアレックスを説得しに行くが、ビールを浴びせられて無言で帰った。
最後は川でサメに襲われた知り合いの子供を助けに行くが、サメに襲われて重傷で死亡した。

ルイーズ(演:ジェナ・ハリソン)
アレックスの元恋人。現在はスタンリーと結婚式を控えている。まだアレックスに気がある。
ジェナ・ハリソンは代表作に『ザ・サバイバー/漂流者』、『斬撃/ZANGEKI』があります。
アレックスと再び会うと、別れた事を悔いているかと聞くという未練タラタラの質問をする。
逆にアレックスから同じような質問を返されると、急に機嫌が悪くなってその場を去った。
川で子供を助けたスタンが目の前でサメに襲われて亡くなり、大きなショックを受けた。
最後はスタンを失った事で、ずっと想いを持っていたアレックスに再び接近した。

エングル(演:エイドリアン・ギャレイ)
ビーチの前にあるホテルの支配人。海水浴客が重傷で亡くなり、その後処理に追われている。
エイドリアン・ギャレイは代表作に『屍の晩餐』、『沈黙の傭兵』などがあります。
事故の調査にやって来た水産委員の判断を優先して、ビーチの閉鎖を見送る事にする。
最後はライフガードが死んでしまい、ショックを受けて、アレックスも仕事を辞退した。

キャップ(演:ジョン・リス=デイヴィス)
漁師。アレックスの友人。海水浴客がサメに噛まれたという噂をアレックスに話した。
ジョン・リス=デイヴィスは近年の出演作に『報復の仮面/正義と愛をかけた戦い』、『イエス・キリスト/磔刑の真相』などがあります。
たとえ話をして、一度人間の味を覚えたサメは再びやって来る事をアレックスに警告した。
後輩を失ったアレックスがライフガードを辞めると、鉄柵を付ける仕事を依頼した。
途中でサメを見世物にして金儲けを考えるが、アレックスに乗せられて退治する事になる。
最後は先に来ていたシュライザーを助け、アレックスと三人で見事にサメを捕獲した。

ジョン・ニコルス博士(演:コリン・スティントン)
ニューヨーク自然史博物館所属の魚類学者。依頼されてニュージャージーの事故を調査した。
コリン・スティントンは代表作に『評決』、『ラッシュ/プライドと友情』などがあります。
ルーカス館長とともに博物館で若いライフガードが犠牲になった事に対して弁明をした。
現地にやって来ると目撃したアレックスに接触し、どんなサメか突き止めようと話しを聞く。
川で4人が犠牲になってしまい、街が騒がしくなる中で始末するアレックスに助言をした。
最後は見事にサメを捕まえたアレックスを褒め称え、彼を助手として雇う事を約束した。

・マイケル・シュライザー(演:ジェイミー・バートレット)
B&Bサーカスの猛獣調教師。ニューヨークでニュージャージーのサメを知ってやって来る。
ジェイミー・バートレットは代表作に『ブラヴォー・ツー・ゼロ/サンダストーム』、『デス・サファリ/サバンナの悪夢』などがあります。
賞金目当てと同時に猛獣を捕まえてきたプロとして、今回のサメという獲物に魅力を感じる。
助手を従えてやって来るが、小さなボートでやると言ったせいで結局帰られて一人になる。
アレックスがサメを仕留めようとして、キャップを探していた時に協力を買って出た。
最後は一人で捕まえようとするがボートが壊れ、アレックスとキャップの協力で捕獲した。

感想

個人的な評価

本作は1916年のニュージャージーで実際に起きた事件を基に作られています。
監督は大ヒットしたSFホラー『ヒドゥン』のジャック・ショルダーが務めています。
サメに襲われる確率は日本の人口辺り一人という計算で、宝くじの一等当選確率はその約11倍となります。
つまり、サメに襲われるのはよほどの悪運の持ち主であり、実際にはそんな事件はほとんどありません。
そもそも、人喰いサメというのは存在せず、基本的にエサとなるアザラシと間違えて襲うという事が多いです。
例外もあるでしょうが、基本的にサメが人を狙って襲うのは現実的にありえない話しです。
しかし、本作では実際に若いホオジロザメが人間を狙って襲っている事が描写されています。
ただ、途中でサメが川を上っていくシーンがあるけど、これはホオジロザメではなく、オオメジロザメだと言われます。
本作では同一のサメにしているけど、多分、実際は2種類のサメか、ホオジロザメではあくオオメジロザメが襲ったと思われます。
いつものサメ映画と違って舞台が1916年と100年前なので、現代と違ってホオジロザメはメジャーな存在ではないです。
それに医療技術も現代ほど発達しておらず、何より事件があった街では病院がなくて応急処置ができなかったのでしょう。
さすがに実際の事件を基にしているので全体的に地味だが、ちょっとだけ映画的な演出が見受ける部分がありました。
元々がテレビ映画なので予算がなく、サメのシーンは資料映像を使っていて、最後のところでは強引にCGを使っている感じでした。
現代のサメ映画は大袈裟な演出が多く、バカ者(若者)が基本となる中、本作は至って真面目にやっていました。
その為に期待していたサメ映画とは違うけど、名作『ジョーズ』の系譜という意味ではしっかりした作りだと思います。
ただ、どうしても『ジョーズ』と比べると派手さに欠けていて、全体的にインパクトが薄いのは否めません。
あとは友人と元恋人の微妙な三角関係は物語の中で蛇足中の蛇足で、死んだ友人が浮かばれないラストで更に無意味さが引き立ちました。
余計なロマンスを入れずに、主人公の真面目さや友人の漁師、サーカス団の調教師にもっと焦点を当てるべきだと感じました。