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ホムンクルス/新種誕生 RE-2837

ホムンクルス/新種誕生 RE-2837

作品紹介

公開年月  1997/08/26
ジャンル  SF/ホラー
原作  なし
監督  チャールズ・バンド
脚本  ベンジャミン・カー
製作  デヴィッド・デファルコ、マイケル・フェイトナー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ある日、汚水処理場の従業員マーティンは排水の中からミュータントの死体を発見し、医療標本センターに転売する。
ミュータントは更にコレクターのラザールに買い取られるが、ライバルで古城に住むロルカ博士が強奪してしまう。
怒ったラザールは探偵を雇いロルカ博士の古城を探らせ、奪い返そうとするが、ミュータントたちが暴れ始めるのだった。

登場人物&出演者

カンター(演:ジェリー・オドネル)
探偵事務所を経営している。貴重な標本が奪われたとして、ラザールとヨスト所長が来た。
ジェリー・オドネルは代表作に『栄光の714本/ベーブ・ルース物語』、『Love Always』などがあります。
当初は信じられない事件に信じられなかったが、雇われる身として仕事をこなす事に。
ロルカ博士が知る原因となったエルヴィーナを問い詰め、奪い返す為に城へ向かう。
標本が行方不明になってロルカ博士が発狂して、ラザールたちとともに閉じ込められる。
最後は襲って来る標本をなんとかかわし、シーラが酸のプールへ突き落とすのを手伝った。

シーラ(演:ジャクリーン・ラヴェル)
ロルカ博士の助手。新聞の広告欄にある募集を見て助手になったという。犯罪歴を持つ。
ジャクリーン・ラヴェルは代表作に『クォーズ/4つ子の遺伝子物語』、『情熱のバラード』などがあります。
常に胸をさらけ出す服装をしているが、肝心の乳首だけは見せないという絶妙な着こなし。
ロルカ博士にとって忠実な部下で秘書、更に汚れ仕事も喜んで引き受ける万能な助手。
標本が行方不明になって取り乱すロルカ博士を落ち着かせ、標本に教われるも回避した。
最後は標本たちを酸のプールに突き落とし、探偵のカンターと組む事となった。

ロルカ博士(演:マイケル・シトリニティ)
珍しい標本を集めている収集家の一人。ヨスト所長に前金を払い優先的に標本を集めている。
マイケル・シトリニティは代表作に『グッドフェローズ』、『Galactic Gigolo』があります。
下水処理場で珍しい標本を見つけたヨスト所長がライバルのラザールへ売る事に腹を立てる。
そこで助手のシーラからのアドバイスで奪う事が最善の策として彼女にすべてを任せる。
無事に標本を手に入れるが、探偵を雇ったラザールたちがやって来るも標本が行方不明に。
最後は生きていた標本を捕まえようとするが、逆に酸のプールへ突き落とされて死亡。

ナポレオン・ラザール(演:メル・ジョンソン・Jr)
珍しい標本を集めている収集家の一人。プロフェッショナルとして誇りを持っている。
メル・ジョンソン・Jrは代表作に『トータル・リコール』、『真夜中の殺人コール』などがあります。
前金を払っていたロルカ博士を卑劣なスペイン人と罵っていて、一切認める事はない。
ヨスト所長から持ちかけられた標本に対して、ひと目惚れして彼女の条件を素直に呑んだ。
シーラによって簡単に標本を奪われ、探偵のカンターを雇ってロルカ博士の城へと乗り込む。
最後は生きた標本をモノにしようとしてロルカ博士と揉めるが、酸のプールに落ちて死亡。

ベリンダ・ヨスト(演:トレイシー・メイ)
国際医療標本センターの所長。珍しい標本を法律のグレーゾーンで売買をしている。
トレイシー・メイは代表作に『Passion and Romance』シリーズ、『Shattered Liers』などがあります。
金に目がなく、先払いしたロルカ博士よりも金払いの良いラザールを優先させてしまう。
あくまで標本は金儲けの道具にしか思っておらず、それ以外の事についてはなんとも思わず。
ラザールの標本が奪われた事でロルカ博士の城に行くが、標本が行方不明になり捕まる。
最後は逃げ出そうとしたところで標本の罠で斧を胸部に食らい、呆気なく死亡した。

エルヴィーナ・ショー(演:ロンダ・グリフィン)
国際医療標本センターでヨスト所長の受付係をしている。元々バーガーキングで働いていた。
ロンダ・グリフィンは代表作に『ミニサイズ/縮んだやつら』、『Naked Fear』があります。
3年に渡ってヨスト所長の下で働いているが、未だにパソコンもマトモに打てない頭の悪さ。
先に前金を渡していたロルカ博士を無視したヨスト所長の行動をなぜか彼に報告してしまう。
そのせいでラザールは標本を奪われてしまい、探偵から脅される形で話したと告白した。
最後は標本に纏わり付かれて逃げ出すが、ヒモで足を引っかけられて高所から落ちて死亡。

感想

個人的な評価

本作は『地底人アンダーテイカー』、『パペット・マスター』などで製作総指揮として参加チャールズ・バンドが監督を務めています。
チャールズ・バンド監督は『ヤング・ガン』で有名なアルバート・バンド監督の息子として知られています。
本作はかなりテーマがマニアックであるが、奇形児の標本を集めている人はいるかもしれないと思わせるような登場人物たちでした。
やはり、金を持ちすぎると普通の事に興味をなくし、人とは違った別の趣味を持つ事はあるかもしれません。
そう思わせるような異常な趣味を持つ二人の好事家を描いていて、それがなぜか段々と普通になっていってしまう。
ただ、冷静に考えると本作はかなりのファンタジーであり、ある意味ではホラーとも言える部分を持っていると思います。
異常な趣味が正当化された好事家の中で、生きた標本が目の前に現れると、その目の輝きはまるで少年のようなモノになります。
しかし、相手がどう見てもヤバそうな生き物なのに、彼らを手に入れて育てようとする異常な思考は分かりやすいです。
本作はストーリー性よりも、異常な趣味を持った金持ちたちのありえない愛情を描いているだけの作品である。
その為に作品としての面白さはほとんどなく、単純に面白くない展開だと言えます。
ですが、それを察知したチャールズ・バンド監督は、代わりに無意味なエロを提供します。
標本を奪う事になるロルカ博士の助手を演じるジャクリーン・ラヴェルは、なぜか胸をさらけ出した服装をしています。
何より標本を奪う時は上半身裸でゴリラの覆面をするという奇抜な格好であり、何を観ているのか分からなくなってしまう。
その後、助手はなぜか生き残ると、またも何もせずに生き残った探偵事務所の助手になるというラストになります。
せっかくのクリーチャーの造形は良かっただけに、ほとんど同じような動きしかせず、アクション性に乏しかったのは残念だった。
四体もいる生きた標本なのに、結局活躍したのは一体だけで、他はいるだけの棒立ち生きた標本になっていました。
ここら辺の甘さはマイナーな作品の宿命でしょうが、可能性だけは感じさせる内容でした。

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