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EVIL/エヴィル RE-3111

EVIL/エヴィル RE-3111

作品紹介

公開年月  2019/03/05
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  マリオ・ソレンティ
脚本  マリオ・ソレンティ、マルチェラ・オチョア
製作  ハラルド・クローサー、マルチェラ・オチョア
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

科学者のメイソンは“死の世界”の存在をする研究に没頭し、幻覚作用のある“セラム”という薬品を開発した。
郊外の廃屋で最終実験を開始すると、肉体にセラムを注射した6名の研究チームは様々な超常現象に遭遇して“死者の姿”が見えるようになる。
だが、何も知らない彼らがこの世とあの世の禁断の扉が開かれた時、想像を絶する恐怖がチームに襲いかかるのだった。

登場人物&出演者

アンドレ・メイソン博士(演:トーマス・クレッチマン)
主人公。10年前に息子を何かに連れ去られる経験を持つ。あの世との交信を研究している。
トーマス・クレッチマンは近年の出演作に『ザ・セイント』、『タクシー運転手/約束は海を越えて』などがあります。
マヤがお茶による幻覚作用であの世に行けると知り、成分を抽出してセラムを開発する。
外界と断絶した廃墟の屋敷でチーム全員で実験するが、次第に世界の区別がつかなくなる。
セラムを過剰摂取したせいで死んでしまうが、マヤたちの前に現れて笑い男を止める。
最後は一人だけ助かったマヤにあの世へ行く事も望みだと伝え、彼女の前から消え去った。

マヤ・サンチェス(演:ナディーン・ヴェラスケス)
ヒロイン。過去に妹を亡くしている。祖母から幻覚作用のあるお茶の作り方を教わっている。
ナディーン・ヴェラスケスは代表作に『ハウス・オブ・ザ・デッド2』、『ウィズイン/恐怖が潜む家』などがあります。
メイソン博士にお茶を提供し、自らも妹との死を認める為に実験へ参加するも後悔する事に。
次第にセラムの効果でこの世とあの世との区別が曖昧になり、何かの存在を感じて恐怖する。
メイソン博士の実態を探っていたケイシーとともに実験が彼の暴走だと突き止めてしまう。
最後は死んだメイソン博士の助けを受けて、笑い男を倒して、一人だけ生還する事になった。

ケイシー・ブラックバーン(演:ジョシュ・スチュワート)
ミルフォード財団から派遣された。セラムによる実験を見守るという名目で来ていた。
ジョシュ・スチュワートは近年の出演作に『インシディアス/最後の鍵』、『女霊館』がある。
その実はメイソン博士たちに対する探りを入れて、実験が適切であるか監視する為に来た。
来てすぐに挨拶をするも失礼な態度を取り、メイソン博士を含めたチームから嫌われる事に。
メイソン博士がセラムの過剰摂取をみんなに伝え、マヤが持ってきた証拠で彼と決別する。
最後はヴァイオレットに擬態した笑い男に襲われるが、マヤの助けが間に合わず殺された。

ヴァイオレット・ペイチ(演:ベックス・テイラー=クラウス)
メイソン博士のチームに属する女性研究員。パンクで男勝りな見た目と違って頭脳明晰。
ベックス・テイラー=クラウスは代表作に『ダンプリン』、『Hell Fest』などがあります。
ミルフォード財団から来たケイシーが失礼な態度を取り、謝罪した彼に少し気を見せる。
セラムの影響で自分の部屋で笑い男の姿を見て、焦るも状況を冷静に分析しようとしていた。
ケイシーとともに行動していると、笑い男に襲われてしまい、そのまま行方不明となった。
最後はケイシーに隠れているところを見つかるが、実は笑い男が擬態した姿で彼を襲った。

シェイン・シャーマン(演:マット・モンロー)
メイソン博士のチームに属するシャーマン兄弟の兄。雑用を担当してカメラなどを配置する。
マット・モンローは代表作に『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』、『Swipe Left』などがあります。
廃墟の屋敷にやって来ると、真面目に研究していたトラヴィスに何かとイタズラをする。
グリーンハウスでカメラを設置していると、何かを見てしまい、すぐにみんなへ報告した。
寝たはずのトラヴィスがグリーンハウスでもがいているのを見て、助けようと駆けつけた。
最後はネズミを食い散らした状況を知り、逃げようとするも笑い男に殺されてしまう。

トラヴィス・シャーマン(演:クリス・コイ)
メイソン博士のチームに属するシャーマン兄弟の弟。兄と違って真面目に研究している。
クリス・コイは代表作に『ホステル3』、『フロントランナー』などがあります。
廃墟の屋敷に大量のネズミを運び出してきて、一匹ずつにセラムを与えながら声をかける。
何者かに実験用のネズミが連れ去られてしまい、ショックを隠しきれずに絶望していた。
兄を探そうとするメイソン博士に従うが、マヤたちと合流して兄の死体を発見してしまう。
最後は兄の死体を見て絶望をして家に戻ると、笑い男に襲われてあっさりと食われて死んだ。

・笑い男/エル・デスエンカルナド/ノッケン(演:オリヴィエ・ド・サガザン)
あの世に住んでいる“肉体なきもの”と呼ばれる存在。罪がない者の肉体を食らう。
オリヴィエ・ド・サガザンは代表作に『The Mute』などがあります。
罪がない子供にしか姿を見る事ができず、彼らの肉体を食らうで存在を固定していく。
マヤのお茶による幻覚作用でメイソン博士たちに姿を認知され、彼らもターゲットにする。
メイソン博士たちの実験が軌道に乗るとともに彼らの肉体を狙って姿を表していく。
最後は肉体を得てヴァイオレットに擬態するが、ブチ切れたマヤによって呆気なく殺された。

感想

個人的な評価

本作は『遊星からの物体X』のプロデューサー陣が製作として参加した作品となります。
監督を務めているマリオ・ソレンティにとって長編映画デビュー作となります。
ジャケットからは『ヴェノム』を連想させるが、そこは配給元がアルバトロスなので、いつも通りの仕事だと言えるだろう。
前半はお茶による幻覚作用であの世に行けるという設定で、その成分を抽出した“セラム”でより強い作用を作り出すという。
後半になると完全にあの世と繋がってしまい、笑い男というモンスターが暴れ回ります。
その笑い男とは子供にしか見えない存在で、罪のない者を食らう事で肉体を得ていくという。
主人公たちはセラムを摂取して笑い男の存在を認知する事で襲われるようになるが、食われた者に擬態する能力も持っている。
これは途中から誰かが笑い男に擬態されている疑いを持たせるが、どう考えても『遊星からの物体X』の根幹を流用している感じだった。
ただし、本作ではメインの題材じゃないから『遊星の物体X』よりも数段も劣化した演出になってしまっている。
結局は笑い男の強さは力任せに襲って噛みつくだけの面白味のない設定で、擬態する能力にはまったく意味がなかったです。
だからと言って、擬態する能力を全面的に出しても『遊星の物体X』の劣化版にしかならず、この能力についてはいらなかったと思います。
前半が幽霊がメインとなり、後半がモンスターという違った楽しみ方があるけど、残念ながらどちらも微妙な出来で中途半端な感じでした。