ZOOMBIE ズーンビ/ネクスト・レベル RE-3170

作品紹介

公開年月  2019/12/04
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  グレン・R・ミラー
脚本  スコッティ・ミューレン
製作  デヴィッド・マイケル・ラット
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

動物園に動物たちを派遣する保護施設公園では、様々な種類の動物たちが生息していた。
しかし、そこに目をつけた密猟者が施設に侵入し、動物たちに特殊な有毒物質を投与する。
その物質は突然変異を起こし、動物たちが不死身の猛獣と化す中、研究者のブルックは正気に戻す為に解毒剤を作ろうと試みるのだった。

登場人物&出演者

ブルック博士(演:エリカ・スターデファント)
動物園で診療所にいる獣医。カバの赤ん坊を治療し、自然に帰そうとKDたちに任せた。
エリカ・スターデファントは代表作に『The Right Eye 2』などがあります。
ランディとは恋人であるが、密猟者たちを連れて来る彼に気の強さを見せていた。
ヤマアラシが凶暴化した原因がウイルスだと判明し、監禁するジェゼルから話しを聞く。
解毒剤を作る為にジェゼルと仲良くなり、ヤマアラシの針を食らいながらも倒した。
最後は妊娠が発覚してジェゼルやトロントの犠牲で生還し、エデンに動物の凶暴化を話した。

ランディ(演:ジョナサン・バックリー)
動物園のレンジャー。動物園を見回っている時にジェゼルたちを見つけて捕縛した。
ジョナサン・バックリーは代表作に『Maria My Love』などがあります。
ブルックとは恋人のような関係であり、密猟者たちを診療所に連れて行くも彼女を制止する。
トロントを捕まえると、現場へ戻って事情を知ろうとするも仲間が動物に襲われてしまう。
診療所に戻るも動物たちに取り囲まれ、ジェゼルの犠牲を見て解毒剤になろうとする。
最後はトロントを英雄として認め、脱出するヘリでミーアキャットに襲われるも倒して生還。

KD(演:ジャマーカス・メイソン)
動物園で獣医をしている。バイクを修理する器用さを持つ。父親が動物園を設計している。
ジャマーカス・メイソンは代表作に『Privy』、『Muzo』などがあります。
当初から予定していたカバの赤ん坊を自然に帰す為、動物園に行くと凶暴化した動物に遭遇。
間一髪でランディたちと合流し、追いかけて来るサイの群れからなんとか逃げ出した。
犯罪者で元凶であるトロントをずっと責めるが、なぜか彼をフォローするランディと口論。
最後はカバのいる湖でなぜか一人だけ狙われると、逃げる事もできずに食われてしまう。

ローガン(演:キャレブ・トーマス)
動物園で獣医をしている。ブルックの言いなりで彼女の命令がない限り自分の意思で動かず。
キャレブ・トーマスは代表作に『The Nightcrawlers: A Story About a Family』、『Candy Corn』などがあります。
ランディから密猟者の連絡を受けると、カバの赤ん坊を自然に帰すブルックに状況を伝えた。
ブルックと診療所に残ってヤマアラシが凶暴化した原因を探るべく彼女の手伝いをしていた。
最後はヤマアラシを捕まえようとするが、警戒せずに飛んできた針を食らって死亡した。

トロント(演:ジャリッド・マッセ)
密猟者の仲間。リーダー的存在。ジェゼルを信頼して別行動させて象の捕獲に乗り出す。
ジャリッド・マッセは本作が長編映画デビュー作となります。
ジェゼルの作った麻酔薬でミーアキャットが凶暴化すると、危険を察知して撤退を宣言する。
動物診療所にたどり着いてランディたちに捕まり、現場へ戻ると危険を彼らに説明した。
ランディと変な友情が芽生えると、動物診療所へ戻ってジェゼルの無事を確認して安心する。
最後は自ら生身の解毒剤となり、ランディたちを逃す為に動物たちへ自分の肉体を捧げた。

ジェゼル(演:テラ・ストロング)
密猟者の仲間。有名な大学卒だが、ドラッグ中毒で人生を台無しにする。凶暴化の元凶。
テラ・ストロングは代表作に『Blue Like Jazz』、『The Twisted Nanny』などがあります。
その結果、ミーアキャットが凶暴化してしまい、別行動していたトロントたちがピンチに。
ヤマアラシを捕獲する時にランディたちに捕まり、動物診療所へ連行されて監禁される。
無能なブルックに代わって解毒剤を作り出し、生身の人間でしか効果がないと判明する。
最後はみんなを助ける為になぜか凶暴化したワニに食われ、トロントに抱かれて死亡した。

感想

個人的な評価

本作はみんなが大好きアサイラムとアルバトロスがタッグを組んだ作品となります。
意外にも好評だった前作を受けて、製作された続編となっていますが、相変わらずのアサイラム製のクォリティーです。
基本的にアサイラムは使える資料映像があるならば、惜しみなく使っていきますし、ないならば安いCGでなんとか間を持たせます。
本作でも安っぽい雑な動物のCGが惜しげもなく使われていて、現代において誰でもすぐに微妙な映像だとすぐに分かります。
いつもはヒットした作品の模倣をするモックバスター映画を得意とするアサイラムですが、手応えがあったのか珍しくオリジナルとして作っています。
前作はいろんな作品をパクった寄せ集めになっていたが、本作はオリジナルとして一応は成り立っています。
その為、監督を含めたスタッフは二流以下なので、オリジナルに慣れていない事もあって色々とおかしな方向になりました。
まず、本作で動物たちを凶暴化させた密猟者たちは悪そうな雰囲気を出すが、主人公たちと合流してからなぜかいい人に鞍替えします。
ヤク漬けで頭が悪そうな女が作った麻酔薬は動物を凶暴化させ、その効果を知っている上にすぐ解毒剤を作れるほどの天才という盛りに盛った設定に違和感しかない。
その密猟者のリーダー的な男がヘタレになって逃げるが、主人公たちと合流してから急に強くなって、気付いたら英雄という感じに認められるワケの分からない状況になります。
そもそも、すべての原因が密猟者たちなのに主人公たちから認められる英雄になる矛盾が過ぎてギャグとしか思えない。
アルバトロスの活躍でライオンやカバの大暴れを期待するとガッカリする誇張したジャケットも裏切りません。
設定はその場で考えているような展開だが、生身の人間が解毒剤となる展開は盛り上がりそうで盛り上がらないところもアサイラムらしい。
そして、ラストで明かされる本作の位置づけが前作の前日譚という驚きが用意されています。
多分、これも現場で思いついた設定だろうけど、次は前作の続編を作るだろうが、アイデアを思いつかない限りは作れないだろうと思います。