作品紹介
公開年月 | 2011/11/26 |
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ジャンル | コメディ/アクション |
原作 | 藤子不二雄A 『怪物くん』 |
監督 | 中村義洋 |
脚本 | 西田征二 |
製作 | 奥田誠治 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ついに怪物ランドの新大王就任式を迎えた怪物くんだったが、そのワガママによって国民の反発を招いてしまう。
ヘソを曲げた怪物くんは人間界の日本に戻ろうとするが、道中で竜巻に巻き込まれて“カレーの王国”にたどり着く。
権力者ヴィシャールから反乱軍に捕らわれた王女を助けて欲しいと頼まれ、お礼の“伝説のカレー”を食べる為に引き受けるのだった。
登場人物&出演者
・怪物くん(演:大野智)
主人公。怪物王子。新大王就任式でワガママぶりを指摘されて怪物ランドから出ていく。
大野智は代表作に『ピカ☆ンチ』シリーズ、『黄色い涙』などがあります。
自己中心的で平気でウソをつくなど、大王に相応しくないのに王位を受け継ぐ資格がある。
自由自在に手足を伸ばし、口から火を噴き、念力を使うなど高い戦闘能力を持つ。
ピラリ姫を助けたのは“伝説のカレー”を食べたいという忠実な欲望で安請け合いをする。
最後はピラリ姫
・ドラキュラ(演:八嶋智人)
怪物くんのお供の一人。語尾に「~ザマス」や「~ザンス」をつける。女にモテたい。
八嶋智人は近年の出演作に『円卓/こっこ、ひと夏のイマジン』、『おのぼり物語』がある。
怪物くんが大王になる暁に一族の長になるはずが、彼のワガママのせいで台無しになる。
胡散臭い英単語を使い、スマートな立ち回りであるが、口先で行動する事が多い。
・オオカミ男(演:上島竜兵)
怪物くんのお供の一人。語尾に「~ガンス」をつける。食い気が先走りする傾向がある。
上島竜兵はお笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」のボケ担当で、代表作に『上島ジェーン』シリーズなどがあります。
ドラキュラと同じく、怪物くんのワガママで一族の長になれず台無しになってしまう。
お供の中では比較的マトモであるが、食べ物を前にするとそれに流れてしまう。
・フランケン(演:チェ・ホンマン)
怪物くんのお供の一人。基本的に「フンガー」としか言わない。花などに見取れる。
チェ・ホンマンは格闘家として知られ、代表作に『GOEMON』などがあります。
ドラキュラやオオカミ男と同様に、怪物くんのワガママで一族の長になれず台無しに。
他の言葉が話せないので会話はできないが、体は大きく力持ちだが心は優しい怪物である。
・ピラリ/市川ウタコ(演:川島海荷)
ヒロイン。カレーの王国の王女。貧しいながら善政を敷く岩石男により国が崩壊する。
川島海荷は代表作に『携帯彼氏』、『星守る犬』などがあります。
自ら反乱軍に加わって、国を支配して圧政を敷くヴィシャールを倒そうとする。
誰よりも民の事を考えていて、ワガママ放題の怪物くんに対して嫌悪感を示していた。
そこに怪物くんが邪魔をした事で形勢逆転され、みんなの為にヴィシャールの結婚を決意。
勝手なワガママを許さない怪物くんによって助け出され、再び国を治める事になる。
・カー/市川ヒロシ(演:濱田龍臣)
ピラリの弟でカレーの王国の王子。ピラリとともに反乱軍に加わって戦っている。
濱田龍臣は代表作に『必死剣/鳥刺し』、『ガッチャマン』などがあります。
ピラリから行動力があると言われるが、ピラリを助けに行く時に何もできないと拒んだ。
ブーメランを武器にしているが、怪物くんの力の源である魔王石を取り戻す活躍をする。
・サニル(演:北村一輝)
反乱軍を指揮するリーダー。実際は王女に従っている忠実な兵士である。
北村一輝は近年の出演作に『日本の悲劇』、『真夏の方程式』などがあります。
怪物くんを勇者だと信じて、襲撃してきたヴィシャールによる爆弾で負傷してしまう。
・ヴィシャール/岩石男(演:上川達也)
カレーの王国を治める権力者。怪物ランドからやって来た怪物くんを伝説の勇者と言い出す。
上川達也は近年の出演作に『二流小説家/シリアリスト』、『沈まぬ太陽』などがあります。
その正体は怪物くんの元執事で、彼のワガママぶりに辟易して抜け出していたという。
ダイヤモンドを作り出す能力を持ち、怪物くんの力の源である魔王石も作り出せる。
デモキンと手を組んでカレーの王国を支配しようとするが、ただ利用されていた。
最後はデモキンの欲望装置で巨大化して暴れるが、怪物くんの怪物ランドへ連行される。
・デモキン(演:松岡昌宏)
悪魔ランドの王子。デモリーナを復活させるべく、岩石男の持つ力を利用していた。
松岡昌宏は代表作に『ゴジラ/FINAL WARS』などがあります。
人間の欲望でデモリーナを復活させようとするが、逆上した岩石男により負傷してしまう。
デモリーナが消滅した事でブチ切れ、ライバルである怪物くんと力を合わせて戦う。
・デモリーナ(演:稲森いずみ)
デモキンの側近。一度は息絶えるが、デモキンが人間の欲望を使って復活させる。
稲森いずみは代表作に『CAT’S EYE』、『爆心/長崎の空』などがあります。
人間を使ったデモキンのやり方に文句を言うが、彼が窮地に陥った時に身を挺して助けた。
・怪物大王(演:鹿賀丈史)
怪物ランドを治める最高権力者。新大王となる怪物くんには非常に甘い。
鹿賀丈史は代表作に『野獣死すべし』、『さすらいのトラブルバスター』などがあります。
岩石男が暴れ回っている中で棒立ち要員として怪物くんの戦いを見守っていた。
感想
個人的な評価
本作は藤子不二雄Aの有名な漫画が原作で、テレビドラマ化から映画実写化されました。
当たり前のようにドラマの方は観ていないので、本作だけでしか評価ができません。
基本的に漫画の実写映画化というのは失敗が前提なので、本作は大きな期待はしていない。
やはり、本作は映画館でワザワザ鑑賞するようなレベルではなく、100円レンタルで充分。
全体的に安っぽい作りであり、気持ち程度にあるCGのレベルもなかなか低いです。
本作で登場するドラゴンも『ネバーエンディング・ストーリー』のファルコンをパクっているが、出来はかなりヒドイです。
ドラマ版を見ていないので構築された人間関係は分からないが、別に予習する必要性がない。
なぜならストーリーは単純であり、構成は子供が見て喜ぶような幼稚なモノです。
所詮は漫画の実写映画化という感じが伝わっていて、原作への敬意が感じられません。
最初から最後まで悪ふざけをやっているようにしか見えず、主人公の怪物くんが自己中心的で大王の資格がない事が分かります。
そんなヤツが治める王国などたかが知れているので、ある意味、納得してしまいます。
お供の三人組は戦闘では役立たず、だからと言って怪物くんを説得するほどの能力もない。
ただ、騒いでいるだけで代わりが効くような印象しかなく、必要性を感じなかったです。
そもそも本作を本気でヒットさせようとする意図が製作側から伝わらず、小遣い稼ぎ程度でしか作っていない事が見え見え。
藤子不二雄Aは本作を観たら何を思うのか、気になるところだが、個人的には映画館で鑑賞した人はお気の毒としか言えません。