パペット・マスター/2018年版 RE-3281

作品紹介

公開年月  2019/10/11
ジャンル  ホラー
原作  デヴィッド・シュモーラー 『パペット・マスター』(リメイク)
監督  トミー・ヴィクルンド、ソニー・ラグーナ
脚本  S・クレイグ・ザラー
製作  ダラス・ソニア、チャールズ・バンド、ほか
製作国  イギリス、アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

漫画家のエディは妻と離婚して実家に戻るが、警察官である父親から漫画家という職業をバカにされ、嫌味にもうんざりしていた。
そんなある日、エディは亡くなった弟の遺品を整理していた時、黒い不気味な人形の存在に気付いた。
エディは人形を調べていると、腕から刃物が飛び出すという不気味な仕掛けが施され、それはトゥーロンがナチスの為に作った作品だと判明するのだった。

登場人物&出演者

エディ(演:トーマス・レノン)
主人公。漫画家。妻と離婚して実家に戻ってきた。死んだ弟の遺品を見て売ろうと決意。
トーマス・レノンは代表作に『ハンコック』、『15時17分、パリ行き』などがあります。
隣人だったアシュリーから声をかけられると、気付いたら激しい恋人関係になっていた。
トゥーロンのオークションで仕方なくマーコウィッツを連れていき、セックスに没頭する。
人形たちに襲撃されると、覚醒したアシュリーに助けられ、なぜかリーダー格となった。
最後はトゥーロンの屋敷で彼の邪魔をして、アシュリーを失うも漫画のネタにして稼ぐ。

アシュリー(演:ジェニー・ペリサー)
ヒロイン。離婚して実家に戻ってきたエディに目を付けていた隣人。猫の散歩をしている。
ジェニー・ペリサーは代表作に『Cocaine Godmother』、『Disrupted』などがあります。
戻ってきたエディに色目を使って彼を誘い、一週間の付き合いで激しい肉体関係となる。
トゥーロンのオークションに出かけると、それよりもエディとのセックスに興じていた。
人形たちに襲撃されると、死んだ警官から銃を手に入れ、百発百中の腕前に覚醒していた。
最後はトゥーロンの屋敷で人形たちを止めるが、なぜか恨みを買われて銃殺されてしまう。

マーコウィッツ(演:ネルソン・フランクリン)
エディが働いているコミック店のオーナー。いつもソファに寝転がって何か食べている。
ネルソン・フランクリンは代表作に『スコット・ピルグリム vs 邪悪な元カレ軍団』、『ミッシング・ガール』などがあります。
メタルやグラインドコアの激しい音楽が好きで、気分次第で店内に爆音を慣らしている。
トゥーロンのオークションに行くエディたちに付いていき、女を手に入れようと画策する。
バーで早速と振られると、ウェイトレスだったネリッサがコミックのキャラだと話した。
最後は天井をくり抜いてきた人形に喉を刺され、なぜか苦しまずよくしゃべってから死亡。

ネリッサ(演:シャーリン・イー)
ホテルのバーで働いているアジア系女性。コミックのキャラクターを意識した姿である。
シャーリン・イーは代表作に『無ケーカクの命中男/ノックアップ』、『セカンド・アクト』などがあります。
バーにいた女性に振られたマーコウィッツの注文を取ると、その姿に反応されていた。
なぜかマーコウィッツの部屋に付いていくと、彼が見せようとした映画を一緒に鑑賞する。
人形たちの襲撃を受けてもほとんど無傷で切り抜け、エディたちと行動をしていた。
最後はマーコウィッツの死を見送り、窓から飛び降りるも失敗して頭を強打して死亡した。

ブラウン刑事(演:マイケル・パレ)
ホテルで盗難事件が発生し通報を受けてやって来た。状況をまったく理解していない。
マイケル・パレは近年の出演作に『ヘル・フライト/乗客消失』、『バトル・ドローン』などがあります。
次々と人形が盗まれたと聞かされる中、ホテルで殺人があってその対応に追われていた。
殺人犯はホテルの客だと断定して広い場所に呼び出すが、人形たちの襲撃でケガを負った。
最後は支配人と隠れるも追い詰められたが、エディが電源を切ったおかげで助かった。

キャロル(演:バーバラ・クランプトン)
元警察官。30年前にトゥーロンが女性を拉致して、屋敷にいたところを見つけて射殺した。
バーバラ・クランプトンは代表作に『ゾンバイオ/死霊のしたたり』、『サプライズ』などがあります。
30年後はトゥーロンの屋敷が博物館となって、観覧にやって来る客のガイドを担当する。
屋敷を警備していて銃を携帯し、人形たちが動き出すと彼らが泊まるホテルへやって来た。
人形たちの奇襲に冷静な判断を下しm無能なブラウン刑事たちに代わって指示を出す。
最後は人形に追い詰められ、弾切れとなると、死角から首をナイフで刺されて死亡した。

アンドレ・トゥーロン(演:ウド・キア)
人形使い。両親はサーカス団に属し、パペットショーをしてヨーロッパ各国を転々とした。
ウド・キアは近年の出演作に『異端の鳥』、『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』がある。
両親の影響を受けて小さい頃からパペット製作をしていて、ショーなどでも演じていた。
ナチス・ドイツの一員となるが、戦争で負けてからアメリカに渡って様々本を読み漁った。
自らの体を改造してパペットたちを動かす原動力にして、屋敷でずっとエネルギーを送る。
最後はエディたちに邪魔されると、アシュリーだけを射殺して森のどこかへ消え去った。

感想

個人的な評価

本作は『シッチェス国際ファンタスティック・セレクション2019』にて上映されました。
オリジナルの一作目が1989年に公開されており、それ以降はシリーズ化して本作が13作目となっています。
残念ながらオリジナルは一本も鑑賞していないので、忠実にリメイクされているという事で期待をしました。
人形が人間を惨殺するのは『チャイルド・プレイ』のチャッキーが代表格ですが、本作はシリーズが長いので無視はできません。
チャッキーの場合は体長が76センチで1才児ぐらいなので、それなりに目立って人間を殺すにはギリギリの迫力となる。
しかし、本作でのパペット人形は大きくても40センチぐらいに見えるから、マトモに戦っても人間の方が簡単に壊せる。
そうなってくると、体の小ささを利用して奇襲攻撃がメインとなるが、殺される側はほとんど抵抗しません。
命がかかっている場面で叫ぶ余裕があるなら、少しでも反撃して生き残るのが普通だと思うので、ちょっとばかり映画的な演出が強かった気がします。
グロテスクな描写に関してはちゃんと力を入れていて、そこの演出については文句ないほどこだわりが伝わってきます。
それと登場人物は単なるお飾りになっていて、それは主人公にも言えるような感じで、ここまで存在感がないのは逆に珍しい。
結局、パケット人形たちを動かしているトゥーロンの屋敷に行くが、彼の暴走を止めただけで問題の根本的な解決になっていない。
しかも、自分の恋人が目の前で殺されているのに、それをネタにして漫画で稼ぐ主人公のクズぶりしか印象に残らなかったです。
この作品のシリーズを鑑賞していませんが、残念ながら本作から受ける印象として面白さが感じ取れなかったです。