作品紹介
公開年月 | 2019/02/01 |
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ジャンル | パニック/コメディ |
原作 | なし |
監督 | ハンク・ブラクスタン |
脚本 | ハンク・ブラクスタン、ティム・ジョンソン |
製作 | ハンク・ブラクスタン、アリエル・ブラヒフェルト、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
アメリカ屈指の犯罪多発エリアのコンプトンを抜け出し、ラップで一発当てようとキャムたちは悶々として日々を送っていた。
そんなある日、大手レコード会社のスカウトの目に留まり、一躍スターダムへ駆け上がるオーディションを受ける事になる。
彼らの成功を拒むようにリーダーのキャムが悪徳刑事の理不尽な拘束を受けるが、その先には思いも寄らぬ敵が潜んでいたのだった。
登場人物&出演者
・キャム(演:リッキー・フラワーズ・Jr)
主人公。ヒップホップグループのラッパーでリーダー。コンプトンから出たい気持ちを持つ。
リッキー・フラワーズ・Jrは代表作に『Show Me Your Glory: The Movie』、『Strive』などがあります。
コンプトンでは敵なしのラッパーとして知られ、カリスマ的な人気で誰もが挨拶してくれる。
銃が庭に落ちてレルが勝手に触って危なくて奪うが、そこに来た警官に逮捕されてしまう。
ストリッパーとして働くネオンを助けるが、巨大ヘビの襲撃で応戦するも軽いケガを負った。
最後は巨大ヘビをラップで倒して、それを聞いたレコード会社の社長から契約を取り付けた。
・ネオン(演:アウレリア・マイケル)
ヒロイン。ヒップホップグループのボーカル。キャムとはあくまで親友と主張している。
アウレリア・マイケルは代表作に『Save Me from Love』などがあります。
ヘビの卵を拾って喜んでいたバーケルをパーティに誘うが、そのせいで勘違いを発生させる。
ピンボールに迫ったアリ・ジョーズを止めたキャムを心配し、逮捕された事で不満を持つ。
ストリッパーとして働くアリ・ジョーズの店で巨大ヘビにビッチだと告白して電流を浴びる。
最後はバーケルをウソで改心させ、巨大ヘビを止めるべくライブで自慢の歌声を披露した。
・ピンボール(演:モータウン・モーリス)
ヒップホップグループのDJ。メジャーデビューを夢見ていて、実現できると信じている。
モータウン・モーリスは代表作に『Life in L.A: The Decision』、『Alien Expedition』などがあります。
アリ・ジョーズという危険な男から借金して音楽を使った事で彼が来て借金の取り立てに。
なんとか近所のオバちゃんに助けられるが、結果的にキャムがその場で現行犯逮捕される。
ビーズ・ニーズとコンビニ強盗してキャムを助けようとするが、巨大ヘビに遭遇してしまう。
最後は巨大ヘビを倒すべくライブを展開し、ビートを刻んで確実に止める活躍をしていた。
・ビーズ・ニーズ(演:タルカン・ドスピル)
ヒップホップグループのラッパー。唯一の白人であるが、ラッパーとして認められている。
タルカン・ドスピルは代表作に『Three Can Play That Game』、『4 Minutes』がある。
常に何か食っているが、キャムやネオンの才能を認めていて、二人には敬意を表している。
キャムが警官に逮捕される現場にいたが、結局は何もできずにただ何かを食って見ていた。
バスを追いかけてきた巨大ヘビから逃げる際、やたらと長いベルトを使ってみんなを逃がす。
最後は巨大ヘビを倒すべくライブを展開し、初めてラップを披露して昏倒させる活躍をした。
・バーケル(演:ドンテ・エシエン)
ピンボールのルームメイト。生物学のオタク。ヒップホップグループのネオンに片想いする。
ドンテ・エシエンは代表作に『Return of the Ghostbusters』、『Filmmakers Anonymous』などがあります。
自分の部屋で遠心分離フィールド生成機を開発し、生物を巨大化する実験を行っていた。
実験したヘビが逃げてしまい、追いかけようとして捕まったキャムとともに逮捕されていた。
巨大ヘビに噛まれ、唾液を浴びた事で突然変異を起こし、デンズ刑事の銃弾でも死なず。
最後はネオンの言葉に触発されてヒーローとなり、イーサンとともに街の悪者退治をする。
・レル(演:アリエル・ブラヒフェルト)
大手レコード会社のスカウト。見た目はヒッピーでなぜか出っ歯になる道具を常に装着する。
アリエル・ブラヒフェルトは代表作に『Axeman』シリーズ、『Live-In Fear』があります。
キャムたちのヒップホップグループが持つ可能性を見出し、彼らを社長に紹介の約束をする。
実際はDJのピンボールに心底惚れていて、彼に近づく為の手段として話しを持ちかけた。
巨大ヘビを誘き寄せる為、デンズ刑事が会社の屋上を占領し、それをキャムたちに伝えた。
最後は駆けつけたキャムたちの曲を社長が聴き、その代理人として契約を取り交わす。
・アリ・ジョーズ(演:エリック・エリクソン)
ナイトクラブを経営している。ストリップやポルノ映画の上映、金貸しまでしている。
エリック・エリクソンは代表作に『Last Call at Murray’s』、『ジュラシック・サバイブ』などがあります。
音楽製作の為に金を借りたピンボールに返済を求める為に、特注の銃をぶっ放して来る。
ネオンをストリッパーとしてナイトクラブで雇い、取り返しに来たキャムたちと反目する。
巨大ヘビがナイトクラブで暴れ出すと、付き添っていた女たちを囮にして一人だけ逃げ出す。
最後は巨大ヘビを倒そうとするキャムたちと和解し、邪魔する警官たちを引き受ける事に。
・イーサン(演:ジョン・コンデリク)
新米刑事。厳しい新人訓練を課すデンズに連れられて街をパトロールで教えられていく。
ジョン・コンデリクは代表作に『エアポート2014』、『The Divine Tragedies』がある。
あくまで「オレ様」であるデンズ刑事に言われるままにやって疑問を一切持たない。
キャムが銃を手にしただけで罪はないと分かっても、デンズ刑事の高圧な態度に従った。
床の穴へ逃げ出した巨大ヘビを素手で掴もうとするが指を食われ、時計を失った事に嘆いた。
最後はヘビの毒に感染した人間たちに噛まれ、突然変異を起こしてバーケルと活動する。
・デンズ刑事(演:ジョストン・テニー)
自称・コンプトンで一番の刑事を称する。新米刑事であるイーサンの訓練を喜々としてやる。
ジョストン・テニーは代表作に『Axeman』シリーズ、『Adam K』などがあります。
基本的に「オレ様」のスタンスで刑事としての権限以上に振る舞い、やりたい放題をする。
特に同じ黒人へ対する偏見を持っていて、銃を持っていたキャムをすぐに逮捕していた。
巨大ヘビが出現しても勝てる自信を持っていて、協力を求めたバーケルを射殺し注射を奪う。
最後は素手で巨大ヘビと対決するも丸呑みにされ、キャムたちが爆発四散させて生還した。
感想
個人的な評価
本作は『未体験ゾーンの映画たち2019』にて上映された作品となります。
監督と共同脚本を務めるのは『アンナチュラル』で知られるハンク・ブラクスタンです。
まさしく、本作は低予算モンスター映画であり、同時にバカ映画だと言える作品であります。
まず、ラッパーが巨大ヘビを倒すという設定の時点で非常に興味深いと感じさせると同時にもの凄いバカ映画だと確信しました。
鑑賞したら案の定、頭の悪いノリがあって、嫌いじゃないが突き抜けが少し物足りなかった。
もちろん、こういう作品には下ネタが付き物で、ヒロイン的な立場の女が自分からビッチだという事を告白しています。
主人公は当然のように補正があって、巨大ヘビとの戦いで軽いケガを負うが、それ以上に『トレーニング・デイ』のパロディをやった刑事の方がヤバイです。
新米訓練と称してやりたい放題する刑事の言動が非常に危険で、終始に渡って「オレ様」を貫いたのは素晴らしかったです。
巨大ヘビを目の前にしても怯むどころか、逆に挑発するような態度を示して、最後まで「オレ様」を貫いたのはキャラとして良かったです。
バカ映画なので基本的に設定や詳細についてはツッコミどころ満載だが、それを否定するのは間違えなので何も言いません。
ハンク・ブラクスタン監督の『アンナチュラル』はもの凄いつまらない作品だったが、本作はまったく違った雰囲気で逆に良かったと思います。
本作はバカ映画でも突き抜け方が中途半端で面白くないが、ハンク・ブラクスタン監督にはこの路線で極めて欲しいと感じさせる作品でした。