ニンジャリアン RE-2909

作品紹介

公開年月  1980/11/26
ジャンル  SF/アクション
原作  なし
監督  グレイドン・クラーク
脚本  リン・フリーマン、ダニエル・グロドニック
製作  グレイドン・クラーク、リン・フリーマン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

キャンプ中の若者たちが突然、手裏剣状の生物に襲われてしまう。
それは未知の生命体ニンジャリアンが放った人喰い生物と知り、若者たちは飲み屋でたむろする男たちを加勢させて戦いを挑む。
しかし、ニンジャリアンは人間狩りを目的とする凶暴な宇宙人で対抗する術もなく次々と殺されていくのだった。

登場人物&出演者

サンディ(演:タラ・ナッター)
湖へ遊びに行く若者グループの一人。親友のベスとともにトムからの誘いで湖へ行く。
タラ・ナッターは代表作に『Head Over Heels』、『ビター・ハーベスト』などがあります。
ガソリンスタンドでトイレに立ち寄ると、ガソリン代を支払う時にジョーから警告を受けた。
湖に到着してグレッグと一緒に楽しむが、トムとベスが小屋で死んで吊されているのを発見。
助けを呼ぶべく車で待機していると、外で何かを見て逃げ出してジョーに助けられた。
最後は別荘でエイリアンに襲われるもジョーに助けられ、彼が囮となって小屋ごと爆破した。

グレッグ(演:クリストファー・S・ネルソン)
湖へ遊びに行く若者グループの一人。親友であるトムからの誘いで一緒に行く事となった。
クリストファー・S・ネルソンは代表作に『ローラー・ブギ』、『暗殺遊戯/キャンパスは凶弾のデスマッチ』などがあります。
サンディと初めて会ってすぐに意気投合して、車の後部座席では一緒にはしゃいでいた。
湖に到着するとサンディと楽しむが、トムたちを探すと小屋で死んで吊されているのを発見。
助けを呼ぶべくバーに入り、そこにいたフレッドだけが信じて他の客に危険を口にした。
最後はフレッドから逃げて別荘に隠れるが、エイリアンが侵入してあっさりと殺されていた。

トム(演:デヴィッド・カルーソ)
湖へ遊びに行く若者グループの一人。親友のグレッグを誘っている。典型的なお調子者。
デヴィッド・カルーソは代表作に『ランボー』、『死の接吻』などがあります。
ガソリンを入れるが、店主が見たらず代金をケチろうとしてグレッグから注意された。
最後は湖でベスと楽しんでいたが、謎の生物に襲われて小屋で死体となって吊されていた。

ベス(演:リン・シール)
湖へ遊びに行く若者グループの一人。親友のサンディと行くが、ずっとトムと一緒にいた。
リン・シールは代表作に『レイプ!コールガールの復讐』、『モンスター・パニック』などがあります。
ガソリンスタンドのトイレに行くと、壁に書かれた意味深な言葉をトムたちに話した。
最後は湖でトムと楽しんでいたが、謎の生物に襲われて小屋で死体となって吊されていた。

フレッド(演:マーティン・ランドー)
町に住んでいる変わり者。28年も軍隊にいた軍曹。現在は退役して言動が少しがおかしい。
マーティン・ランドーは代表作に『タッカー』、『エド・ウッド』などがあります。
ガソリンスタンドで男子トイレに入ったサンディたちに遭遇して不気味な雰囲気を出した。
グレッグがバーまで助けを求めると、遭遇した謎の生物を知っていて警告をしていた。
やって来た警官を間違えて撃ってしまい、ジョーから銃を奪われても危険を口にしていた。
最後は狂ってジョーすら信用できず、エイリアンを前にして倒すと口にするも殺された。

ジョー・テイラー(演:ジャック・バランス)
ガソリンスタンドの店主。ガソリン代を払おうとしたトムたちに湖は危険だと警告した。
ジャック・バランスは代表作に『バットマン』、『シティ・スリッカーズ』シリーズがある。
助けを呼びに来たサンディを森で見かけ、倒れていたところを助けてバーに運んだ。
間違えて警官を撃ったフレッドから銃を取り上げ、グレッグたちの案内で湖の小屋へ行く。
そこでエイリアンの攻撃で負傷するが、小屋に爆薬を仕掛けてサンディを助け出した。
最後は攻撃を食らってしまい、エイリアンを倒すべく囮になって小屋とともに爆死した。

感想

個人的な評価

本作は元々『吸血エイリアン/宇宙からの警告』という80年代らしいネーミングでした。
ただ、もっと内容に沿った意味として人を攻撃するヒトデ型の生物が手裏剣に見えるという理由で、タイトルに「ニンジャ」が使われています。
とても安易なネーミングとなっているが、以前の邦題よりもインパクトがあります。
本作はまさしく80年代のSFホラー映画らしく、手裏剣型の生物を投げられて、くっつくと体に触手を刺して殺していきます。
まず、誰がそれをやっているのか明確に見せず、何かが狙っているような不気味さを演出していました。
チラチラと影だけを見せて手裏剣型の生物を投げているモノを見せるが、本格的に登場するの終盤となります。
これは人間がやっているハンティングをエイリアンが人間を対象にした狩りとなります。
つまり、本作は『プレデター』よりも先取りしたエイリアンの人間狩りを描いていて、地球侵略とはまた別な意味合いを持っています。
しかしながら、本作のメインはガソリンスタンドの店主と退役軍人のとても地味な取っ組み合いが中心になっていました。
エイリアンに襲われた若者たちは彼らを引っ張り出すだけの為にいて、実際に出てきたところで一方的にやられるだけになりましたが。
遠い星からワザワザやって来たエイリアンだが、ハイテク機器を使わず、なぜか手裏剣型の生物を投げつけて殺すだけ。
それで殺した人間をトロフィーのように吊して飾るだけで、それ以外の行動を取らないのでツッコミどころ満載です。
襲う時も窓ガラスを素手で割るという脳筋ぶりを発揮し、逆に狩りの対象となっても棒立ちしているだけという。
あまりにも滑稽なエイリアンにギャグだと思ってしまうが、当時ならば充分に怖い演出だったのだろうと思います。
物語全体的に抑揚があまりなく、実際に途中で寝てしまったほど中盤が間延びしてました。
ようやくエイリアンが登場しても地味ですが、何も語らず棒立ちしていたので、逆に記憶に残る可能性が高い作品でした。