作品紹介
公開年月 | 2015/07/16 |
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ジャンル | パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | クリストファー・ダグラス=オーレン・レイ |
脚本 | エドワード・デルイター |
製作 | デヴィッド・マイケル・ラット |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | テレビ(午後のロードショー) |
あらすじ
メガ・シャークの襲撃から1年後、世界は経済危機に陥り、国際情勢の緊張は高まっていた。
そんな中、大西洋沖で不法採掘をするロシアの漁船が巨大なサメを引き上げる。
そのサメは倒したはずのメガ・シャークの卵から再生された新メガ・シャークで、世界は今まさに未曾有の危機を迎えようとしていた。
登場人物&出演者
・アリソン・グレイ博士(演:イリアナ・ダグラス)
メガ・シャークに関する論文を発表している。メガ・シャークの無性増殖を唱える。
イリアナ・ダグラスは代表作に『グッドフェローズ』、『マイ・ファニー・レディ』がある。
提督がメガ・シャークを全滅させようとするが、研究の為に捕獲するべきと主張。
アメリカの危機管理体制に疑問を持ち、ジョシュア・デインのチームに参加する事に。
メガ・シャークを捕まえる装置を提唱し、デインテックが勝手に作っていたが許す。
主人公っぽくメガ・シャークを一人で引きつけるなど、それなりの活躍をする。
・モリーナ・キング(演:エイミー・ライダー)
CIA捜査官。旧ソ連軍が開発したレッドマーキュリーを奪うテロリストに潜入捜査する。
エイミー・ライダーは代表作に『The Hitman Choronicles』、『Kill Speed』があります。
レッドマーキュリーを発見したと同時に正体を明かすもグレート・タイタンが覚醒する。
無謀な行動のせいで上司に怒られ、それでも食ってかかって端的に停職処分になる。
停職処分中のクセにやたらと高圧的で、自分が正しいと信じている感じの悪い女。
説得力のない戦闘能力を発揮し、性格はクソだが主人公っぽい活躍をしました。
・ジョン・ブロック博士(演:ジェフ・ハッチ)
メガ・シャークについて研究をしている。何かとグレイ博士に皮肉を言っている。
ジェフ・ハッチは代表作に『Borderland』、『I Am Still Here』などがあります。
提督が推し進めるメガ・シャークの全滅を指示し、なぜか現場へと赴く事になる。
暴走した提督が自殺すると、逃げ出そうとして軍艦から海に投げ出される。
しばらく関係ないところで海に流されるが、メガ・シャークの子供のエサになる。
・ジョシュア・デイン(演:ブロディ・フッツラー)
デインテックの会長兼CEO。危機管理の会議を無断で盗聴してグレイ博士を仲間に誘う。
ブロディ・フッツラーは代表作に『キューティ・ブロンド』、『Devils Inside』がある。
メガ・シャークの研究は役に立つという考えで、グレイ博士の意見に同調してチームを組む。
グレイ博士のメールまでハッキングして、彼女の提唱する電磁場ジェネレーターを作る。
最後の方では予定調和の悪役に転身すると、一気に見せ場を独り占めしてしまう。
メガ・シャークとグレート・タイタンを制御して、各国の空軍機を撃墜する活躍をする。
しかし、当然のように上手くいかず、結局はグレート・タイタンに潰される。
・スペンサー(演:エドワード・デルイター)
グレート・タイタンについて調査していたが、他の捜査官から絵空事だとバカされていた。
エドワード・デルイターは代表作に『アイス・シャーク』、『Mercenaries』があります。
代替エネルギーの研究だったレッドマーキュリーが兵器として使用される事を危惧する。
ムリヤリ現場に連れて来られたが、アブラモフ博士の遺志を引き継ぐ事になる。
最後はほとんど役立たずになるけど、コミックリリーフとしてそれなりに活躍します。
・パーカー中佐(演:タラ・プライス)
ジャクソン提督の命令に従う女性海兵。上官の命令は絶対服従という軍人の鑑である。
タラ・プライスは代表作に『Tail Sting』、『Audi & the Wolf』などがあります。
途中からジャクソン提督の無能さに気づくが、上官なので逆らう事ができず従う。
核兵器を使用して自殺した無能な上官の代わりに艦隊を率いてグレイ博士に協力した。
・ジャクソン提督(演:アーネスト・トーマス)
任務で作業した時にロシアのトロール船を発見するが、メガ・シャークの餌食になる。
アーネスト・トーマスは代表作に『マルコムX』、『素敵な人生の終り方』がある。
全滅させたはずのメガ・シャークの出現に怒り心頭で殺害する事だけを考えている。
危機管理会議で同調したブロック博士を引き連れ、メガ・シャークの駆除を強行する。
艦隊を引き連れてメガ・シャークを殺そうとするが、無能ぶりをさらして逆に被害を被る。
最後はメガ・シャークをぶっ殺す為に核兵器を勝手に使うという暴走をして自殺する。
・セルゲイ・アブラモフ(演:パトリック・ボーショー)
グレート・タイタンを開発した科学者。35年前から行方知らずとなっている。
パトリック・ボーショーは代表作に『今そこにある危機』、『パニック・ルーム』がある。
農夫としてひっそりと暮らしていたが、グレート・タイタンの開発を後悔している。
なぜか撃たれてグレート・タイタンを制御するコントローラーをスペンサーに託した。
感想
個人的な評価
ついに『メガ・シャーク』の四作目となりました。
サメ映画の代表作に『シャークトパス』や『シャークネード』があって、本シリーズも有名だと言えるだろう。
しかも、アルバトロスとアサイラムが組んだ作品ならば一定の水準が期待できる。
これまでメガ・シャークは巨大なタコ、巨大なワニ、巨大なサメ型兵器と戦ってきました。
何度も死んだと思われたメガ・シャークは作品の度に華麗なる復活を遂げています。
怪獣映画で主人公は必ず復活するというセオリーをメガ・シャークは実現しています。
メガ・シャークが戦ってきたのは無国籍の敵やアメリカだけという構図でした。
しかし、本作ではついにアメリカのライバルであるロシアが開発した巨人型兵器が登場する。
名前はグレート・タイタンではなく、劇中では“コロッサス”と呼ばれています。
だが、見た目は完全に『進撃の巨人』であり、アサイラムならばワザと似せているのだろう。
本作はシリーズのセオリー通りに進むが、アサイラムにしては中盤までサクサク進みます。
ですが、グレート・タイタンの核心に迫って登場した開発者の博士によりアサイラムらしいグダグダな展開に急変します。
主に本作はメガ・シャークが脅威であるが、なぜか登場人物たちの会話劇が中心になる。
アサイラムに面白い会話劇はできないはずだが、なぜか調子に乗ってそれをやってしまう。
おかがげで中盤を過ぎた辺りからアサイラムらしさを露呈し、一気に微妙な展開になる。
何より対決するシリーズなのに、終盤までメガ・シャークとグレート・タイタンは戦わないという大胆な構図になっている。
それにようやくメガ・シャークを沈ませると、今度はずっと協力していた大富豪が予定調和に悪役へと転身します。
ずっと協力的でいいヤツだったのに、悪役となってから生き生きとしていました。
だが、これは完全に作品の主旨を間違えて、対決するのはホンの一瞬という感じでした。
あくまで悪役として覚醒した大富豪がほとんどの見せ場を持っていってしまった。
だけど、その大富豪も呆気ない最期というアサイラムらしい扱い方でしたが。
最後はサメ映画の基本中の基本であるグレート・タイタンがメガ・シャークを抱きしめて自爆して爆発四散します。
もちろん、すぐに別の場所でメガ・シャークの子供が誕生するという続編を意識した演出。
超展開から超展開に切り替わり本シリーズは驚きと笑いを提供するが、決して万人が楽しめる作品ではありません。