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メカニック:ワールドミッション VD-44

メカニック:ワールドミッション VD-44

作品紹介

公開年月  2016/08/16
ジャンル  アクション
原作  なし
監督  デニス・ガンゼル
脚本  フィリップ・シェルビー、トニー・モジャー
製作  デヴィッド・ウィンクラー、ウィリアム・チャートフ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

“メカニック”と呼ばれる凄腕の元殺し屋のビショップは裏社会から足を洗い、リオデジャネイロで平穏な日々を送っていた。
そんなある日、幼少期から暗殺者として一緒に育てられた男クレインからの依頼が舞い込む。
クレインとは因縁があったビショップは依頼を断り、タイに身を隠すも、何の罪もない女を人質に取られて依頼を受ける事に。
しかしそれは、武器商人として世界を裏で操る三人の超大物ふぃくたーを暗殺するという危険なミッションだった。

登場人物&出演者

アーサー・ビショップ(演:ジェイソン・ステイサム)
主人公。正確無比な腕を持つ元殺し屋。現在はリオデジャネイロで静かな余生を過ごす。
ジェイソン・ステイサムは近年の出演作に『ワイルド・スピード/ICE BREAK』、『SPY/スパイ』などがあります。
足を洗っているけど、腕は衰えておらず、暴漢を止めた拍子に殺してしまうほど。
さすがに“メカニック”と呼ばれるだけに、斬新なやり方でターゲットを殺していく。
ただ、それが事故死に見えるかどうかは曖昧で、雰囲気という感じになっている。
本作ではイギリス代表の水泳飛び込み選手としての経歴を彷彿とさせるダイブがあります。
これを観る事ができるだけで充分すぎるほど、美しいフォームでの飛び込みでした。

ジーナ(演:ジェシカ・アルバ)
ヒロイン。暴行されているところをビショップに助けられる。クレインに送り込まれた女。
ジェシカ・アルバは近年の出演作に『ベアリー・リーサル』、『シン・シティ/復讐の女神』などがあります。
元々はカンボジアで人身取引被害者の保護施設で職員をやっていたが、クレインに脅される。
引退したビショップを動かす要因になるが、ほとんどビーチ姫状態となっていた。

マックス・アダムス(演:トミー・リー・ジョーンズ)
ヨーロッパと南米を牛耳る武器商人。クレインが三人目に指定したターゲット。
トミー・リー・ジョーンズは近年の出演作に『ジェイソン・ボーン』、『マラヴィータ』などがあります。
ビショップに銃を向けられても慌てず、提案される取引に快く応じる懐の深さを持つ。
同じくクレインを消したい目的で利害の一致でビショップに協力をする事になる。

メイ(演:ミシェール・ヨー)
過去にビショップが助けた女性。父親は東洋医学を学んでいる。タイでコテージを営む。
ミシェール・ヨーは近年の出演作に『スタートレック:ディスカバリー』、『The Lady/アウンサンスーチー/ひき裂かれた愛』などがあります。
父親がビショップに東洋医学を教えており、メイ自身もその心得を習得している。

クレイン(演:サム・ヘイゼルダイン)
悪役。ビショップとともに暗殺者として育てられた。逃げ出したビショップへの恨みを持つ。
サム・ヘイゼルダインは代表作に『ザ・マシーン』、『ミケランジェロ・プロジェクト』などがあります。
武器商人として頑張っていこうとしているので、邪魔になっている三人を消す計画を立てる。
それを自分で実行せず、ワザワザ因縁のあるビショップに頼み込む小物感丸出し。
同じく暗殺者として育てられたのに、ビショップとは雲泥の差とも言える実力の違い。
ビジネスに傾倒しているからだろうけど、それにしても一対一のシーンは情けなすぎます。
素手で立ち向かうビショップに凶器で応戦するも簡単に返されるというヘタレぶり。
同じ境遇にした設定をまったく活かしていない雑な扱いは本作を象徴しているキャラクター。

感想

個人的な評価

完璧な仕事でメカニックと呼ばれる殺し屋が活躍する続編。
前作が2011年公開なので、続編として5年ぶりとなります。
主演はハリウッドではアクションスターとして不動の地位を築くジェイソン・ステイサム。
どんな作品でも高い運動能力と圧倒的な存在感で主人公として活躍します。
ジェイソン・ステイサムの主人公は、ルールに縛られているが、女の登場で破って、最終的に敵をボコボコにするスタイルです。
どの映画でもそんな立ち回りだが、本作は元々チャールズ・ブロンソンが主演した同名映画のリメイクである。
それに“メカニック”というアダ名は完璧で正確無比な仕事をするワケなので、主人公は必然的に冷静沈着でいくつも抜け道を用意している。
だから孤独で誰も信用しないけど、なぜか本作のヒロインとはすぐに打ち解けてしまう。
更に一日足らずお互いの何に惹かれたのか分からないままベッドインします。
あまりにも強引なロマンスに戸惑うばかりだが、それは早く主人公を行動させる為の仕掛けだったようです。
それにしても、強引すぎる展開にはもう少し上手いやり方があったのではないかと思う。
で、前作の監督はアクションを多く撮っているサイモン・ウェストだったが、本作はドイツのデニス・ガンゼルという人。
デニス・ガンゼル監督はアクション映画の経験が少なく、主にサスペンスを撮っている人。
アクションについては放っておいてもジェイソン・ステイサムが勝手に盛り上げる。
ただ、ストーリーの組み立て方があまり上手くないし、何より本来あるメカニックの意味合いから逸れてしまっている。
となれば、本作は単純にジェイソン・ステイサムのアクションを楽しむだけの作品となる。
それでは“メカニック”である必要性がなく、単純にジェイソン・ステイサムのアクション映画という感じでした。
あとは、あれだけ主人公と同等の立場と強調しながらも、悪役がみせたクライマックスのヘタレぶりは本作を象徴した雑すぎる展開でした。
本作はジェイソン・ステイサムのアクション、飛び込みだけの作品だったと言えるだろう。


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