シャークネード/ザ・フォース・アウェイクンズ RE-2407

作品紹介

公開年月  2016/07/31
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  アンソニー・C・フェランテ
脚本  サンダー・レヴィン
製作  デヴィッド・マイケル・ラット
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ワシントンでのシャークネードとの戦いから5年が経ち、発生件数がゼロになっていた。
世界が平穏を取り戻す中、フィンは長男マットに会う為にラスベガスへと向かう。
待ち合わせの場所はサメが泳ぐ巨大な水槽がウリのシャークワールド・ホテルだが、彼を待ち受けていたのはラスベガスで起きるはずがない竜巻だった。

登場人物&出演者

フィン(演:アイアン・ジーリング)
主人公。シャークネードが消滅して5年が経過してもまったく安心していません。
アイアン・ジーリングは近年の出演作に『ラバランチュラ/全員出動!』があります。
作品を重ねるごとにパワーアップしていくが、さすがに本作は頭打ちになりました。
彼自身の超人化には限界が見えてしまい、思っていたよりも活躍できていない。
最後の方ではついにメカスーツに手を出して、本来の自分を捨てました。
この方向性はかなり微妙であり、次回作では是非とも挽回して欲しいです。

エイプリル(演:タラ・リード)
ヒロイン。前作ではスペースシャトルの破片が頭上に降って生死が不明となっていた。
タラ・リードは近年の出演作に『ハングオーバーゲーム』、『フィールド』などがあります。
本作では死んだ事になっているが、生きているようでサイボーグ化しているようです。
左手の義手はカスタマイズされ、チェーンソーの他にライトセーバーが出ます。
生身のアイアンマンとして空を飛び、手からビームを発射する最強のママになります。

ジェム(演:マシエラ・ルーシャ)
フィンの姪っ子。結婚したマットがやって来るラスベガスに同行する。
マシエラ・ルーシャは代表作に『ラスト・ブラッド』、『ファイナル・デッドスクール』などがあります。
フィン一族だけあって、シャークネードの脅威に対しても堂々と渡り合う。
フィンの保護者的な感じを出していて、機転も利いて頼りになる存在でもある。

マット(演:コディ・リンリー)
フィンの息子。ガブリエルという黒人女性を妻にする。元は同じ軍人だった。
コディ・リンリーは代表作に『ザ・スクリーミング/連・鎖・絶・叫』などがあります。
一作目のマットとは演じているのが別人であり、とてもフィンの息子には見えない優男。
ただ、超人化の遺伝子を受け継いでいるが、ほとんどが身体能力じゃなく強運である。

クラウディア(演:ライアン・ニューマン)
フィンの娘。アストロX社に属する。ギルバードとともにパワードスーツの研究する。
ライアン・ニューマンは近年の出演作に『Super Noves』があります。
前作では単なるビッチだったけど、本作では立派なキャリアウーマンに成長する。

ギル(演:クリストファー&ニコラス・ショーン)
フィンの末息子。前作でエイプリルがサメの体内で生んだ息子。母親がサメだと信じている。
クリストファー&ニコラス・ショーンは代表作に『The Heart of Christmas』があります。
サイボーグ化したエイプリルに初めて会うも拒絶するが最後には母親として認める。
フィンの遺伝子を受け継いでいて、岩からチェーンソーを引き抜くシーンは最大の見せ場。

ガブリエル(演:イマニ・ハキム)
マットの妻。二人は軍隊で出会っている。ラスベガスでフィンに初めて会う。
イマニ・ハキムは代表作に『ギャビー・ダグラス/ストーリー』などがあります。
フィンの一族に加わった事で超人化するかと思ったらあっさりと退場する。

ギルバート(演:デヴィッド・ハッセルホフ)
フィンの父親。前作では月で死んだかと思えば、冒頭で助けられたという展開に。
デヴィッド・ハッセルホフは近年の出演作に『クレイジー・ドライブ』があります。
月から無事に生還した事で前作の活躍がクソみたいに無意味と化しました。
またしても自己犠牲をやろうとするが、それすら許されない微妙な立場になる。

アストン・レナルズ(演:トミー・デヴィッドソン)
アストロX社の社長。シャークワールドのホテルなどをオープンするビジネスマン。
トミー・デヴィッドソンは代表作に『ダブル・デート』、『プリティ・ダンク』があります。
シャークネードを消滅させる事で莫大な利益を上げていたが無責任なところがあった。
しかし、シャークネードを止めようと責任感を果たすもあっさりと退場する。

感想

個人的な評価

本作ではついに四作目となり、シリーズとしても乗りに乗っています。
その証拠に前作では控え目だった『スター・ウォーズ』を堂々とパクっています。
前作では宇宙までシャークネードが行ったけど、本作はラスベガスから始まります。
地道に作品を重ねていた事もあって、ついにB級映画ながらも大手の映画サイトでも話題になっていました。
製作費も大幅に増加していて、それまでのショボイCGも相当マシになっている。
もう完全に独自路線を突き進んでいるが、平然とパクるだけの立ち位置を獲得しています。
『スター・ウォーズ』をパクっているけど、それすら許されるほどのブランドになっている。
本作では基本的にシャークネードの脅威が続くけど、更に進化する事になります。
サメだけじゃなく、砂、油、雷、水、氷、溶岩、最後には放射線までも竜巻になる。
メチャクチャすぎる超展開だが、これこそ『シャークネード』シリーズの醍醐味である。
走り出したら止まらない『シャークネード』はどこまで突き進むのです。
そんな超展開を相手にする主人公のフィンだが、本作では超人化が頭打ちになってしまう。
パワーアップしているけど、前作と比べて度合いが低くなってしまっている。
ただ、その代わり周囲の登場人物が大きく超人化していて、特に死んだと思われたエイプリルはサイボーグ化している。
もはや人間ではなく、アイアンマン的なサイボーグとなっており、怖いモノなしである。
バカ映画は突き抜けると名作になる前作だが、本作はぶっ飛んでいるけど、本来の魅力から少しズレてしまっている。
『シャークネード』は竜巻から大量のサメが降ってくるというのが共通の設定でした。
それを様々な要素にしてしまったのは個人的に頂けないところであった。
超人化したフィン一族に対抗する為の策だろうが、それは逆効果だと感じました。
竜巻を進化させるのではなく、そこにいるサメをもっと進化させるべきでした。
ここら辺が製作側の読み違いであり、このまま突き進むと右肩下がりになってしまう。
次回作はすでに決定されているが、ここは原点に戻ってフィンが活躍する『シャークネード』にして欲しいところです。