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ゴジラ×モスラ×メカゴジラ/東京SOS VD-264

ゴジラ×モスラ×メカゴジラ/東京SOS VD-264

作品紹介

公開年月  2003/12/13
ジャンル  アクション/怪獣/SF
原作  なし
監督  手塚昌明
脚本  横谷昌宏、手塚昌明
製作  富山省吾
製作国  日本
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

1年前にゴジラとの激闘を演じた機龍“メカゴジラ”は多くの損傷を受けて特生自衛隊の八王子駐屯で修復作業に入っていた。
整備士の中條義人は叔父の信一と甥の瞬とともに別荘で休暇を過ごすが、インファント島に住む小美人たちが彼らの前に姿を現した。
43年前に小美人たちを救った信一に機龍がゴジラの骨から作られた事が間違いだと警告し、海に返すように進言するのだった。

登場人物&出演者

中條義人(演:金子昇)
主人公。特生自衛隊一曹。3式機龍の整備士。機体整備を生き甲斐にするほどの熱血漢。
金子昇は代表作に『マッスルヒート』、『ウスケボーイズ』などがあります。
伯父の家で小美人たちに出会うと、機龍に使われているゴジラの骨を返すべきだと言われる。
元同僚の梓とはいい感じだが、機龍の新たなオペレーターとなった秋葉と対立してしまう。
ゴジラが上陸するが、まだ整備は万全じゃないと秋葉に伝え、梓にサポートを頼んだ。
最後は機龍の駆動機能を直接修理し、中に取り残されるも梓たちによって助け出された。

如月梓(演:吉岡美穂)
ヒロイン。特生自衛隊機龍隊しらさぎ2号機のパイロット。以前は整備士で義人の元同僚。
吉岡美穂は代表作に『巌流島/GANRYUJIMA』、『あなたを忘れない』などがあります。
ゴジラが迫りつつある中で、義人と再会を果たすも同行する秋葉がなぜか突っかかった。
機龍に使っているゴジラの骨格を海へ返すべきだと主張する義人の行動に呆れていた。
ゴジラと戦うモスラを助けるべく、オペレーターである秋葉のサポートに徹する事になる。
最後は海へ向かう機龍とゴジラを追い、中にいた義人にドアをこじ開けて助け出した。

秋葉恭介(演:虎牙光揮)
特生自衛隊機龍隊オペレーター。元航空自衛隊のトップガン。自らオペレーターを志願した。
虎牙光揮は代表作に『殺し屋1』、『SHINOBI』などがあります。
一流の腕を持っているが、整備士である義人から機械を酷使していると言われて対立する。
ゴジラが上陸してモスラを助けるべく機龍を出動させるが、万全の状態じゃないと言われる。
自分の腕に絶対の自信を持っていて多少の不調でも問題ないと豪語するも暴走で操縦できず。
最後は機龍の中にいた義人が出てきて、やる事がなくなったので彼を助ける役を担った。

小美人(演:大塚ちひろ/長澤まさみ)
43年前に中條信一ら人間の前に現れた小美人の同族。機龍は間違えだと必死に訴えていた。
大塚ちひろは代表作に『仄暗い水の底から』、『光』などがあります。
長澤まさみは近年の出演作に『キングダム』、『マスカレード・ホテル』などがあります。
初代ゴジラの骨格は二代目との戦いを拒んでいて、いつ暴走するのか分からないと警告した。
その代わりとしてモスラが人間たちを助けると信一を説得し、五十嵐首相まで話しが行く。
ゴジラが上陸して瞬がモスラを呼び出すと、インファント島から歌でサポートしていた。
最後は機龍がゴジラとともに海の底へ帰って行き、モスラの幼虫たちと島へと帰っていった。

中條瞬(演:大森樹)
中條義人の甥で信一の孫。義人をおじちゃん呼ばわりする。オモチャの戦闘機を持っている。
大森樹は代表作に『ローレライ』などがあります。
小美人たちが現れると戦闘機が念力で浮かされ、信一から43年前の出来事を聞いていた。
ゴジラが上陸すると学校に一人残って、モスラを呼び出す紋章を机で作り出していた。
信一とともに避難していたが、瓦礫の下になるも義人がやって来て助け出された。
最後は機能停止した機龍を修理に行ってくる義人を見送って生還を信じて待っていた。

中條信一(演:小泉博)
言語学者。義人の伯父で瞬の祖父。43年前にインファント島の調査で小美人と出会う。
小泉博は代表作に『サザエさん』シリーズ、『ゼロの焦点』などがあります。
悪徳興行師に誘拐された小美人たちを助け出し、その縁から同族が警告の為にやって来た。
ゴジラの襲来でみんなが避難する中、学校に残る瞬が紋章でモスラを呼び出すところを見る。
戦場と化した東京で瞬を避難させるが、落下した瓦礫でケガするも義人に助け出される。
最後は機能停止した機龍を修理に行く義人を見送り、ゴジラとともに海へ帰ったと悟った。

五十嵐隼人(演:中尾彬)
内閣総理大臣。機龍プロジェクトの総責任者。機龍こそがゴジラから守る兵器だと信じる。
中尾彬は近年の出演作に『翔んで埼玉』、『ヒロイン失格』などがあります。
小美人の忠告を伝えに来た信一の言葉を真摯に受け止めるが、機龍の破棄を渋っていた。
ゴジラが上陸すると、機龍の代わりに戦うモスラを見て最後の出動命令を下した。
奥の手である絶対零度砲が使えない状態であっても、必ず撃退すると強く信じていた。
最後は機龍がゴジラとともに海の底へ消え、自分たちの過ちを認めて勝利を噛みしめた。

感想

個人的な評価

本作は『ゴジラ』シリーズの27作目となり、第3期シリーズでは第5作目となります。
前作の好評を受けた形となって、シリーズ初の直接的な続編となっています。
今回も自衛隊の全面協力を得ている事もあって、主演を務めた金子昇は役作りの為に航空自衛隊への体験入隊をしている。
前作にあった余計な人間ドラマは一掃され、ゴジラ、モスラ、メカゴジラの戦いがメインに戻っています。
もちろん、モスラの付属品でもある小美人も登場しますが、その一人が今では大女優となった長澤まさみが演じていました。
まだ演技はたどたどしくフレッシュな感じがあるけど、数年後に大女優になるとは何人が予想できたのだろうか。
本作では人間ドラマを最低限に留めているので、短い上映時間でもみんなが期待するバトルが多くてエンターテイメント作品として悪くない。
キングギドラと並んで多くシリーズに登場するモスラが、いつ見ても頼りないが、小美人たちのおかげで存在感が出ています。
相変わらず幼虫は可愛くないけど、空を飛んでいる成虫よりも役に立っていたのは面白いところだろう。
本作では機龍に姿を変えてしまった初代ゴジラの悲壮感を描いているが、どうにも物足りないような印象を持ってしまった。
前作と同じように暴走するのはどうにもエヴァンゲリオンみたいで、そこら辺の工夫があまりなかったのは残念でした。
初代ゴジラの悲壮感は描ききったと思うが、現役の二代目はあまりいいところがなく、最後は繭に包まれて海に戻される損な役回りになった。
やはり、本作の見所は小美人の登場であって、当時はまだ無名だった長澤まさみの貴重な初々しい演技が見られる点だろうと思います。