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DEMON/デーモン VD-425

DEMON/デーモン VD-425

作品紹介

公開年月  2016/06/10
ジャンル  サスペンス/ホラー
原作  キャッスル・フルーマン・Jr 『Go With Me』
監督  ダニエル・アルフレッドソン
脚本  ジョー・ガンジェミ、グレゴリー・ジェイコブズ
製作  リック・ダグデール、エレン・ゴールドスミス・ヴェイン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

オレゴン州の故郷に戻った若い女性リリアンは、元警官で町を牛耳るブラックウェイと呼ばれる男から嫌がらせを受けていた。
他の住民にも見放され、更にリリアンは保安官から町を出るべきだと助言を受ける始末に。
リリアンは元きこりのレスターと彼の助手ネイトに協力してもらい、ブラックウェイに立ち向かう決意をするのだった。

登場人物&出演者

レスター(演:アンソニー・ホプキンス)
主人公。田舎町の製材所で働いている。妻は家を出て、娘はドラッグ中毒で死んでいる。
アンソニー・ホプキンスは近年の出演作に『2人のローマ教皇』、『マイティ・ソー/バトルロワイヤル』などがあります。
製材所で一番若いネイトと信頼関係を持っていて、一緒にリリアンを助けるようとする。
ブラックウェイに嫌がられをされていないが、娘の葬儀の帰りに嫌味を言われた程度だけ。
リリアンとネイトを従えてブラックウェイの居場所を探し、古い製材所にいると突き止める。
最後はリリアンとネイトを囮にして、別のヤツに不意打ちされるもブラックウェイを殺した。

リリアン(演:ジュリア・スタイルズ)
ヒロイン。都会から故郷の田舎町へ帰ってきた女性。ウェイトレスと臨時教師をしている。
ジュリア・スタイルズは近年の出演作に『ハスラーズ』、『ジェイソン・ボーン』がある。
ダイナーでブラックウェイに目をつけられ、亡くなった母のネコを殺され復讐しようとする。
保安官に言われて製材所に来ると、レスターとネイトが手助けする事で一緒に行動する。
ブラックウェイを殺そうと覚悟するレスターに一度引くが、被害者を出さない為に決断する。
最後はレスターに囮にされるが、ブラックウェイを倒して、礼を言って元の生活に戻った。

ネイト(演:アレクサンダー・ルドウィグ)
レスターと同じく製材所で働く青年。吃音症で人と目を合わさないが、レスターと仲良し。
アレクサンダー・ルドウィグは代表作に『ローン・サバイバー』、『バッドボーイズ/フォー・ライフ』などがあります。
レスターの娘がベビーシッターした縁から仲良くなって、両親とケンカすると彼の家に行く。
レスターがリリアンを助けると決めると、特に反対する事なく一緒にブラックウェイを探す。
ブラックウェイの手下に手を出して暴れるが、レスターの承知の上で連携していた。
最後はリリアンと囮にされたも文句を言わず、ブラックウェイを倒して家に帰って行った。

マードック(演:ロックリン・マンロー)
バーを経営している。ブラックウェイの手下で調子に乗っていて居場所を知っている。
ロックリン・マンローは近年の出演作に『山猫は眠らない8/暗殺者の終幕』、『アンダーワールド/新種襲来』などがあります。
ブラックウェイの居場所を聞きに来たレスターたちを挑発し、ネイトと殴り合いとなる。
囮を使ってブラックウェイを狙っていたレスターに不意打ちをして、なんとか阻止した。
最後はネイトと殴り合いをしていたが、重機に頭をぶつけられて呆気なく死んでしまう。

ブラックウェイ(演:レイ・リオッタ)
元保安官代理。町で誰も手がつけられない極悪人。よそ者とともにドラッグを売っている。
レイ・リオッタは近年の出演作に『マリッジ・ストーリー』、『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』などがあります。
ダイナーで見かけたリリアンを誘うが、逃げられてしまい、しつこく付き纏っていた。
リリアンのネコを殺して復讐にレスターとネイトが加わっていると知って逃げ回っていた。
ドラッグの作るアジトを破壊され、逆上して森の製材所で待ち伏せするリリアンたちを襲撃。
最後はリリアンを追い詰めるが、油断して背後から来たレスターに撃たれて呆気なく死亡。

感想

個人的な評価

アンソニー・ホプキンスとレイ・リオッタの共演と聞けば、それは期待するのは当然です。
やはり、ヤバそうな雰囲気の持つ人間を演じさせたら右に出る者はいないレイ・リオッタのイカれた感じを期待しました。
アンソニー・ホプキンスは博士じゃなく、製材所で働く田舎の爺さんだが、冷静な状況判断で楽しませてもらえると期待しました。
いざ鑑賞するとどちらの要素がかなりの薄味で、物語も伝記映画と勘違いしそうなぐらい淡々と進んで呆気なく終わります。
結局、極悪人ながら誰も手出しできないレイ・リオッタの演じた悪役の登場回数が少なすぎて説得力に欠けていました。
中途半端な回想で悪役の危なさを見せていますが、そこまで効果的ではなかった。
それとアンソニー・ホプキンスが悪役に対して、恨みを持つほどの動機がなく、ヒロインに協力した理由も説得力に欠ける。
なんだか主人公側の行動理念が薄っぺらなせいもあって、あまり深くまで踏み込む事ができずに淡々とした内容になったと思われる。
あくまで役者たちの知名度だけに依存してしまい、脚本単体では何も面白くないです。
手の付けられない危ないヤツならば、もっと街を牛耳っているようなエピソードが欲しい。
レイ・リオッタにはピッタリの役柄もしれないが、もっと危険な男という描写がないと上辺だけで説得力に欠けてしまいます。
ヒロインを演じたジュリア・スタイルズも同じく、悪役に立ち向かうほどの理由が感じられず、こちらも薄っぺらな印象でした。
そんな中で主人公たちに同行する吃音症の青年を演じたアレクサンダー・ルドウィグは一番キャラクターが良かったという皮肉。
知名度の高い役者に囲まれながら自分のやるべき役目をしっかりとこなしていて、唯一物語の中に溶け込んでいたと思います。
アンソニー・ホプキンスやレイ・リオッタじゃなければ最後まで鑑賞するのは厳しい薄っぺらな作品でした。